みどりの野原

野原の便り

5月14日 南大東島 2日目-2 月見橋まで散歩 湖沼群カヌー 昼間のダイトウオオコウモリ群 インガンダルマ

2016年05月14日 | Weblog
午後、カヌーの予約時間までの間散歩/strong>。

私は歩くのが好き。
何でもないところも歩けばいろいろ見えるものがあるから。

  
道端にはタチアワユキセンダングサ 
           右)オヒゲシバ?と思ったのはムラサキヒゲシバらしい。
ガジュマル パパイア ドラゴンフルーツ アコウやオオハマボウなどもあった。 
なんでもない雑草も私たちには珍しい。


        ギンネム

  
    ツンベルギア?ヤハズカズラの仲間?    ゲッキツ 赤い実

 
サトウキビ畑の端にはちょうどゲットウが咲いていた。この葉は香りがよく餅を包んだりするのに使われる。(ガイドブックにはタイリンゲットウ)


シジミチョウの仲間がソテツの周りを何頭も飛び回っていた。
 
ソテツの葉に止まっていた蝶 クロマダラソテツシジミと教えてもらった。
ソテツはこの蝶の幼虫の食草らしい。そういえばソテツの葉葉先が著しく食害されている。
関西にも確認されているとのとこだが、見たことはない。

いつも屋根の上で見るイソヒヨドリが湿地にいた。

 
月見橋まで行って、宿に戻る。      右)後でカヌーで来る池

湖沼群カヌーツアー

ガイドさんの車でカヌー乗り場へ。

まずはライフジャケット着用。陸上での体操と乗り込み方や漕ぎ方指導を受ける。
西表島・奄美大島・吉野川・木津川などで少しは経験がある、
⒓年前に来た時もカヌーをしたが、久しぶりなので楽しみ。

 
カヌーは2種類。メンバー6人が2人ずつ乗り込む。私は左のカヌー。


スイレンの茂る湖面(池面)から順調に漕ぎ出した。
南大東島の中央部の湖沼群 水路でつながったいくつかの池を巡った。
ガイドさんは私たちの間を進みながら、時々説明してくださる。

南大東島はサンゴ礁が発達して沈み込み、隆起してできた石灰岩の島で内部は隙間だらけ。
中央部に広がる湖沼群は『石灰岩の中の炭酸カルシウムが溶けてできたカルスト地形の湖沼群』とのことで、海とつながっていて、池の底は海水、上部は雨水の真水と2重になっているという特異な池だそうだ。
そして、池の水面は潮の満ち引きの影響を受けているとのこと。
池によって深さはさまざまらしい。

 
           眼鏡橋                       月見橋 
橋の下をくぐったり、水路を通ったり、栄太郎池 眼鏡池 瓢箪池 鴨池・・
説明を聞きながら漕いだり、漂ったり・・・のどかな時間。
   
岸辺には草木が繁り、水は澄み水中の水草が見えた。        右)クロミノシンジュガヤ

 
アダンの果実 完熟? ちょっと齧ってみたいが届かず。      水中のイバラモ
(イバラモは沖縄県内で南北大東にしかない)

 
    左)海岸性のヒトモトススキ         右)クログワイの群落
関西の水田で見るクログワイとは種類が違うのかバカでかいので、大きい芋(塊茎)が採れそう。

カヌーを漕ぐ水音。静かな池は私たちが独占。・・と思っていたら、住人?がいた。
ガイドさんに促されてしばらくの間、ブイに乗り上げて遠くの水面を見ていると・・


「あっ、出てきました」の声に見ると、草の陰から白いカイツブリが姿を見せた。
これはダイトウカイツブリの白型だそうで、ここに住みついているらしい。
しばらく観察。サギの仲間もいた。
 

池をつなぐ水路はかってはサトウキビの運搬に利用されていたという。

ガイドさんは何か探しておられるようだった。
小さい水路に入ったところで「あそこにダイトウオオコウモリがいます」
水路のそばの木をを見上げると・・「いた!」・・と思ったら、私たちの気配に気づいたのか、次々と飛び立ち・・あんなにたくさんいたんだ~。すごい~!

  
モクマオウの枝にぶら下がっているダイトウオオコウモリ      

頭の上を飛んだが、アワワワ・・焦るばかりでシャッターのタイミングは合わず。たちまち飛び去る。

しばらくすると次々戻ってきた。

関西で見るコウモリは虫を食べる小型で体色は黒っぽいもの。
ダイトウオオコウモリは果実を食べる。犬のような顔で首の周りに黄色い(薄茶)ふさふさの毛があり、世界一美しいコウモリといわれる。そして大きい。
遠くから見ても薄茶色が目立つ。これは雄らしい。(雌は首の周りの毛が白いとか)
時間も忘れてオオコウモリを見た。
昨日は別の場所にいたとか。かすかな羽音が聞こえガイドさんはこの水路に入られたらしい。
さすがガイドさん。
たっぷり3時間 双眼鏡を持つ腕も疲れてきたころ終了。 楽しかった~~。

ロープでカヌーを岸へ寄せて、ロープにつかまり岸へ上陸。
上がろうとした時、わっ! 足を池に突っ込んでしまった。やっちゃった~。
靴が濡れたのとズボンの膝に泥が付いたぐらいで被害は軽かった。(どちらも替えがあるので大丈夫)

夕食は近くの 割烹喜作さんへ。


インガンダルマ(バラムツ 又はアブラソコムツ)塩焼き 
なじみのない魚が出たと思ったが、前に来たとき食べたらしい。すっかり忘れている。

インガンダルマは日本で原則として販売禁止になっていて、市場には流通しないらしい。なんで?? 
この魚は棘状の硬い鱗をもち数百メートルの深海に生息する深海魚で、浮上する夜に漁が行われるという。
インガンダルマの油(ロウ)は人体で吸収されない成分で、多量に摂取すると脱水症状や昏睡状態に陥り命にかかわることもあるらしい。濃厚な脂身で『食べ過ぎると皮膚から肛門から油が流れ出す』のだそうだ。だから生は3切れ以上は食べてはいけない。と言われる。
そんな変わった魚だったが、塩が効きすぎて味がよくわからなかった。
今度来たときは1切れでも2切れでもやっぱり生で食べたい。


ナワキリ(クロタチカマス)のから揚げ 縄を切るほどの鋭い歯を持つこれも深海魚
これはおいしかった。


島寿司 カジキなどの魚を醤油ベースのタレに漬け込んで酢飯で握ってあり食べやすくおいしい。


完熟パパイアのサラダ。パパイヤの青いものは野菜として使われる。

南大東島 3日目-1へ続く。
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5月14日 南大東島 2日目-1 那覇空港駅 ポイント切り替え 12年ぶりの南大東島へ 

2016年05月14日 | Weblog
2日目の朝 那覇を離れ、いよいよ南大東島へ渡る。

 
         沖縄県庁              モクセンナ?(カシアの仲間)

県庁前駅からモノレール(愛称 ゆいレール)で那覇空港駅へ。

 
       ゆいレール             「那覇空港駅」は 日本最西端の駅
隣の「赤峰駅」が 日本最南端の駅らしい。惜しい。行けなかった。

 
レールにポイント切り替えがあるのに気付いた。隙間が空いている。
                 右)向こうからモノレールが来て右側に入ってきた。
じっと見ていたら・・

 
ポイント切り替えが始まった。
    右)切り替え中 右側のカーブが動いてまん中でまっすぐになり・・

 
反転して・・切り替え終了。左のカーブがつながった。   右)次に来たモノレールは左に入った。
カーブが逆向きになるなんて面白~い。


那覇空港 国内線 バスで琉球エアコミューターの乗り場へ。
36人乗りだが、座席に余裕があったのでゆったり一人席 サンピン茶の機内サービスがあった。南大東島へは那覇から1日2便ある。

南大東島は那覇から東へ400キロの位置にあり、飛行時間は約1時間
「南大東島は晴れ、気温は27℃」との機内放送があった。

 
  南大東島が見えてきた。海岸線は岩壁     中央部の木立の中に湖沼群が見える。

南大東島に降り立つ。12年前ぶりに来た。
h16.08.22から南大東島4泊 その後、那覇2泊している。

 
     琉球エアコミュ―タ―            右)南大東空港ターミナルビル


職員さんの手によって降ろされ、ビル内に運ばれてきた荷物を受け取る。待ち時間なし。
カヌーなどでお世話になるガイドさんも来てくださり、ホテルの送迎車で3連泊するホテルへ。
ちょっと準備不十分だったホテルに荷物を置き、昼食を食べに出る。

すぐ近くの「大東そば」へ。12年前、宿は違ったがここで食べた記憶がある。

 
          「大東そば」       昼ごはんは 大東そば付きバイキング 
 
南大東島2日目-2へ続く。       
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