
大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率15% 2015年2月1日
2012年10月に竣工した大手町フィナンシャルシティの敷地の西側に広がっている街区の再開発工事です。かつてこの場所に建っていた公庫ビル、新公庫ビルと旧日本政策投資銀行本社ビルは現在は取り壊されていて、既に新しい高層オフィスビル2棟の建設工事が始まっています。2013年10月28日に東京都は、三菱地所が千代田区で高層ビル2棟を建設する「大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業」の施行を認可しました。三菱地所は2014年3月に権利変換計画認可を取得した上で、同年4月の着工、16年4月の竣工を目指します。
大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業について
2003年1月に都市再生本部において決定された「都市再生プロジェクト(第5次決定)に基づくもので、大手町地区の再生を目的として取り組みが始まりました。旧大手町合同庁舎1・2号館跡地を種地として活用し、独立行政法人都市再生機構の施行による区画整理事業の換地の手法を用い、場所を変えながら複数階にわたり段階的かつ連続的な建て替えを推進し、にぎわいのある国際的なビジネス拠点としての大手町地区の再生を目指すものです。
プロジェクトの概要
新設する高層ビル2棟のうち、事務所棟はSRC・S一部CFT造地下4階地上31階建て(最高高さ約168メートル)となります。宿泊施設棟はSRC・RC一部S造地下3階地上18階建て(最高高さ約88メートル)で、免震構造を採用します。2棟の総延べ床面積は20万5354平方メートルの規模となります。設計・監理は三菱地所設計・NTTファシリティーズJV、施工は戸田建設が担当します。宿泊施設棟は「高級旅館」をコンセプトとし、敷地内で掘削して温泉を引き込みます。総事業費は1139億円となっています。
1.国際競争力の強化に資するビジネス支援施設の整備
海が行き量の進出を支援する「(仮称)海外企業等支援センター」や、国際水準の宿泊施設を整備します。宿泊施設は、世界に向け日本文化の魅力を発信する星野リゾートの最高級ブランド「星のや」が、同社初の都市型施設として進出します。
2.高度防災都市づくりへの取り組み
上記宿泊施設を免震構造とし、災害時の災害活動要員等の滞在スペースとしての役割も持たせるほか、電力と水(上下水道)の自立型システムの構築、温泉掘削、帰宅困難者等の受け入れ機能の強化を行います。
3.良好な都市基盤・都市環境の構築
丸の内仲通り機能の延伸や、約700台収容の駐輪場の整備等を行います。
宿泊施設棟には、軽井沢の高級旅館「星のや東京」が進出予定
2013年の3月末、京都、軽井沢、沖縄に日本旅館を展開している「星のや(本社は軽井沢)」が、この再開発施設内の宿泊施設棟内に出店する報道発表がありました。地上18階地下3階建て、高さ約90メートルの高層ビル内には84の純和風客室や日本食レストランなどを備え、天然温泉の浴場も設けられます。

神田鎌倉橋方面からの外観イメージパースです。

B棟(宿泊施設棟)の外観イメージパースです。
計画概要
所在地 東京都千代田区大手町1-5-5(地番)
主要用途 事務所・宿泊施設・店舗・駐車場・地域冷暖房施設等
敷地面積 約11200㎡
延床面積 約205000㎡
階数
A棟(事務所棟):地下4階、地上31階、最高高さ 約170m
B棟(宿泊施設棟):地下3階、地上18階、最高高さ 約90m
新築工期 2014年度~2016年度(予定)
事業手法 土地区画整理事業、市街地再開発事業
プレスリリース:三菱地所発表の報道資料 2013年3月15日
丸の内再構築「第2ステージ」第6段プロジェクト 「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業」始動
プレスリリース:三菱地所発表の報道資料 2014年4月2日
丸の内再構築「第2ステージ」第6段プロジェクト 「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業」着工

日本橋川に架橋されている「神田橋」前から撮影した「大手町一丁目第3地区」の再開発工事中の高層オフィスビルの鉄骨群の全景です。鉄骨の高さは6階くらいまで積み上がってきました。

鉄骨の組み立て工事が始まり、高層オフィスビルの建設工事らしくなってきましたが、実際に現地で眺めてみるとその巨大さに圧倒されます。

組み立て工事中の鉄骨群を見上げて撮影しました。これが地上31階・地下4階建て、高さ170メートルの高層オフィスビルへと変わっていくことになります。

日比谷通り越しに、再開発工事現場を撮影しました。

西側から、日比谷通りの歩道から鉄骨群を見上げて撮影しました。

南西側から、三井生命ビルの敷地前から再開発工事現場を撮影しました。この日は日曜日だったので、日比谷通りの車の交通量もほとんどありませんでした。

地上6階前後、高さは約30メートルくらいまで積み上がってきて、周辺を歩いていても目立つ存在となってきましたね。

日比谷通りの横断歩道を渡って、再開発工事現場前にやってきました。

建設中の高層オフィスビルの敷地南側と、KDDI大手町ビルの間を通っている道路を撮影しました。

神田橋の南岸、首都高速都心環状線の神田橋出口前にやってきました。ここから振り返ると、鉄骨の塊が巨大な壁のようにそびえ立っているように見えますね。

「大手町一丁目第3地区」の再開発工事現場の敷地北側を通っている「大手町川端緑道」の散策道を歩いて東側へ向かいます。日曜日だったので、人通りは全くありませんでした。

北側から、大手町川端緑道の散策道内から高層オフィスビルの鉄骨群を見上げて撮影しました。

鉄骨を垂直方向と水平方向に組み合わせることによって、高層オフィスビルの柱や梁(はり)などを構成していきます。

再開発工事現場の敷地の北東側には工事用のプレハブ小屋が設置されています。

同じ場所から振り返って、西側(神田橋方向)を撮影しました。

今まで見たことが無いような敷地面積を持つ高層オフィスビルのため、建物の全景をフレームの中に入れて撮影することはすごく難しいです。

「大手町一丁目第3地区」の再開発工事現場の敷地東側、「大手町フィナンシャルシティ」の敷地内の散策道前にやってきました。

北東側から撮影した「大手町一丁目第3地区」の高層オフィスビルの鉄骨群の全景です。

人の気配が全くない大手町フィナンシャルシティの敷地内を南側へ向かって歩いて行きます。この場所に「丸の内仲通り延伸部」が建設されることになります。

東側から鉄骨群を見上げて撮影しました。

「大手町一丁目第3地区」の再開発工事が完了すると、この周辺の広場も拡幅されることになります。

B棟(宿泊施設棟)の「星のや東京」の再開発工事現場前にやってきました。この場所に地上18階・地下3階建て、最高高さ約90メートルの高層棟が建設されます。

大手町フィナンシャルシティのショップ&レストランの入り口前から撮影しました。

B棟の「ほしのや東京」の敷地の南側、読売新聞ビル前から撮影しました。そろそろB棟の本体工事も始まるのでしょうか。背後にはA棟の鉄骨群が小さく写っています。

B棟の建設工事現場は南北方向に細長い敷地となっています。

東京サンケイビル前から全景を撮影しました。

再開発工事現場の地図です。