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2011.12.25 「清貧のクリスマス」のこと。

毎年クリスマスには「清貧のクリスマスをしましょ!」とやって来る友人がいます。

「清貧のクリスマス」とは、キリストの最後の晩餐の様に、わずかなパンと1杯の
葡萄酒で、クリスマスを祝おうと言うものです。

と言っても、我々のクリスマスは、パンは焼き立てのバゲット、何も無いと言っても
大好物のチーズのマスカルポーネを買って来てバターの変わりにバゲットに付けたり、
赤葡萄酒だけでなくシュークリームなどお菓子もあったりして、決して粗末だなんて
言っては申し訳ないことは分かりながらも、「清貧のクリスマス」と言う表現に、
二人は満足していたものでした。

でも、今年は、彼女のお母さんがご病気なので一人で祝いました。
(2011.12.16 友人の手作りのクリスマスリース)
とは言っても、今年は、いやにいろいろと食卓に並べてしまいました。
並べ過ぎて食べられず、真ん中のハムのお皿などは、全く手付かずとなりました。

大昔の方々に比べて、なんと幸せな現代人でしょうか?
昔は1杯の水でさえ、川や泉まで汲みに行かねば無いのですから(今でもそんな国は
あまたありますが)、蛇口をひねると飲める水が出て来る、まるで魔法の様な時代の
私達とは比べられない苦労を先達の方々は生きてきたのだと思うと時々切なくなります。
本当に申し訳ない程に感謝の思いを新たにしたクリスマスの夕べでした。

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