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2017.05.28 お姉様は活発な九十一才

今年頂いた年賀状のコメントが気になり、急遽会う事になって1月に20年振りにお会いした元職場
の先輩が、「本当は今日姉を連れて来ようかと思っていたのよ。姉は貴女の様な人が好きだから。」 
と言ってくれた事から、調子に乗って「今度はお姉さんんもご一緒に会いましょう。」とお誘いした
話は以前に書きました。(「2017.01.20 91才の女性が人命救助!」) ←感動的なお話です。^^

昨日は、その91才のお姉様と先輩と私の3人が初めて会う日でした。
私は、30分以上前に着いて待っていましたが、うまく落ち会えず、どんどん時間が過ぎるので
「これは私が、事情もわきまえずお誘いしたのが間違いだった。91才の方に浜寺から梅田へ
お誘いするなんて、それがどれだけの負担になっていたのか、 想像出来ない自分が悪かった。」
と、自分を責めました。
携帯電話を持っておられないので、連絡のしようが無く、待ち続けました。
1時間立ち続けて、足が疲れた頃、彼女を見付けました。 
彼女達も同じ頃来ておられたのに、場所を勘違いしておられました。
良かった!会えて! ほっとしました。 

出会った瞬間、「ね〜!ごめんなさいね。私は言ったんですよ。そんな場所で待っていても、
見付けられないわよって。 もっと見渡せる場所で待っていないと、お互い見えないわよって。
でも、この子が頑固なので、ここだと言って聞かないのよ。本当にごめんなさいね。 」
そして妹さんへ「だからお姉様が何度もそう言ったでしょ?あなたが聞かないんだから。」
「あ、でも、もう家へ帰ってまで叱らないから安心してね。」とお元気でびっくり!
先輩が大人しいので、お姉様はもっと大人しい方かと思っていましたが、活発な方でした。

ご主人のご両親以外に、祖父と祖母がおられる格式の高い家へ嫁がれて、その上、ずっと
今でも茶道を続けておられるので、 とても頭がしっかりしておられてお話が淀む事がなく
感心しました。やはり、絶対にお茶は頭に良いに違いないと改めて思いました。

ただ、背中の骨折を3回もされたそうで、5年で8センチも背が縮んだとのことでした。
背骨が前へ曲がり更に横へ曲がったそうで、 言われて見てみれば確かに歪みがありました。
「でも、杖無しで歩いているのはすごいでしょ?」と言われ、「でも、痛みはあるのよ。
痛くない様な顔をしているけど。」とのことでした。 
お姉様と私は、腕を組んで歩きました。

 
 

ここは、梅田のルクアイーレの10階の鰻屋さん「うなぎ 徳」です。
予約席はここでした。窓の下に、大阪駅のホームが見えます。

私は、お二人をご案内する店に悩みました。
お姉様が、90才迄は歯が良かったのに、最近纏めて5本も抜かれてしまい、食べられ
なくなったと聞いていたので、食べやすいものと言う事でいろいろ探しました。
鰻茶漬けなら、身が柔らかいので良いのではないかと思い聞くと、鰻大好きとのこと。

決めた後、直前にもう一度、一番歩かせないコースを確認しに行きました。(91才の
方をウロウロさせない様に)どの入り口から入ってどのエレベーターで上がるか?
当日は土曜日だし、お昼なので予約は無理かと思いつつ、ダメ元で聞いてみると予約
出来ますとの事で、ほっとしました。
予約席は、上の写真の通り奥まった落ち着いた席で、くつろぎながら食事が出来ました。
眼下に、大阪駅のホームが見えます。
お二人は「わ〜、素晴しい見晴らし。大阪駅がこうなったのね。あれがホーム?知らな
かったわ。工事中の頃一度来たきりだから。」と大満足して下さいました。 
何度も、場所や道順を確認しに来た甲斐がありました。  


 

3人とも「うなぎ茶漬け」にしました。美味しかった!
私は、10年以上前、名古屋で鰻茶漬けに感動した日以来です。
お二人とも、大喜びでした(又来たいと)。嬉しい。

 



喫茶店に移って、コーヒーとケーキで、ゆっくりとおしゃべりしました。

91才のお姉様は,私が居なくなってしまったらこの子が一人で可哀想だからと言い、
85才の妹さんに「だから、これから沢山想い出作りをしましょうね。 」と言って
おられました。

お姉様は、神戸の北野町に行ってみたいので案内して欲しいとのこと。
彼女は、とてもお金持ちのお宅に嫁がれて、住んでいたお家が昔の本格的な洋館
だったので、北野町界隈の家を見て昔の面影を見付けたいとの思いだそうです。
いつでも、神戸をご案内しますと答えました。

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一夜明けて今日、親友のYちゃんから電話がありました。(彼女は私より20才年下です。)
「昨日どうだった?」「うん。とても喜んで頂いたよ。待ち合わせでは難航したけど。」
「あ〜、よかった!でも大丈夫?疲れてない?」「うん。全然疲れてないよ。」
「それは、よかった。私は今から近所の温泉に行って来るからね。」と…。

なんと、優しい………。
誠意が通じない時、喜んで貰えなかった時、神経質な私が落ち込むのを彼女は何度も
目撃しているからでしょうか? 彼女の気持ちがよく分かります。
本当に、有難い友人です。

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