みどりの野原

野原の便り

7月17日⑤ 最終日 硫黄山・小清水原生花園

2007年07月17日 | Weblog
昨日から蕁麻疹。早朝からかゆ~い。
せっかくの温泉も、人目を気にしてそそくさと・・・

今日は阿寒湖の森の予定を変更して、小清水原生園へ行くことになった。

途中でちょっとルートを変えて、硫黄山へ立ち寄る。
草木の生えていない岩山の所々から蒸気が噴き上がる。
さらに近づくと迫力満点。硫黄の匂いがする。


             硫黄山
吹き出し口の岩は真黄色に変色。風の具合で蒸気がこちらにかぶさってきて
息が詰まりそう。

小さいくぼみに溜まった水は熱かった。これが温泉

蒸気の吹き出し口ではゆで卵を作って売っていた。

その後、摩周湖には寄らず北上。

道路わきの斜面にコウリンタンポポらしいものが目に留まったので止めてもらっ
た。


     コウリンタンポポ 

さっき見えたのは、やはりコウリンタンポポの群生だった。
ついでに近くを見ると、エゾスカシユリ・ゴゼンタチバナ・シロバナマンテマのよ
うな花・エゾクサイチゴの実もあちこちにあった。小さいけど甘くておいしい。

  
       ゴゼンタチバナ          エゾクサイチゴ

車道横のなんでもないササの斜面。
その上にシナノキ・ダケカンバ・トウヒ・ハリギリ・カラマツといったこのあたり
に普通の木が生えている場所だ。

普通は通り過ぎてしまうそんなところが、よく見ると花の宝庫だった。


もう少し行ったところにはオオウバユリがたくさんあった。
車は気になるところですぐ留められるので便利だ。

広い畑のムギが気になって、作業をしている人に聞いてみたらメリケン粉用の
「コムギ」とのこと、関西でみるコムギと違ってノギがほどんどない。
ついでにさっき見た大根のような作物を聞くと「ビート」(砂糖大根)だという。
葉も柔らかでおいしそうだった。
わかってスッキリ。

 
     小麦             ビート(砂糖大根)

小清水原生花園の手前で車を止め、線路に向けた斜面を登ってみた。
その向こうは線路で、スカシユリやアレチマツヨイグサやカワラナデシコ・ハマナ
ス・カワラマツバ・エゾフウロなどが咲いていた。

道路を隔てた展望台まで木道を歩き展望所で弁当を食べた。
近くに馬の水場があり、鳥が水浴びに来たりカモが泳いだり、オオジュリンなど鳥
がよく見えた。

湿原のはるか向こうに見えていた馬がこちらに向かって疾走してきた。
20頭ぐらいはいただろう。水を飲みに来たらしい。
しばらく、展望所のすぐ下で草を食べたりした後、突然いっせいに元の方へ走り出
した。
誰がボスなのか、その統率ぶりは見事で壮観だった。

いよいよ小清水原生花園駅。さすがに有名な場所だけあって、大きい駐車場もあり
観光客が多い。


       原生花園駅ホーム          駅舎は観光客へのサービス拠点になっていた

メンバーの一人は20年ぐらい前に来たことがあるという。その時はまだホームだけ
だったそうだ。ずいぶん変わったとびっくりしていた。
木道で鳴き砂の浜を通って1周。

  
        エゾカワラナデシコの群生              エゾスカシユリ
 
        知床の山々を望む                    アカスジカメムシ

  
     エゾノシシウド     エゾノカワラマツバとエゾノカワラナデシコ

海岸にはいっぱい鳥の羽が打ち上げられていた。
後で聞いたところによると、沖にミズナギドリの住む島があって、遠くから渡
ってきた鳥の弱ったものがここに打ち上げられるという。

観光客の賑やかなところから少し離れたあたりが、すごいエゾキスゲの群落だ
った。
ずっとずっと続いていた。


 マルバトウキ? セリ科が多い
夏の北海道湿原の旅も残り時間わずか。残り時間に近くのリス公園へ行き、
しばらくシマリスと戯れた後、帰路となる女満別空港に入った。

旅行中に中越沖地震が起き大きい被害がでた。
又奈良県でもというかすぐ近隣でも大雨による浸水などがあったと聞いた。

なにも知らずに、幸いにも雨にも降られず目いっぱい楽しんだ旅。
元気ならでは。事件や事故がなく、平和ならでは。ありがたいなあと思う。

動き回ったつもりの北海道。でも地図で見るとほんの一部分でしかない。
北海道は広いなあ。
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7月16日 霧多布 ・湯沸灯台・霧多布岬

2007年07月16日 | Weblog
ペンション・ポーチの窓からは霧多布湿原が一望できる。


     ペンションからの霧多布湿原の眺め

朝食までに湿原の550メートルの木道を散策する。



昨日の乗馬のせいか、内股の筋肉痛。日頃使わない筋肉を実感。

さて、ここ霧多布湿原は釧路湿原と共にラムサール条約にも登録している湿地だ。

いろんな花が咲いている。
ハマナス・エゾノシシウド・エゾカンゾウ・ノハナショウブ・ワタスゲ・
ヒオウギアヤメ・ナガボノシロワレモコウ・エゾオオヤマハコベ・カラクサキンポ
ウゲ・クシロハナノブ・ハクサンボウフウ・オオバセンキュウ・アカネムグラ・
エゾイチゲ・エゾノサワアザミ・ノリウツギ・コウヤワラビなどシダも数種 
 
  

花の盛りはやや過ぎた感じ

マサイの目を持つ○さんが遠くのタンチョウを見つけてくれた。
遠くの川辺で安心して餌を採っているのだろう。


タンチョウはツルの仲間で、唯一日本で繁殖していて、1年中見られる。
今1000羽ほどが生息しているらしい。
冬には給餌場となっている鶴居村や阿寒町に集まるという。

のびのびと餌を採り、飛びまわれる湿地がいつまでもあってほしいな。
ツルだけのためだけでなく人間のためでもある。


朝食の後、道路に並行する800メートルの木道から車道を横切り海岸へでる。
ハマボウフウ・ハマエンドウ・の他、ハマナスやカラシの仲間など。
セキレイやカモメを見てトラストセンターへ立ち寄りペンションに戻る。



午後は、霧多布湿原センターから湯沸岬(とうふつみさき)灯台から霧多布岬へ。



ここはすばらしい花園だった。



景色も最高!しばし桃源郷を楽しんだ。


       霧多布岬

ここから川湯温泉目指して北上。
屈斜路湖班の砂湯を見たりして17:30川湯温泉に到着
 
     屈斜路湖畔の砂湯
 
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7月15日 釧路湿原の旅③ 乗馬 ・ 厚岸原生花園

2007年07月15日 | Weblog
ロッジ・シラルトロの部屋からは、シラルトロ湖が一望だ。

外は霧雨が少し降ったり止んだり。
窓の外に張ったクモの巣に水滴がついて、そのままネックレスにしたいような美
しさ。
窓の外のダケカンバにアカゲラが来た。
どうも庭に置いてある餌台が気になるようだが、今はスズメが占領している。
部屋の中からアカゲラを見れるとは贅沢な話だ。

ヤギにも別れを告げ、391号線を北上

今日一番の予定は乗馬だ。日高の牧場へ行く。

途中、道路端にオレンジのエゾスカシユリやセイヨウノコギリソウなど咲いてい
る。

気温は14℃ 風速0m

Kさんがタンチョウを1羽発見。車を止めて見る。


             タンチョウ 

しばらくして、はるかな稜線に立派な角のエゾシカの姿が見えた。すっくりと立つ
その姿は神々しい。
車を止めて、写っているかどうかわからないけど写真を撮る。


             エゾシカ

また、餌をくわえたキタキツネが道路の横を歩いていたり・・
大慌てでこれも写真にとった。


10時に日高牧場に到着
牧場主の川崎さんは、大分県の出身の方で、公務員を退職してから牧場を始めた
という。
「えぇっ。よくそんな思い切った・・」と思ったが、よく聞いてみると、獣医の資
格も持ち、馬術部の経験もあると聞いて「それならわかるけど・・」

はじめは牛を飼い始めたという牧場は160ヘクタール。東京ドーム30個余り、
といわれても想像がつかない広さ。
今は羊(10頭ぐらい?)と 馬20等ぐらいを飼っておられる。
 

           ヒツジ

馬舎のようなものは見えず、周りの森の中で寝るとのことだった。
周りは森に囲まれていて、ヒグマもすんでいるという。

奥さんと2人で世話しておられる。
馬や羊のエピソードをいっぱい聞いた。

おやつは角砂糖(食べない馬もいるらしい)
餌は、やさいの固めたものにビートパルプやフスマや小麦粉を混ぜ
たもの。


          お馬の親子

馬はおとなしいですと言われ、馬の首に肩を入れてなでたり、尻尾を触ったり。
尻尾は毛は長いが骨は途中でぷつんと切れてるみたい。
尻尾をさわられてもじっとしている。

初めてさわる馬の肌(毛並み)は滑らかだ。

ゾウには乗ったことがあるけど、馬は乗ったことがないので乗ってみたかった。
私たちを乗せてくれる馬はどれかな?

先ず、説明を受けて小さな囲いの中で一人ずつ乗ってみる。
左側から左足を掛け、鞍の前の出っ張りを左手で持ってよいしょっとまたぐ。
足掛けまでやっと足が届くぐらい背が高い。
見晴らしいい~。

馬は川崎おじさんに綱を持たれておとなしい。


それから、手綱を持って、おじさんと一緒に1周。歩くたびに体が揺れる。
おじさんから離れて一人でも乗れるようになる。


         ちょっとヤンチャ?なロッキーに乗る

4人が次々に乗ってみる。
乗る前は震えてたというKさんも乗ってみればスムーズにいっている。
○さんは思いのほか怖がりで、顔が引きつっている。緊張が馬に伝わるのか、角を
曲がれず、いつもつっかえるのがおかしかった。
曲がる時綱を引くタイミングもある。
Sさんは「この馬はイヤー」と馬のせいにして馬を変えてもらったり。

2頭の馬に代わる代わる乗り。
最初は柵に沿ってグルグル回る。
次は8の字に歩かせる。時々ぐっと走りそうになるのでビビる。
それができるようになったら、もう少し広い柵の中で乗る。
途中で手放しもやってみた。「ヤッホー」

そうやって練習させながらおじさんは馬との相性や、私たちのことをいろいろ見て
いるということが後になってわかった。

馬はロッキーとハリー 
ロッキーはずんぐりしてて、すぐ走りたそうにする。
ハリー(ハリケーン)は姿も端正で性格もおとなしい。とってもかしこいそうだ。



ハリーは背が少し高いので、踏み台に乗らないと足が届かない。
2頭の鞍も少し違って、ハリーは乗るとき左手はたてがみをつかんで乗る。
痛そうだけど、その辺は脂肪だから痛くないのだそうだ。

広い柵の中でだいぶ乗ったので、これでおしまいかと思ったら、柵の出口を開けて
外に出るように言われる。

牧場は広い。
おじさんの馬に続いて、私の馬が牧場の坂を下っていく。
下りのときは体を反らせるように、坂をあがるときは前傾姿勢でと教わる。
下のほうの木を一回りして帰ってきた。
坂があると緊張するけど、馬の上から見る景色はいいわー。


            草原を行く


戻ってきてやれやれと思っていたら、次は私に案内役をしなさいとのこと。「エェ
ッ!そんなことできる?」
今やったとおりでいいといわれ、先導役になる。まあなんとかできた。

こうして次々馬を変えたりしながら繰り返した後、「そんなら次は」と言われるの
で、「えっ まだあるの?]「イヤか?」「イヤじゃないです。行きます」

そこで反対側の牧場へ。
先ずおじさんに先導されてSさんが下っていく。ずーっと下って姿が見えなくなっ
てしまった。「わあーすごーい!」しばらーくして帰ってきた。

 

次は私、下りも前よりはきつい。下りきったところで「走ってみましょう」
走ると体が宙に浮く感じだ。スゴーイ!

4人次々と広い野原を歩いたり走ったり。楽しかった。

最初2時間ぐらいで頼んでいたのが、4時間ぐらいになったのに、
6,000円と大サービスしてくれた。なんとも欲のないおじさんたちだ。


その後は厚岸の原生花園・あやめが原へ行った。
国内最大規模といわれるヒオウギアヤメの群生は盛りを過ぎていたが、まだ花も見
られた。
真っ盛りはさぞきれいだったろう。
ハマナスやエゾフウロ、色の濃いウツボグサも咲いていた。


       ヒオウギアヤメの群生

次の琵琶背展望台からの眺めはよくなかったが、h6年10月4日釧路地方を襲った東
方沖地震で一瞬にして形が変わってしまった窓岩が見えた。

そして今夜の宿、霧多布湿原のそばにあるペンション・ポーチに到着






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7月14日 釧路湿原の旅② カヌー・釧路湿原

2007年07月14日 | Weblog
今日は4時に起きて、塘路湖で早朝カヌー
寒いのでズボンの下にタイツ、上は長袖Tシャツ2枚重ねの上にレインコートの上
着を着込む。天気はどんより。 釧路の年平均気温は5.7℃だそうだ。

カヌーは今までに乗ったことのある2人乗りとかじゃなくて、2艘くっつけたもの
で、安定感があるが、その分、冒険心には欠けるが・・



定員10人(ガイドのおじさん含む)
塘路湖から釧路川へ
流れはゆったり。時々オールを漕ぎながら、周りの景色を楽しむ。



両岸はヤナギやハンノキの仲間などの林で、林床は湿地帯
牧草のイネ科の草が中心で、水際にはアシ・フトイ・マコモ・トクサなど。

林の中にはホザキシモツケやオニシモツケ・ハシドイなどの木の花が見られた。
バイケイソウの葉も見える。


     オニシモツケ

「キタキツネがいる」との声に双眼鏡で見ると、遠くにこちら向いてるのが見え
た。
エゾシカ、カワセミが飛んだり、ミンクが水にもぐったり、岸辺をマガモの親子連
れが泳ぐかわいい姿も何回か見た。はるか遠くにタンチョウの姿も見えた。
鳥の声もたくさん聞こえたらしい(私はちょっと聞こえにくいので・・)

ロッジに戻って食事の後、車で移動
車はマツダの新車。運転はお任せだ。


湿原を見渡すサルルン展望台・サルボ展望台まで歩く。
北海道は植生がまったく違うので、似たようなものでも大型だったりどことなく違
い、名前もエゾ・・とつくものが多い。
アザミの仲間やシシウド・ハナウド・センキュウのようなセリ科の仲間も多かった。

          
 あちこちで見られたミヤママタタビ     葉の裏は緑色

サルボ展望台からは塘路湖・サルルン沼・エオルトなどいくつかの湖や沼・釧路川
も見渡せる。その周りは湿原が拡がっている。

 

釧路湿原は7000年ぐらい前は海だったそうだ。それが堆積やなんかでだんだん陸地
化していったらしい。
湿原には貴重な植物・生物が残っているという。

展望台の目の前でオジロワシが3羽 悠然と飛んでいてその姿に魅了された。

サルルン展望台からは水草がいっぱいあるサルルン湖が見下ろせ、黄色い花が双眼
鏡で見えた。コウホネ?

ここではカイツブリの親子のショーが見られた。
子供と一緒の母鳥に、お父さん鳥が遠くへ行っては餌を採り、何回も運んで、母鳥
の口に餌を運んでいて、なんともほほえましい姿に時を忘れそう。

その後。釧路湿原で谷地坊主(ヤチボウズ)を見る。
ヤチボウズというのは湿地を好むスゲ類が作った根のかたまりで、
秋に枯れたスゲの上に新しいスゲが育ち、寒冷な気候のため枯れた葉や根が分解さ
れず残ったものだという。

写真では湿原一面にボコボコと谷地坊主が並んでいたが、今は夏でいろんな草木
が繁り、最初はわからなかった。
草の中に半分埋もれた谷地坊主。これが夏の姿だった。

  
  谷地坊主
元、馬引きトロッコの軌道後が散策の木道となっている、温根内の木道などを楽し
んで18:30ロッジへ帰着


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7月13日 釧路湿原の旅① 出発

2007年07月13日 | Weblog
釧路湿原・霧多布湿原・小清水原生園方面への湿原めぐりの4泊5日の旅

青空が見えたのは最終日だけだったが、ほとんど雨にもあわず、旅は順調に進んだ。ぼちぼちと行程を追いたいと思う。

1日目
台風4号に追われるようにして、関空15:05発の飛行機で釧路空港に到着
寒い。少し霧雨が降り、どんよりした天気


          釧路タンチョウ空港

レンタカーを借りて、1泊目の宿、塘路湖に近い、シラルトロ湖を見下ろす「ロッジシラルトロ」に向かった。

車窓からは見慣れない花が見えるが、今日はとにかくロッジへ直行する。

ここで2泊する。
 

           ヒメウズラがお出迎え



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7月12日 タシロラン   (明日から5.6日休みます)

2007年07月12日 | Weblog
台風の影響もあり、雨模様が続いている。

今年も出てるかな?
6月から何回か見に行っていた。

7月5日に今年初めてひとかたまり7.8本出てるのを見た。 もしかして・・・ 


      タシロランの出るあたり

今日、ついでがあったので再び行った。ひょっとしてもっと出てるかも・・
先日のひとかたまりはもう枯れかけている。
新たに3本出ていた。 やっぱり少ないな。
去年はあちこちに見られたのに。(去年7月7日約50本)

1本はランのような花がしっかり咲いていた。


   タシロラン(ラン科)
   腐生植物 葉緑素を持たない。
   背丈は5・60センチになるものもある。

春だったか?その場所に行ったら、刈った草が奥のほうに積まれていた。
大丈夫かな?心配していた。

というのも、前に、京都御苑の記録を見たとき、枯れ草などの投棄が影響すると
書いてあった。繊細な植物のようだ。

春に投棄された草の山は今はもう平たく朽ちているが、
そのせいかどうかはわからないが、ずいぶん数が少ない。

貴重な植物なのに。来年回復してくれたらいいけど。

明日から5.6日ブログお休みします。





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7月10日 明日香 下見

2007年07月10日 | Weblog
秋の観察会の下見。 

こんな時期なので、雨天決行と決めたものの、
朝、いっときザーザー降りの雨で、あららこの雨の中歩くか・・と。
レインコート上下を着込み家を出た。今にも降りそう。

今日のメンバーは秋の担当者3人 大阪も朝雨が降っていたらしい。

でも幸いにも、少し蒸し暑かったものの、雨は降ることなく歩けた。
3人の日頃の行いのよさを実感。

雨上がりの明日香も緑鮮やかでいい。
棚田の稲も順調に育っていて、田んぼの中の生き物も豊富そう。

途中で、道の端にトノサマガエルがいた。が、動く気配なく、よく見たら
死んでいた。
寿命? それとも今はやっているというツボカビ病?

ツボカビ病はカエルに限らず、両生類に拡がるという。
そうでないことを祈ってその場を後にした。

  
  生きているかと思ったら          死んでいた

時間やトイレ・昼食場所などを確認しながら歩く。
参加者は何人ぐらいになるのかつかめない。

祝戸荘は今リニューアル工事中で今年10月にはオープン予定とのこと。



飛鳥駅から石舞台まで無事下見を終えた。
夕方から又雨が降ってきた。


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7月9日 麦藁細工

2007年07月09日 | Weblog
昔はうちでも大麦や小麦を作っていた。
父が準備してくれたんだろう。麦の取り入れの後はよく麦わらで遊んだものだ。

でも、作り方はまったく覚えていない。
どうやるんだっけ? もう一度作りたいなと思っていた時、麦藁細工の講習がある
と聞いて大阪まで行って教えてもらってきた。
麦わらを切って葉鞘を切り取り、つなぎながら作っていく。
あのなつかしい「ねじれかご」ができた。


         麦藁細工(手籠・馬)

麦わらを準備して教えてくださった方は、「麦藁細工のために麦を作っている」と
笑っておられた。
今、麦を精米?してくれるところがないといっておられた。
もったいないな。どこかないものかな。

このごろは普通の農家では麦を作らなくなったが、金茶色の麦畑を見ると子供のこ
ろを思い出す。シャボン玉を吹くストローももちろん麦の茎だった。

参加しておられた方も言っておられたが、小麦を噛んでガムのようにしてたのもな
つかしい。
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7月8日 ハッチョウトンボ

2007年07月08日 | Weblog
地元のUさんに案内してもらってハッチョウトンボを見てきた。


         赤いキノコがお出迎え

ずっと見たいと思って探していて、去年初めて見て、今年2回目

体長センチぐらい。オスは真っ赤 メスはトラ模様 アブかハチに見える。
少し赤の薄いのは若いトンボかな?体の色もよく見ると個体差がある。

何度見てもかわいい。
じっと座って見ていると、縄張り争いか?オスどおしが追っかけあいしていたり、
メスが湿地の水面にお尻をちょんちょんとつける産卵行動のようなしぐさを繰り返していた。


 ハッチョウトンボ♂ 体長2センチ (これは私の写真 ♀は焦点合わず)


     ♂(去年のSさんの写真)                ♀(左に同じ)

ハッチョウトンボのヤゴってどんなんかな?
この水溜りのようなところで生命が脈々と受け継がれているんだなあ。
飽きずにしばらく眺めていた。

クモの巣に引っかかって、クモの餌食になっているのも2箇所で見た。
ハッチョウトンボが餌なんて、なんとも贅沢なクモだ。
かわいそうだけどこれも自然の営みか。

カキラン・モウセンゴケは花が咲いていた。ミミカキグサが1個黄色い花が見られた。
ノギランはつぼみ。
アリノトウグサはたくさんあった。

 
              湿原                        カキラン

こういう貴重な湿地はだんだん減っているんだろう。
気をつけていても、私たちが入ったことで、少しは悪い影響があったにちがいない。

環境は守りたい。けど見たい。その辺のところがどこでもむつかしいところだろうな。

山道にはコアジサイの蕾があった。

平地ではもう花がすんでいるアジサイはここでは今満開だ。

もうひとつ
奥池ではタヌキモの花を始めて見た。
葉が浮き袋状の構造になっているようで、うまく浮かんで花がまっすぐに立っていて、黄色い花を咲かせていた。この池にはジュンサイもあった。
 
       タヌキモ                     タヌキモの葉

花に近づこうとして危うく長靴に水が入るところだった。
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7月7日 大阪教育大キャンパスの草木観察

2007年07月07日 | Weblog
蒸し暑い曇り空。今日も大勢の参加
今日はここの大学生S 君の案内で回る。

2週間前の下見の時とは季節もだいぶ進んでいた。

ヤマモモは完熟してたくさん実が落ちていた。
食べてみたらとても甘く、たくさんの実がこのまま朽ちるのはもったいないなー。


庭に果樹を植えているkさんが持ってきてくれたヤマモモは栽培種とのことで、大
きさも倍以上あった。これはみんなでいただいた。


左 Kさんの栽培種   右 ここのもの

ノウゼンカズラの咲いているところで、「この花は食べられるよ」とkさん。
「へー知らなかったわ」さっそくHちゃんが花をひとつ採ってくる。「ちょっと甘
いわ」ほんと?と私も花びらをちぎって口へ。
横でkさんがニヤニヤしている。
「そういえばちょっと甘いね」

近頃はエディブルフラワーといって花を食事に飾るだけでなく食べるということも
はやっているようだ。
Hちゃんもお花ばっかりのサラダを食べたとか。

食べられる花というのもいくつかは聞いたことがあるが、ノウゼンカズラは知らな
かった。

ほんとうに食べられるの? 帰ってネットで調べてみた。

①花びらは草木染めに利用されますが、「花の露が目に入るとめまいをおこす」と
言われています。

②「毒草大百科」に次のように書かれていました。 保有する毒の成分は、ラバコ
ール。全草に含まれているが、特に花に多く含まれている。
ラバコールに関しては、まだ研究段階ということもあり、詳しい事はわかっていな
い。 ただアレルギー性物質の一つだと考えられている。
致死的な有毒成分ではないが、花の 蜜が目に入ると目がつぶれると言われてい
る。
これに対して「科学的根拠のない俗説に すぎない」という声もある。
しかし、花をすりつぶして絞ったしるが皮膚に付着すれば、 その部分がかぶれ皮
膚炎を起こすことがあるのは事実だ。
そして、この絞り汁が目に入った 時には、炎症を起こし、まぶたが腫れてしまう
のも事実である。
実際、庭先に植えられた ノウセンカズラの花を摘んで遊んでいた子供が、この汁
を目に入れて事故にあったというケース が報告されている。
ノウセンカズラをさわった手では、絶対に目をこするようなことをしては いけな
い。失明するようなことはないと思われるが、そねに近い恐怖を感じることは容易
に 想像できる。
その取り扱いには十分注意してほしい。

③毒性はそれほど強くないが、全体に含まれており、肌にふれるとかぶれることが
ある。

④汁液がつくとかぶれる有毒植物とされている。

⑤本によると蜜は有毒。目に入ると毒とあるが・・・・・
漢方薬として花を乾燥し、利尿 通経薬 


などと出てきました。 あっ。ちょっとお腹が・・・それはなかったですが・・
まああまりお勧めはできないようです。

その時、染物ができそうとの話も出ました。
ついでに調べたら
「花を煮込むと、かなり濃いオレンジ色の染色液ができましたので、期待が高まっ
たのですが、結果的に淡い色に染まりました。
みょうばん媒染では、薄いベージュに、鉄媒染では、それよりも少し濃いベージュ
に染まりました」他にもありました。

教材園では、S君がここでされているコムギの遺伝子研究から、小麦の進化ことを
説明してくれた。
(一粒コムギとクサビコムギをもとにマカロニコムギが作られ、それとタルホコム
ギからパンコムギが作られた)
教材園で待っていてくださったM先生からもお話を聞けた。

  
 先生のお話を聞く 


左からタルホ小麦(2倍体)・マカロニ小麦(4倍体)・パン小麦(6倍体)



50種の木を観察して今日の予定終了となったが、
人数が多いとペースもばらばらになる。
観察会としては人数が多すぎ、以後新規受け入れはなしとのことになった。





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