みどりの野原

野原の便り

2月10日 桜井周辺 木材の町 石寸(いわれ)山口神社・春日神社・八阪神社

2017年02月10日 | Weblog
午後から桜井方面へ。
風が冷たい。東の山も薄く雪をかぶっている。

貯木場?横の細い隙間を抜ける。

木の匂いというより・・何だか臭い。

 
そばを通って気付いた。木材の木口などにおびただしいフジツボや2枚貝や干からびた海藻。
臭いにおいはこれらが発しているのだった。
フジツボが付いているということは長い間海に浸かっていたということ。
海の貯木場にあったものがここへ運ばれてきているのか。・・ということは外材なのか。

今は木材業界も不振のようだが、良質材の産地で、特に吉野材の大規模集散地として発展し「木材のまち」といわれた桜井。今は外材が主なのかなあ。

 
石寸(いわれ)山口神社 大和の「6所山口神社」(他5社=飛鳥・長谷・畝傍・耳成・押坂)の1つに数えられる神社。
祭神は大山祇神(おおやまつみ)今は桜井木材業界繁栄の守護神とされているという。
                       右)そばにある「菰池」コガモがいた。

草むらにポツンとお地蔵様 前掛けをめくると「目明地蔵」と彫ってあった。
誰がどんな思いで祀ったものか。


東の山は薄く冠雪

聖徳太子が少年たちに伎楽舞を学ばせたという「土舞台」はすぐ近くだが、今日はパス。

 
 
村社 天満神社 階段を登ると、木立に囲まれた広い境内 もちろん誰もいない。


しばらく行くと横に寺川。渓谷を思わせる深さがあり、激しく蛇行している様子が見られた。すごい。

  メスリ山古墳を回り込む。

 
     春日神社(上之宮)         境内の大木はムクロジか?
 
 
石垣の下には石塔などがたくさん集められていた。   
         右)境内にある南北朝時代に造られたという「石造宝塔」は重要美術品

八阪神社(高田)はメスリ山古墳の斜面に鎮座する。

 
参道の途中の地蔵の1体に「ざい志よみち あべ文珠・・」と刻まれた地蔵道標があった。

  
       八阪神社拝殿       16歌仙の額などが掲げられていた。

 
階段を上がった高所に本殿 祭神は素戔嗚命 階段の両側にはなぜか狛牛像。

ここから帰り道

 
愛宕灯籠も道標になっていた。                右)そばの池
 
帰り道にも木材の会社が何軒かあった。薄板を積み上げて乾燥中か。
  右)平日なのに人の姿の見えない所が多かった中、フォークリフトで丸太を移動してチェーンーでカットしている人がいた。
  
阿部寺跡 広い跡地に塔跡という基壇があった。安倍一族の氏寺だったらしい。
                      右)梢にヤドリギが目立つ。
 

 住宅の塀に取り込まれた道標

短時間だったが歩くといろいろあるものだ。
町中では見られない寺川の蛇行はちょっと感動だった。
山口神社 天満神社 春日神社 ・・どこにもある神社名 ちょっとこんがらがるが、
どこも静かできれいに管理されていることに感心した。
道標を見ると昔の人の往来が偲ばれる。
コメント
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