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2011.06.27 百才の方の骨折とリハビリ

昨年末のこと、私は友人に携帯電話をしました。
彼女は声を押し殺しながら、「今、病院なの。99才の母が入院中でが危篤なの。」と
言いました。私は慌てて電話を切りました。

それから新年となり、彼女からの年賀状を見た私は、何だか不思議な気持ちでした。
しばらくして電話して聞きました。「お母さんは元気になられたの?」
すると、「そう!信じられない回復力で、今は家に戻って、前の生活をしています。
もう100才になったのよ。」とのこと。
彼女の母親は、日中は手伝いさんが来ているけれど、基本的に一人暮らしだそうです。
近所に、兄二人と彼女が済んでいて、朝、昼、晩と交代に顔を見せることにしている
そうです。画家である彼女は朝が遅いので,毎日昼の当番だそうです。
「母は頭が良いのよ。何でも自分で考えるし、おつり等の計算なんか、私よりずっと
早いのよ。」といつも彼女から聞いていました。

その彼女が、先日やって来たとき、「100才の母が大腿骨を骨折して、今リハビリ中
なのよ。」と言いました。
(骨折の原因は、いつもは椅子に括り付けている座布団が、洗濯後うっかり括り付ける
のを忘れていた為に、座布団毎床に滑り落ちて尻餅をついたものらしいです。)

「リハビリって?」私はびっくり。
さすがに高齢のため手術は無理と言われたけれど、骨折後毎日リハビリに励んでいて
歩行器を使って、少しずつだけれど昨日よりは今日と歩ける歩数が多くなっている由。
包丁を持って切ったりするのは意外に力が要るのでもう台所仕事は無理かもしれない、
とのことでした。

どうしてそんなにお元気なのかと聞きますと、その答えに、私はびっくり!
母親は毎日30品目を守って、長年の間きちんとした食生活をされていて、自分たちも
全員それで育ったので、70代の兄二人と自分もとても健康で感謝しているとのこと。
お料理がとても上手な方で、グラタンなどのおしゃれなものも得意であったとのこと。
そのせいか「母は肌が綺麗でシミが全然ないのよ。皺はあるけどね。」…だそうです。
(兄弟は、良くしてくれた母親への感謝が強く母親を大切に思っているのだそうです。)

そんな体力が、昨年99才で胆管炎を患って1カ月間器械に繋がれて危篤となっていた
状態を乗り越えさせたのだと思います。

そんな母親は、「この夏に着るものを買って来ておいてね。少し明るい色にしてね。」
とか「今度のお正月は、貴女の家で過ごすから、よろしくね。」とか、大変に前向きな
会話でびっくりするやら、嬉しいやらだそうです。
いっそのこと、日本最高の長寿者になるまでがんばってね、と言っているそうです。



その友人とは、先日「2011.06.14 浪花のいばら」で書いた女性画家です。
我が家の狭い廊下画廊で、たまたまマグレでちょっとマシな写真が撮れました。
ようやく撮れた「浪花のいばら」の絵をご覧下さい。

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