みどりの野原

野原の便り

2月8日 御所周辺 古墳・ウスタビガ

2013年02月08日 | Weblog
朝、ベランダから外を見ると、ちらちらと雪がふっていて、屋根がうっすらと白くなっていた。

今日は竜王山のハイキングに行くつもりだったが・・
「こんな日に行くの?山の上は絶対積ってるで。止めといたら。危ないで」
そう言われれば雪の中健脚揃いの中でついて行くのは大変かもと取りやめることにした。
その代わり御所近辺を歩くことになった。

 
山裾の笹の葉にうっすらと雪        いっとき金剛・葛城山も雪で霞む

掖上駅から歩き始める。
風は冷たいが降ることはなかったのであちこち歩き回れた。

地図にあった孝安天皇玉手丘上陵へ。
 
満願寺横の鳥居から登ってみた。そこには金毘羅神社の社があった。

 
そこから坂を下り、さらに石畳と階段の続く登り坂。 
                右)山の上の御陵が第6代孝安天皇玉手丘上陵
どうやらさっきの道を登り降りしなくても来れたようだが ウォーキング ウォーキング

 
のどかな田んぼ道を歩いたりして日本武尊琴引原白鳥稜へ。白鳥伝説は他にも何か所かにあるらしい。
                  右)自然石を削りだしたような味のある太神宮燈籠 


切りとおしの道の右側に「條ウル神古墳」の説明板があった。私有で地立ち入り禁止。

この辺りは「巨勢山古墳群」という国内最大級の群集墳のあるところだとか。
700基ほどの古墳があるという。

「條ウル神古墳」はその中でも、というよりも、その規模は国内最大級らいい。
横穴式石室には直径1mを超す花崗岩が使われその石室の大きさは「見瀬丸山古墳」に次ぐ全長7.1mの大きさ。
又、家形石棺は全長2,78m 幅1,47m 
縄掛突起が前後に1つずつ・左右に3個ずつの計8個もあるそうで、これは全国でも2例しかないのだとか。
なんでもない風景の中にすごいものが隠れているんだ。 「條」「ウル神」というのは地名らしい。

 
京奈和自動車道の工事が進んでいる。    トンネルも見えた。

次は宮山古墳へ。

       八幡神社

 
 巨木が2本 左)クロガネモチ  右)イチイガシ のように見えた。

八幡神社境内から墳丘部に登る。
 
着いた所は後円部の頂きらしい。広い空間に開く穴が見えた。 
          右)そばには大きい埴輪の模型がある。靭(ゆき)型 高さ147cm

 
近くへ寄ってみると地面に開いた穴は古墳の入り口らしい。 
                   右)覗くと石棺の前面と縄掛け突起らしいものが見える。
開口部に入り込んでも身動きがとれない狭さ。写真が撮りにくい。
石棺の中までは撮れなかった。

宮山古墳は室宮山古墳または室大墓古墳ともいわれる前方後円墳で、見えているのは竪穴式石室と長持型石棺らしい。
石室や石棺には全面に朱が塗られていたそうで、その気で見るとなんとなく赤っぽいような気が・・。

北の石室の側にもうひとつ石室があるらしい。石の上部が少し見えていた。
石室のある後円部の封土の上には家形・靭(ゆき)型・盾型などの埴輪列が2重に並び立っていたらしい。
立派だったろうな。
竪穴式というのをはっきり見るのは初めての気がする。

今日は古墳を見る目的ではなかったがいいものが見れた。

 
破れ傘のようなゼニゴケの雌器 苔類は雌雄がある。
普通は無性繁殖だが、条件が良ければ 有性生殖をするらしい。
       右)山沿いのモミジに付いていたウスタビガの繭 
         抜け殻かと思ったが、サナギが入っているようだ。家で羽化させることはできるか?
曽我川沿いに戻る。
コメント
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