みどりの野原

野原の便り

1月26日 八木界隈

2007年01月26日 | Weblog
どうも近代建築通の娘に感化されたか、町がちょっと気になる時がある。
今日は、出かけたついでに、八木の元銀行の建物の写真を撮りに行った。

①「旧六十八銀行八木支店」(読み方不明 誰かに聞いておきます)
昭和3年(1928)に建てられ、南都銀行の前身である国立銀行として、
その後、六十八銀行八木支店として、又その後は和歌山銀行八木支店として、
平成18年(2006)紀陽銀行に統合し消滅するまで使われていたらしい。

JR畝傍駅の西側、国道165号線沿いにあるのでいつも見ていたが、
アーチ型の窓その両側の柱や装飾などルネサンス調のどっしりと風格ある
建物だ。
平成18年10月に橿原市で第1号の登録有形文化財となった。
「登録文化財」は、建築後50年以上経っていて、デザインなどがすぐれた
建物などを積極的に活用しながら保存していこうとしているらしい。

今は結婚式に利用する試みがなされているらしく、「La・BANK」の
案内板と、玄関の前にはウェディングドレスを着た人形がちょっと居心地
悪げにに立っていた。

②そして、古い建物なら「JR畝傍駅」もついでに、と写真を撮った。
昭和15年建築の木造平屋建てのこの駅は、かつては交通の要所であった
ことは間違いない。天皇陛下が畝傍御陵へおいでになる時もお召し列車で
畝傍駅を利用され、お休みになった部屋もあると聞いている。
今は無人駅となってひっそりとして、昼でも薄暗い建物内やホームにも
昼の蛍光灯がわびしくついていた。
 

旧六十八銀行・畝傍駅ともに、私の高校の通学路にあり日常風景の中にあった。
旧六十八銀行のホームページを開いてみると近代建築のページになっていて、
我が母校もリストに上がっていた。すぐ近くだけど又次回にしよう。
旧六十八銀行はホームページに詳しく載っている。

③畝傍駅前の「春日神社」に行ってみた。
人気のない境内には幹周り3メートルはあろう
かと思われるクスとケヤキの大木がどっしりと歴史を物語っているようだ。
神仏混交? 隣の「延命院八木寺」とはいけいけ(境界がない)で、そこに
「略縁記」の額がかかっていた。それによると、洪水により近江の国より流れでた
クスの大木が、漂泊した末に八木に流れ着き、聖武天皇の勅命で長谷寺のご本尊が
作られた。同じ木で同じ姿(同木・同躰)の延命11面観音菩薩が作られ八木寺に祀
られる。とある。
参詣した人はことごとく長寿安楽を受けることができるというので、もちろん
お願いしておいた。

       春日神社
 
     ケヤキ大木              クス大木

春日神社の横の路地にも行ってみた。お風呂屋さんがあったはずだがわから
なかった。

 
 国鉄の表示がのこる電柱
④そして、ふと見上げた電柱には・・・「国鉄駅前・・」の表示が。
帰り、八木西口の南都銀行前の交差点で信号待ちをしている時も、やっぱり電柱に
「国鉄駅前」と書かれていた。
昭和62年民営化によってJRに変わって20年、ここではまだ「国鉄」が健在だった。


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2 コメント

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いい感じ。 (ぷにょ)
2007-01-28 01:20:15
近代建築好き、廃川跡好きの娘やら、鉄道好き、廃線跡好きの息子やら、いろいろ感化されてますな。よろしい!
興味は広く持った方がいいもんね。
返信する
近代建築 (みどりの野原)
2007-01-28 18:33:23
さっそくのコメントありがとう。
奈良にもちゃんと近代建築のホームページがあります。
いづこにも同じ趣味の人がいるようね。
返信する

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