午後から講演を聞きに行った。
いつもの万葉講座では歌のことや歌の背景の話を聞いている。
今日は「万葉集の成り立ち」という違う角度からのお話だった。
最初に古今和歌集の構成(部立)と万葉集の部立を比べる。
古今集は平安時代 醍醐天皇の勅命により、紀貫之らが編集した、我が国初の勅撰和歌集。第1巻~第20巻まで。
古今和歌集の構成(部立)は季節の歌から始まり、春の歌から夏・秋・冬へと順に並び、冬歌の中でも早い冬の歌から冬の終わりの歌へと、順序良く並ぶ。その後、賀歌・羇旅・物名・恋歌へと・・とにかく整然と並んでいる。
万葉集は奈良時代に成立したとみられる我が国最古の歌集。
成立に関して詳しくわかっていないという。
古今和歌集に比べ、万葉集の構成は、雑歌に始まり相聞 挽歌 雑歌 譬喩歌 挽歌 相聞 ・・・とバラバラ感がある。
古今集に比べ、統一されていない。乱雑な作りとわかる。
江戸時代の万葉集研究者 契沖 の見解などが示された。
部立は整然としていない。作者不明の歌もある。柿本人麻呂集のように曖昧なものもある。作者が「天皇」とする歌。天皇名を書いた歌。題詞に歌の数が書かれているもの。書かれていないもの。
「仮名主体表記」と「正訓字主体表記」などの表記の「不統一」・題詞の「断層」などがあるという。
テキスト論というのがあって「そのまま思い通りに鑑賞すればよい」という考え方もあるようだが、講師は万葉集が成り立っていくプロセスを考えると「面白さが止まらない」とおっしゃる。
そうなんか~と思ったこともあったが、いざ書こうとすると全く書けない(´;ω;`)
万葉集にこんな見方もできるんだなあ・・と・・
初心者の感想はこのぐらいのものです。
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