みどりの野原

野原の便り

5月17日 南大東島 5日目-1(南大東島最終日) 気象台 日の丸展望台 亀池港 南大東空港

2016年05月17日 | Weblog
南大東島 最終日となった。

朝食後、昨日知り合ったダイトウオオコウモリを研究している大学生に会いに行くという友達について行った。
情報を収集してまた来るつもりだという。

 
         ミヤコヒキガエル 
                     テイキンザクラ
チェックアウトして飛行機の時間まで、まだ行ってないところを回ることになった。
ホテルに戻り清算。少し手間取った。

南大東地方気象台
 
           南大東地方気象台      高層気象観測用気球打ち上げは・・時すでに遅し・・
右側の屋根が開いたところからコンピュータ制御で自動で1日2回8:30と⒛:30にバルーンが打ち上げられるという。
見たかったなあ。

日の丸展望台(海抜63m) 
 
 

周りはサトウキビ畑が広がる。ここがつい116年前にはダイトウビロウがうっそうと繁る無人島だったとは想像できない。
遠くに家が集まっているのが「在所」 島の外周が高く、お盆の縁にたとえられる幕上には木が茂り海は見えない。

島の南に位置する亀池港

 
 
 波は荒い。 西港が荒れているときはフェリーがここに着くこともある。港とはいえ施設は何もない。

月見橋まで散歩

       ダイトウヒヨドリ


ホテルの土産売り場 シージャーキー トウモロコシ真空パック 大東ようかん ソーカ(月桃)かご
土産の種類は少ない。スーパーや商店に行っても同じ。

10時過ぎホテルを出発

南大東空港


         南大東空港 手前

出発を待つ間「待合室」では南大東島の過去のビデオが流されていた。

 
     ダイトウオオコウモリ              西港から上陸の様子

 
         搭乗                   お見送りがうれしい。
              ~さようなら~南大東島~
 
また来る機会があれば・・
西港の上陸を体験する。又は見る。気象台の気球も見逃さない。インガンダルマをしっかり味わう。もっと細かい場所も見に行きたい。                 南大東島5日目ー2(那覇)へ続く。
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5月16日 南大東島 4日目-3 西港 公園 南ダイトウ開拓100周年記念碑 夕食 夜大東神社へオオコウモリ探し

2016年05月16日 | Weblog

切り通しの道を下ると西港。

西港

西港は南大東島のメインの港(他に亀池港・北港・南大東漁港)で、週に1~2便(月4~5便) 那覇 泊ふ頭から「貨客船だいとう」が入島する。
港とは言っても防潮堤もないため船は接岸できないので、人や荷物は「ゴンドラ」「鉄格子のかご」に乗り、クレーンで吊り上げられて上陸することになる。海が荒れているときは他の港からの上陸もあるらしい。

一度体験してみたいが、なにしろ那覇から13時間もかかるし、天候によって船は欠航になるなどのリスクもあり、体験はできていない。
せめて上陸の場面を見たいところだが、さっき塩屋から見たとき船が着いていたように見えたが、今回も見逃したようだ。

 
一仕事終えたクレーンがちょうど一息ついたところ。
                        右)「船客待合所」と書いたコンテナがトラックで移動。

 
        トラックからフォーク車?に積み替えられ、運ばれていく。


     そして、降ろされた。

 
           トラック   タンクの中身は水かと思ったが、糖蜜を輸送船に積み込むまでの一時貯蔵タンクらしい。

西港のそばの公園
南大東島は絶海の孤島・無人島だった。沖縄の人たちからは「ウフアガリシマ』 ウフ=大きい アガリ=太陽の意味で(遥か東方の島)と呼ばれヨーロッパの地図には「アムステルダム」と記されたり、ロシアの軍艦ボロジノ号の視察で「ボロジノ」と記されたり。『1800年(明治18年)には木製の国標が建てられ、日本の領土であることが公表された』

無人島だった南大東島に1900年(明治33年)八丈島から23人の開拓者が初めて上陸したのがこのあたりだったらしい。
絶壁が取り囲む中でもなんとか取り付くことができた場所だったのだろう。

公園には南大東島に開拓のためにやってきた人たちの記念碑などがある。

 
     南大東島開拓100周年記念碑         開拓団を率いてきた玉置半右衛門 像  
開拓者像や23人の名前を記した記念碑もある。

玉置半右衛門は八丈島出身の実業家 鳥島でアホウドリの羽毛販売で財をなした。
(鳥島のアホウドリは一時絶滅寸前まで追い込まれた。その後鳥島噴火)
無人島開拓の夢を持っていた玉置は希望者を募り(23人)1900年(明治33年)無人島だった南大東島に初上陸した。
八丈島から南大東島までの航路(八丈島~鳥島~宮崎~鹿児島~那覇~南大東島)1000キロを61日かかって到着した銘板も。

上陸の様子を描いたメンバーの1人、小島徹三の日記の碑もある。無人島に初めて降り立った時の様子がわかりすごい。
上陸の日は「幸いにも稀有な平穏」「島はうっそうとして声なし。タコ蔓が密生し手の付けようもない有様」
「島に生息する獣鳥人間を珍しいものの如く カラスは頭上に来てカアカアと鳴き、山羊は親しく人間に付き廻り、実に別天地」無人島に山羊?? 他にも開拓を試みて失敗したとも聞いたので、その時連れてきたもの? 
「現世の針の山と言いたき石灰岩石の中に一夜を過ごさざるを得ない」「荷物を揚げ天幕を張り野営ならぬ岩営を決心」「夜中に急雨激浪 寝具も浮かぶばかりの洪水となり」   すさまじい様子が記されている。

八丈島は信仰の厚いところで、上陸後まもなく神社が祀られたという。
 
ここ金毘羅宮 と 秋葉神社 一番最初にできた大東神社 島には3つの神社がある。
                             右)少し離れたところに上陸記念碑が建つ。

西港を出て戻る。

    A-COOPに立ち寄る。
夕食を食べる店探し。留守。休み。すぐ準備できない。などでウロウロ・・

 

 
やっと見つかった飲み屋街の2階「なすび」    おいしい食事にありつけた。ビンタンビールと泡盛で乾杯。

夜は又、大東神社へオオコウモリ探し。
6人の目で探したが見つけられなかった。空を飛んだのは見た人も。

12年前は8月でフクギの果実も食べごろで、すぐ近く低い垣根で見れたのだ。

南大東島5日目-1へ続く。
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5月16日 南大東島 4日目-2 ふるさと文化センター シュガートレイン 塩屋海岸プール フロンティアロード 

2016年05月16日 | Weblog
午後、ふるさと文化センターへ。

トラック輸送に代わる昭和57年まで島内を走っていたサトウキビ運搬用列車の機関車などの野外展示を見た後、
中で今はなきシュガートレインの映像や島の歴史、民具などの展示を見る。

 
        ふるさと文化センター        外に展示されているシュガートレインの機関車

 
中でビデオ鑑賞  トラック輸送に代わるまでサトウキビを満載したシュガートレインが港まで走っていた。
ボロジノ娘の汽車ポッポの歌と共に映像を見る。
「みよわれらが機関車は無線坂を登るたび・・難儀ポッポ 難儀ポッポ・・」

 
          アダンの草履               漁具・民具

その後、塩屋海岸を目指す。


環礁が持ち上がり隆起した島で、外側が丘陵地帯となっていて幕上(はぐうえ)。中央部は盆地で幕下(はぐした)と呼ばれる。、
お盆の縁にあたる幕上には木が茂り高くなっているので海は見えない。

塩屋海岸 塩屋プール


車を止めて塩屋海岸へ。
南大東島は砂浜がないので、岩盤を切り取ってプールが作られている。
昨日行った海軍棒プール(東)とこの塩屋プール(西)2か所にある。

 
海軍棒よりも波は静かなように見える。 時間があって、お調子者がもう一人いれば泳いでたかも。

 
磯のようなところはポットホールのような穴ぼこで、のぞくと貝や小魚がいた。
                       右)向こうに見えるのは西港か。クレーンや船が見える。

 
           ?ムニンハマウド                  アツバクコ 


        ハマゴウが花盛り

フロンティアロード
塩屋海岸からすぐ近く。かつてサトウキビを運んだシュガートレインの軌道跡が(フロンティアロード)西港まで続いている。

 
車を止めて歩く。リュウキュウマツの並木 
    右)シマグワやカジノキ ダイトウビロウ テリハボク フウリンブッソウゲ・・両側にはいろんな木が見られる。

 
           イヌビワ              オオバイヌビワ イヌビワとはずいぶん感じが違う。

 
オキナワスズメウリも可愛い実を付けていた。             ショウジョウソウ

 
車道へ出る手前 メハジキが咲いていた。   
           右)庭に植えたいような可愛いタチアワユキセンダングサの花・・でもくっつき虫だからねえ。
どこまでも歩いていたかったが、車を取に行ってくださって西港へ。               4日目の3に続く。
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5月16日 南大東島 4日目-1 地底湖探検 思い出の地底湖 真の闇

2016年05月16日 | Weblog
遅れていた南大東島の続きです。 1か月後に、本来の日のところに戻します。

朝9時、予約しておいた地底湖ツアーのガイド東さんのお迎えの車が来た。

ツアーは安全上から定員4人まで。
今回のメンバーは6人だ。私は12年前にも地底湖へ行っている。なので今回他に行きたい人があれば私は遠慮しないと・・と思っていたが、3人は他へ回るとパスされたので行けることになった。
私含めて女性3人とひとり旅の若い男性1人の4人のツアーとなった。

 
            まず事務所の中のテントで着替え。

「持ち物は何もいらない」といわれた通り、ほんとに何もいらなかった。  
つなぎ(中は下着のみ)「洞窟の中は暑いので汗をかきます」・長靴・ヘルメット・ヘッドライト・首から下げるライト・手持ちライト、これが全装備 
(12年前は「つなぎ」はなく、長靴・ヘルメット・ライト3つを借りた。カメラは持って入れた)
カメラもメモ帳も持って入れないのが残念だが、ガイドさんが随時撮ってくれるという。

*今日の写真 上の2枚を除いて、東さんにいただいたCDからの借用です(了解済み)
暗い中での写真は撮りにくいので助かりました。

南大東島はサンゴ礁由来の島なので、穴ぼこだらけ。鍾乳洞や雨で浸食されてできたドリーネといわれる「陥没した窪地」がいたるところにある。(100ヶ所以上)(埋め立てや農業改良工事で急激に減少しているらしい)

星野洞は観光用に整備されているが、今日行くところはまったく人の手つかずの自然の洞窟だ。

 
それはサトウキビ畑の繁みの中に突然ぽっかりと口を開けている。
サトウキビはまだ成長途中で肩あたりぐらいの高さ。           右)探検隊 いざ出発!


入口から後ろ向きに岩を掴んで足がかりを探しながら穴の中へ降りていく。
「しっかり岩をつかんで。足は信用してはいけません。よく確かめて」と東さん。


足元は岩がゴロゴロしている。「足は信用しないように。2度踏みして。手は必ず壁を持って・・」

 
だんだん奥へと入っていく。「壁のない所は鍾乳石を持ってください」(普通の鍾乳洞では鍾乳石には触れもしないが)
「上から下がっているつららは捕まると折れたりするので、必ず下から出ている石筍か上から下までつながっている石柱に掴まってください」

 
         変な形の鍾乳石        落ちたしずくの跳ね返りが固まったもの。

この穴は外気が入ってくるので乾燥するためほとんどが死んだ(成長を止めた)ものだという。
(星野洞は観光用に整備されているが2重扉で外気が入らないようにしているので湿度100%)

先の折れた鍾乳石は昔子供が遊びに入って折ってしまったものだとか。ワイルドな遊び場だ。

  
折れた鍾乳石にライトを当てると石が透明に光って美しい。
              右)天井にキラキラと砂金のように光るものが・・残念ながら水滴です・・ほんとに?

 
         滝のような鍾乳石            白いものはまだ成長しているらしい。

狭い隙間・滑りやすい斜面・足場のない所は鍾乳石に掴まってぐるっと回って・・なんてところもあった。
どこをどう通っているのか言われるままに歩いているが、1本道ではない。慣れたガイドさんならでは。

 
   岩の間からのぞくと水面が見えた。           波紋

 
もう少し行ったところにも地底湖。滑りそう・・ 砲弾型の変わった鍾乳石 でもこれも前に見た地底湖ではない。


       狭い隙間

そして、ついに見覚えのある地底湖へ。

  
水は澄みきって、上から垂れる水滴の波紋がないと水面とはわからないぐらい。 波紋が美しい。
                   右)地底湖の上から下がっている鍾乳石はまるで酒トックリのよう。

地底湖はどこかで海につながっており、潮の満ち引きで水面も上下する。
不思議な形は鍾乳石が水に浸かったり出たりしているうちにこんな形になったようだ。
底は塩水、上は真水と2重構造になっているらしい。雨が多ければ真水の部分が増える。

水の中の鍾乳石は昔は水の上にあったものということ。(水の中では鍾乳石はできないので)

「私、12年前、この地底湖の中にハマったんです」覚えてますかというと、あああの辺でしたねと・・覚えておられた。
岩を飛び損ねてジャブンと水の中にはまったのだった。
そこは深くはなかったが、胸にぶら下げていたデジカメが1台パーになった。
メディアはすぐに取り出したので写真は無事だったが。この地底湖に入った最初の人になった。
今も笑いの種になっている。

 
今回も渡ってもいいと言われたが、やめておいた。 若い男性だけが向こうまで渡った。

「その辺にしゃがんでください」とガイドさん。 そして懐中電灯3つとも消すように言われた。
「真の闇」とはこのことだ。
じっとしていると、時折しずくが水面に落ちる音が聞こえる。それ以外の音は全くなし。
もしこの間にそばの人がいなくなって1人取り残されたら・・ゾ~ッ。
何分ぐらいかわからないがめったに出来ない「闇体験」だった。

それから少しずつ登って、ついに入口の光が見えた。 


岩を登って地上に出た。お~帰ってきた~。  

その間2時間 2度目の地底湖探検だった。                   南大東島4日目ー2に続く。
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5月15日 南大東島 3日目-4 夕食後、大東神社へオオコウモリ探し  

2016年05月15日 | Weblog
夕食は今日はホテルで食べた。


焼き魚は「アオチビキ」 刺身は 何だったか忘れたが、血合部分も添えられていた。
新鮮な魚だからこそ血合も刺身で食べられる。

夕食後、歩いて大東神社へ。歩くと途中でもいろいろ見られて楽しい。

 
民家の庭の      アセロラ               グァバ

 
アセロラの木の間に何か動物の死骸が引っ掛かっていた。何かな?オオコウモリ??
                            右)フクギの雄花

途中で会った学生さんは毎月オオコウモリの調査に来ているとのこと。
この死骸も見てもらったがこの時点では不明。

 
フクギの並木に雄花がたくさん落ちていた。 フクギの実はオオコウモリの好物。
12年前の8月にはフクギの垣根で実を食べている姿を目の前で見られ大感激だったのだが、今回はちょっと時期が早かったかな?
それでも昨日も昼間に姿を見たし、どこかにいるはず。

大東神社境内で7時30分ごろからしばらくオオコウモリ探し。
高い木の上を懐中電灯で探す。

あっ。飛んだ! 空を大きいコウモリの影が横切った。 
何匹か空を飛ぶ姿は見られたが、止まっているのは見つからず、再度来ることにして今日はあきらめる。暗くて高い木の上のオオコウモリ探しはむつかしい。

目いっぱい動いた一日が終わった。 南大東島4日目-1へ続く。 
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5月15日 南大東島 3日目-3 大東神社 ラム工場 島まるごと館 海軍棒

2016年05月15日 | Weblog
3日目の午後

大東神社へ。


 大東神社 秋祭りがおこなわれ奉納相撲もやるらしい。 
ガイドさんによると、島に人が移り住むと同時にいくつかの神社が作られたそうだ。
島にはこの他に秋葉神社や金毘羅宮もある。新天地で拠り所が必要だったのかな。


「天然記念物 ダイトウオオコウモリ」の碑 この森にはダイトウコオオコウモリやダイトウコノハズクも住んでいる。
ダイトウオオコウモリは昨日のカヌーツアーでも見たが、何回でも見たい。

 
 アフリカマイマイ 成長すると倍ぐらいの大きさになる アフリカマイマイの幼生かな?
アフリカマイマイは食用として持ち込まれたが野菜に被害を及ぼし、寄生虫を持っているため触ってはいけないらしい。

 
ダイトウオオコウモリが好きな テリハボク                アカギ

 
          ダイトウシロダモ     花が見たかった サガリバナ


タイヘイヨウグルミ(マメ科)大きい単葉だった。落ちて黒くなった果実

他にもこれもコウモリが好きなフクギや板根のモクマオウなどうっそうとした森だった。
外から持ち込まれた樹木も多い。
コウモリ探しは夜に来ることにする。

ラム工場 ㈱グレイスラム


 「南大東空港」  ラム工場と聞いていたのに、着いたのは飛行場?

 
機内持ち込み・・? ハイジャック・・?        エアコミューター・南西航空?

カウンターにはラム製品が売られている。
ここは旧の空港跡 この建物はターミナルビルを利用しているのだった。


   ちゃんと?製造工場もある。 大きい貯蔵タンクが並ぶ。ここで1年半寝かせる。
製糖の時期に合わせて製造するとのことで、今は工場は稼働していなかった。
ラム酒は機内持ち込み可ということで、何人かお買い上げ。

 
旧飛行場の待合室 今は屋内ゲートボール場として利用されている。
ラム工場にしてもゲートボール場にしても、形を変えずに利用しているのはいい。
          右)次に行く「島まるごと館」も旧飛行場の敷地に建てられている。

旧南大東空港は昭和9年に海軍飛行場として建設され、島の中央部の盆地(幕下(はぐした))にあった。
平成9年、島の外周の丘陵地(幕上(はぐうえ))に新空港ができて移転して旧空港は廃止された。

島まるごと館(写真は上の右)
南大東島のビジターセンター的なところ。
着いた時は外出中で留守。書いてあった携帯に電話するとしばらくして係りの方が来られ開けてくださった。
中の展示を見た。訪れる人が少ないのか展示も古いままの感じ。

東海岸へ。

海軍棒プール
島の周りは断崖でビーチもないので、岩盤をダイナマイトで崩して人工プールが作られた。
12年前に来たときは台風が近づいていて、波がすごくて近寄くどころではなかったが、今日は近くまで行けた。 人工プールはもう一つ西海岸にもある。

 
天気はよく、海も荒れていないがプールの縁に打ち寄せる波は時々大きくしぶきが上がっていた。
本当はここで泳ぎたいとこころだがこの波ではちょっと・・それに脱衣場もない。
結構深そうだ。海続きなので、魚や生き物もいるという。面白そう。

海軍棒のいわれは『明治25年(1892年)旧海軍の軍艦「海門」がこの島を訪れた際、測量用に建てた棒で、ここが日本固有の領土であることを示すために「大日本帝國海軍」と書かれていたそうだ。(現在は復元された棒)』
左上の写真の右手山の上の細い白い棒がそれ。

 
プールに打ち寄せる波を飽きずに眺めた。水を触ろうとしたら波がかかりそうになった。

「天然記念物 東海岸植物群落」
大陸と1度も繋がったことのない南大東島。ここには島の成り立ちがわかる貴重な植物が残っている。


海軍棒プールから駐車場への急坂。この途中の岩の隙間に張り付いている植物たち。

 
     アツバクコ 果実ができていた。            シロミルスベリヒユ
いつも見かけるクコやスベリヒユとはずいぶん感じが違う。


ボロジノニシキソウ 花が咲いていた。
これらは大東諸島特有の植物だそうだ。細々と、でもたくましく生きている。

 
他に   左)シナガワハギ
               右)クサトベラ など。
無人島だったこの島に八丈島から開拓者が入って100年余り。
うっそうと繁っていたダイトウビロウを伐り開きサトウキビの栽培を始め、製糖産業が始まった。
第2次世界大戦の時にも樹木は伐採利用され、島は丸裸の状態になったらしい。
それから後、いろいろな木を持ち込み造林され、外来種も入ってきた。
よく見かけるモクマオウやリュウキュウマツ、テリハボクやギンネムなどの樹木も持ち込まれたものだ。
南大東島3日目-4へ続く。
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5月15日 南大東島 3日目-2 南大東漁港 レインボーストーン バリバリ岩

2016年05月15日 | Weblog
南大東漁港

 
         南大東漁港へ下る。                 展望台記念碑

岸壁に囲まれた南大東島には入り江や浜はない。
そのため周辺にはマグロやサワラの豊富な漁場なのにクレーンで吊り上げられる小型船でしか漁ができなかった。
それで島の岩盤を爆破掘削するという「掘り込み式工法」で漁港が作られた。
     
 
          南大東漁港                 クレーンがあった。
船は海に停泊せず、陸上の所定の場所に固定されるらしい。

 
          モンパノキ       「タコの足」を想像させる面白い形の花序
沖縄などではよくあるが花や果実を初めて見た。

 
            花                         果実
花が咲いている枝、花が終わった枝、実になっている枝 まちまちなのが面白い。

 
   長命草(ボタンボウフウ)                  花も咲いていた。

少し離れた南大東港北地区へ。


         下る。

 
         駐車場?人口岸壁                釣り人がいた。

 
      島はこんな岸壁に囲まれている。          岸壁と海のブルー  
        
南大東島は2000mの海の中に煙突を突き立て、その先だけが海の上に出ているという地形だという。だから海はいきなり2000mの深さになる。

 
切り通しにはレインボーストーンと言う茶色や黒の濃淡が重なった岩が露出している。  
       右)平らな部分はここから切り取った。すごい崖だ。 縦の亀裂があった。

バリバリ岩


       あづま屋  

 
カブトムシトラップには5匹もかかっていた。           上の隙間から撮影 

  
バリバリ岩 岩の裂け目へ入っていく。

   
ごつごつの岩 歩きにくい。 ガジュマルの気根  いろんな植物が絡み合う。

  
ダイトウビロウがド~ンと天をつく。         シマタニワタリ?   
     

  
このあたりで引き返した。 12年前に来たときはずっと奥へ突き抜けて海辺の岩場に出た。
                                  右)シダの仲間
   
                 もうすぐ出口

 
     出たところはサトウキビ畑        大きい板根のモクマオウがあった。

ホテルに戻る。


ホテルのカウンダーにもレインボーストーン きれいに磨かれてピカピカ

昼ご飯は「大東そば」でバイキング 大好きなゴーヤチャンプルが出た。   南大東島3日目ー3へ続く 
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5月15日 南大東島 3日目-1 星の洞 大池オヒルギ群落  

2016年05月15日 | Weblog
南大東島は『大東諸島(北・南・沖の大東島)の1つ。
遠く離れた海でできたサンゴ礁がプレートに乗って移動しながらいったん海面の下に沈み、再び隆起した島』

サンゴ礁由来の石灰岩でできているのでたくさん(100以上)の鍾乳洞があるという。
その中でも特に美しい鍾乳洞が星野洞だ。(美しさ東洋一とも)

星野洞


駐車場周辺
 
       テイキンザクラ          ハナチョウジ
他、サンカクチュウ?・ウナズキヒメフヨウ・ソウシジュ・サンタンカなどがあった。


星野洞入口 観光案内所で鍵を開けてもらい(あらかじめ申し込みが必要)
音声ガイドの機器とライトを持って入る。

  
入口からは長いスロープを下る。       
その奥の扉を開けて入る。湿度は100%とか。
鍾乳洞鍾乳石の良好に保存には湿度がかかせないらしい。

さらに階段を下ると大きい空間に無数の鍾乳石 
その空間は約1000坪ほどもあるらしい。
番号に従って音声ガイドを聞きながら進む。

 
 
 
 
 

カーテン状・中が空洞のストローのもの・剣状・針状の細いもの・・上から下がったのはつららといわれるもの。
タケノコ状や丸いもの・人型のもの・・下から生えているようなのは石筍。
つららと石筍ががっしりとつながって柱状になった石柱。
どうしてできたのかわからないような造形のもの・・気の遠くなるような世界だ。
鍾乳石のでき方には降水量も影響するらしい。
密閉を保たれ、今も成長を続けている白い生きた鍾乳石が見られるすばらしい鍾乳洞だ。
2度目の星野洞だが感激新た。

 
鍾乳石の隙間数か所に「泡盛」が置かれていた。
この島には高等学校はないので中学を卒業すると、島から外へ出なければならない。
卒業して島を出る前にここに泡盛を保存しておき、成人式で帰ってきた時に開封してお祝いするのだそうだ。いいですね。      右)通路の階段にも鍾乳石ができかけていた。


帰りは動く歩道になっていてびっくり。12年前もあったかな~。

大池へ。

大池展望台
島中心部の湖沼群にある大池は南大東島最大・沖縄県最大の池だそうだ。

展望台に到着。


そばには大池の水を利用するための東水門 

 
水辺にオヒルギが胎生種子をぶらさけていた。
                    右)可愛いフウセンカズラはコフウセンカズラ

 
ペットボトル利用のトラップが仕掛けてあり、1匹入っていた。
他の場所でも見たトラップは採集のためではなくカブトムシ退治のためという。
帰って調べると、外来種のタイワンカブトムシの食害からダイトウビロウやサトウキビを守るための捕獲用トラップだったのだ。

展望台に上がる。


 
木立の向こうに大池が見えた。ダイサギ?チュウサギ? くちばしの黄色い白いサギが3羽ほど見えた。        枝にダイトウヒヨドリ。本土のとどう違うのかは知らない。

近くのオヒルギ群落へ。


入口から遊歩道の木道へ。

 
              ガジュマル          ガジュマルの新しい気根

 
           オヒルギ         親樹の下に幼木が無数に生えていた。

木道の終点はデッキになっている。

 
    芽生えて間もないオヒルギ              少し葉が伸びたオヒルギ


胎生種子を付けたオヒルギ

オヒルギは普通、熱帯・亜熱帯の川と海が接するあたりの汽水域に生育するマングローブ植物の1種 
それがこんな内陸部にあるのはなぜか? 
それは南大東島がかっては環礁で、その頃に生育していたのが、サンゴ礁の成長隆起によって内陸に取り残されたことによる。こんな内陸封鎖型のオヒルギは珍しく、天然記念物に指定されている。          南大東島 3日目-2 へ続く。
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5月14日 南大東島 2日目-2 月見橋まで散歩 湖沼群カヌー 昼間のダイトウオオコウモリ群 インガンダルマ

2016年05月14日 | Weblog
午後、カヌーの予約時間までの間散歩/strong>。

私は歩くのが好き。
何でもないところも歩けばいろいろ見えるものがあるから。

  
道端にはタチアワユキセンダングサ 
           右)オヒゲシバ?と思ったのはムラサキヒゲシバらしい。
ガジュマル パパイア ドラゴンフルーツ アコウやオオハマボウなどもあった。 
なんでもない雑草も私たちには珍しい。


        ギンネム

  
    ツンベルギア?ヤハズカズラの仲間?    ゲッキツ 赤い実

 
サトウキビ畑の端にはちょうどゲットウが咲いていた。この葉は香りがよく餅を包んだりするのに使われる。(ガイドブックにはタイリンゲットウ)


シジミチョウの仲間がソテツの周りを何頭も飛び回っていた。
 
ソテツの葉に止まっていた蝶 クロマダラソテツシジミと教えてもらった。
ソテツはこの蝶の幼虫の食草らしい。そういえばソテツの葉葉先が著しく食害されている。
関西にも確認されているとのとこだが、見たことはない。

いつも屋根の上で見るイソヒヨドリが湿地にいた。

 
月見橋まで行って、宿に戻る。      右)後でカヌーで来る池

湖沼群カヌーツアー

ガイドさんの車でカヌー乗り場へ。

まずはライフジャケット着用。陸上での体操と乗り込み方や漕ぎ方指導を受ける。
西表島・奄美大島・吉野川・木津川などで少しは経験がある、
⒓年前に来た時もカヌーをしたが、久しぶりなので楽しみ。

 
カヌーは2種類。メンバー6人が2人ずつ乗り込む。私は左のカヌー。


スイレンの茂る湖面(池面)から順調に漕ぎ出した。
南大東島の中央部の湖沼群 水路でつながったいくつかの池を巡った。
ガイドさんは私たちの間を進みながら、時々説明してくださる。

南大東島はサンゴ礁が発達して沈み込み、隆起してできた石灰岩の島で内部は隙間だらけ。
中央部に広がる湖沼群は『石灰岩の中の炭酸カルシウムが溶けてできたカルスト地形の湖沼群』とのことで、海とつながっていて、池の底は海水、上部は雨水の真水と2重になっているという特異な池だそうだ。
そして、池の水面は潮の満ち引きの影響を受けているとのこと。
池によって深さはさまざまらしい。

 
           眼鏡橋                       月見橋 
橋の下をくぐったり、水路を通ったり、栄太郎池 眼鏡池 瓢箪池 鴨池・・
説明を聞きながら漕いだり、漂ったり・・・のどかな時間。
   
岸辺には草木が繁り、水は澄み水中の水草が見えた。        右)クロミノシンジュガヤ

 
アダンの果実 完熟? ちょっと齧ってみたいが届かず。      水中のイバラモ
(イバラモは沖縄県内で南北大東にしかない)

 
    左)海岸性のヒトモトススキ         右)クログワイの群落
関西の水田で見るクログワイとは種類が違うのかバカでかいので、大きい芋(塊茎)が採れそう。

カヌーを漕ぐ水音。静かな池は私たちが独占。・・と思っていたら、住人?がいた。
ガイドさんに促されてしばらくの間、ブイに乗り上げて遠くの水面を見ていると・・


「あっ、出てきました」の声に見ると、草の陰から白いカイツブリが姿を見せた。
これはダイトウカイツブリの白型だそうで、ここに住みついているらしい。
しばらく観察。サギの仲間もいた。
 

池をつなぐ水路はかってはサトウキビの運搬に利用されていたという。

ガイドさんは何か探しておられるようだった。
小さい水路に入ったところで「あそこにダイトウオオコウモリがいます」
水路のそばの木をを見上げると・・「いた!」・・と思ったら、私たちの気配に気づいたのか、次々と飛び立ち・・あんなにたくさんいたんだ~。すごい~!

  
モクマオウの枝にぶら下がっているダイトウオオコウモリ      

頭の上を飛んだが、アワワワ・・焦るばかりでシャッターのタイミングは合わず。たちまち飛び去る。

しばらくすると次々戻ってきた。

関西で見るコウモリは虫を食べる小型で体色は黒っぽいもの。
ダイトウオオコウモリは果実を食べる。犬のような顔で首の周りに黄色い(薄茶)ふさふさの毛があり、世界一美しいコウモリといわれる。そして大きい。
遠くから見ても薄茶色が目立つ。これは雄らしい。(雌は首の周りの毛が白いとか)
時間も忘れてオオコウモリを見た。
昨日は別の場所にいたとか。かすかな羽音が聞こえガイドさんはこの水路に入られたらしい。
さすがガイドさん。
たっぷり3時間 双眼鏡を持つ腕も疲れてきたころ終了。 楽しかった~~。

ロープでカヌーを岸へ寄せて、ロープにつかまり岸へ上陸。
上がろうとした時、わっ! 足を池に突っ込んでしまった。やっちゃった~。
靴が濡れたのとズボンの膝に泥が付いたぐらいで被害は軽かった。(どちらも替えがあるので大丈夫)

夕食は近くの 割烹喜作さんへ。


インガンダルマ(バラムツ 又はアブラソコムツ)塩焼き 
なじみのない魚が出たと思ったが、前に来たとき食べたらしい。すっかり忘れている。

インガンダルマは日本で原則として販売禁止になっていて、市場には流通しないらしい。なんで?? 
この魚は棘状の硬い鱗をもち数百メートルの深海に生息する深海魚で、浮上する夜に漁が行われるという。
インガンダルマの油(ロウ)は人体で吸収されない成分で、多量に摂取すると脱水症状や昏睡状態に陥り命にかかわることもあるらしい。濃厚な脂身で『食べ過ぎると皮膚から肛門から油が流れ出す』のだそうだ。だから生は3切れ以上は食べてはいけない。と言われる。
そんな変わった魚だったが、塩が効きすぎて味がよくわからなかった。
今度来たときは1切れでも2切れでもやっぱり生で食べたい。


ナワキリ(クロタチカマス)のから揚げ 縄を切るほどの鋭い歯を持つこれも深海魚
これはおいしかった。


島寿司 カジキなどの魚を醤油ベースのタレに漬け込んで酢飯で握ってあり食べやすくおいしい。


完熟パパイアのサラダ。パパイヤの青いものは野菜として使われる。

南大東島 3日目-1へ続く。
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5月14日 南大東島 2日目-1 那覇空港駅 ポイント切り替え 12年ぶりの南大東島へ 

2016年05月14日 | Weblog
2日目の朝 那覇を離れ、いよいよ南大東島へ渡る。

 
         沖縄県庁              モクセンナ?(カシアの仲間)

県庁前駅からモノレール(愛称 ゆいレール)で那覇空港駅へ。

 
       ゆいレール             「那覇空港駅」は 日本最西端の駅
隣の「赤峰駅」が 日本最南端の駅らしい。惜しい。行けなかった。

 
レールにポイント切り替えがあるのに気付いた。隙間が空いている。
                 右)向こうからモノレールが来て右側に入ってきた。
じっと見ていたら・・

 
ポイント切り替えが始まった。
    右)切り替え中 右側のカーブが動いてまん中でまっすぐになり・・

 
反転して・・切り替え終了。左のカーブがつながった。   右)次に来たモノレールは左に入った。
カーブが逆向きになるなんて面白~い。


那覇空港 国内線 バスで琉球エアコミューターの乗り場へ。
36人乗りだが、座席に余裕があったのでゆったり一人席 サンピン茶の機内サービスがあった。南大東島へは那覇から1日2便ある。

南大東島は那覇から東へ400キロの位置にあり、飛行時間は約1時間
「南大東島は晴れ、気温は27℃」との機内放送があった。

 
  南大東島が見えてきた。海岸線は岩壁     中央部の木立の中に湖沼群が見える。

南大東島に降り立つ。12年前ぶりに来た。
h16.08.22から南大東島4泊 その後、那覇2泊している。

 
     琉球エアコミュ―タ―            右)南大東空港ターミナルビル


職員さんの手によって降ろされ、ビル内に運ばれてきた荷物を受け取る。待ち時間なし。
カヌーなどでお世話になるガイドさんも来てくださり、ホテルの送迎車で3連泊するホテルへ。
ちょっと準備不十分だったホテルに荷物を置き、昼食を食べに出る。

すぐ近くの「大東そば」へ。12年前、宿は違ったがここで食べた記憶がある。

 
          「大東そば」       昼ごはんは 大東そば付きバイキング 
 
南大東島2日目-2へ続く。       
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