CubとSRと

ただの日記

ここまで行かずとも、似たようなことをやっている

2020年06月07日 | 重箱の隅
2012.10/05 (Fri)

 【新唐人2012年10月05日付ニュース】

 今年初め、4歳の息子を裸で雪の中を走らせて話題を呼んだ “鷹式パパ”が新たな話題づくりにチャレンジ。今度は、息子と娘を連れて日本に来ました。
 目的は富士山に登って“釣魚島の領有権を主張する”ためでした。報道をご覧ください。

 9月27日、中国南京市の何烈勝さんは娘と息子をつれて“保釣”(ほちょう)のために富士山にやって来ました。
 現地に到着してから分かったのですが、登山シーズンはすでに終わっていたのです。しかし、3人は“保釣”のため、山に登る決心をします。

 山の5合目に着いたときから小雨が降り始め、気温は零度近くまで下がりました。食べ物と水を持っていなかった3人は、8合目で運よく山小屋の管理人と見られる日本人年配者数人に出会います。
 管理人のおじいさんは寒さに震える子供たちに帽子や手袋、衣類を差し上げ、また下山道まで連れて行ってくれました。一家3人は29日、無事中国に戻りました。

  “権利運動”の責任者・胡軍さんは、いわゆる釣魚島を守るといった大人の偏狭な反日感情を子供にまで注ぎ込むのは、賢明ではないと指摘します。

 「権利運動」責任者・胡軍さん
 「これは中共体制に毒害された結果です。『保釣』とは政法委員会と宣伝部が煽っていることで、民間とはあまり関係ありません。デモを見てみてください。民生や民主、憲政を求めるプラカードを持つとすぐあなたを逮捕します」

 元大学教授の孫文広さんは、日中両国の一般庶民の態度を比べてみるとわかるように、中国人の憎しみは中国共産党によって長期にわたって注ぎ込まれた結果だと指摘します。

 元山東大学教授 孫文広さん
 「一部の人は心の中の深い憎しみを今回の反日や保釣を借りて発散しています。台湾でも保釣運動をしますが、彼らは日本製品を排除したり、日本店舗を破壊したり、子供を山に連れて行って冒険させたりはしていません」

 また、当局は民間の保釣運動に対して表面上では支持する振りをして、裏では抑圧していると指摘。今回発動させたいわゆる民間保釣運動は、民衆の視線を国内の深刻な危機からそらすためだと示します。

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/10/04/atext774642.html(中国語)
 (翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

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 「これは中共体制に毒害された結果。」
 「『保釣』とは政法委員会と宣伝部が煽っていること」
 それが証拠に
 「民生や民主、憲政を求めるプラカードを持つとすぐあなたを逮捕します」
 「両国の一般庶民の態度を比べてみるとわかるように、中国人の憎しみは中国共産党によって長期にわたって注ぎ込まれた結果だ」
 「一部の人は心の中の深い憎しみを今回の反日や保釣を借りて発散している」
 「(台湾では)子供を山に連れて行って冒険(危険な目に合わせ)させたりはしていません」

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 識者は分かっている、ということですね。
 「政法委員会と宣伝部が煽っている」のであって、それが証拠に「三民」を唱えると、即、逮捕する。反日は共産党の政策である。
 一部の者はどうしようもない憎しみ(憤り、の方がいいかも)を、反日・保釣の名の下に爆発させただけだ。
 最後の一つは台湾を通して日本を見ているようです。台湾では子供を危険な目に合わせたりはしない(日本人は、それ以上だ)

 ここから見えてくるのは、彼の国の大半の人々は、何だか言いようのない不満は持っているんだけれど、その正体が何だかまだ分かっていないらしい、ということです。
 もっと言えば、「共産党のやり方が間違っているんだ」とか「共産党が嘘をついている、自分等国民を騙しているんじゃないか」なんて、ちっとも考えてないんじゃないか。

 勿論、ここでコメントしている識者は十分に分かっているんでしょう。
 でも、それ、識者だから。識者なんて、国内十三億人の中に、一体どれだけいるんでしょう。
 私は「いない」、と思います。いたって、それを伝えるべき相手にそれを理解する能力がないんだから、どうにもならない。
 「バカだ」と言ってるんじゃないんです。共産党の教育政策がそうしてきた、ということなんです。「それ」を理解する能力が「作られなかった」ということです。
 共産党国家社会を絶対のものとする「愛国教育」を推進してきた結果が、これです。だから、彼らに分からせようというのは無理なことでしょう。
 もし、彼らに何としてでも分からせようとするのなら、この識者からの「情による訴えかけ」しかないんじゃないか。
 理解能力がつくられてきてないのなら、まずは情に訴え掛けるしかないでしょう。
 美しいものを見せ、美しい心根を感じさせる。理解はできずとも感じ取ることは(少しずつなら)できます。


 で、今回言いたいのは、では、日本はどうなんだろう、ということです。
 金官デモをやってる人。彼らは、彼らが「原発反対」とやっている相手は誰だ、と思ってるんでしょう。
 「官邸前、なんだから、政府だ」と本当に思ってるんでしょうか。
 それとも「東電が悪い」、はたまた、沖縄以外の全電力会社が悪い、いや、最近立て続けに事故が起こっている韓国の原発が・・・?

 もしかして、相手が分からないで「心の中の深い憎しみを政府や東電を借りて発散しているだけ」、とか・・・・。
 日本人はそんなバカじゃない?
 けれど、あの暑い真夏の一日、熱中症の惧れも省みず、子供を連れてデモに参加してる人、結構いたでしょう?

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あれから二年経ったのだけれど・・・・

2020年06月07日 | 重箱の隅
2012.10/08 (Mon)

 これ、二年前の10月3日の日記です。
 あの時も今も、応対は海上保安庁におんぶに抱っこ。
 さすがに、今回は自民党総裁に対する期待がこれまでになく高まっているのだけれど、忘れちゃならない。政権は民主党が握りしめたままで、いっかな放そうとしないんですから。いくら期待されたって、今のままじゃ安倍総裁、何にもできません。

 「石にかじりついても」ならまだしも、「椅子にかじりついても」、なんて妙な言葉を流行らせた総理も大概だったけれど、今の総理だって「近いうちに解散する」と言って置いて、「遠くない将来に」となり、今は「解散については言及しない」、ですから。

 まあ、だからこそ、年内どころか来年の八月になるかもしれないわけだし、そうなったら丸々4年間かけて散々に傷めつけられて、今でさえ瀕死の状態である我が国を、その時になって「さあ、治療だ!」じゃあ、どうにもならない。

 と言うわけで、大震災以降、自民党は一所懸命対案を出し、遂には「三党合意」などというやりたくもない約束までしてきた。
 にもかかわらず、八月八日から二か月経っても「近いうち」の約束は守られない。

 頭に浮かぶのは「手遅れ」、の三文字ばかり。バカみたいです。
 その上に麻生前総理が韓国に行くと、今度はこれまでの支持者から「麻生さん~、信じてたのに~」とか「結局、自民党は親韓か~」などと「裏切り者」呼ばわりされる。

 今、政権を奪還した時の下準備をして置かねば、いきなり舞台の幕、開けられないでしょう?
 幕は上がったけど、新しい舞台装置をつくってる最中だ、それどころか、前の舞台の片づけだってしてない、なんて、そりゃ観客は「金返せ!」って騒ぎますよ。
 どうせ前の舞台の役者は入場料遣い込んだだけだし、大根ばかりだから、新しい舞台にはほとんど出て来ないだろうし。

 第一、政治は演劇じゃない。小芝居や大芝居で国民の生死を弄んじゃならんのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 「無力感と使命感の狭間で」  2010年10月03日
 


 「秋来ぬと 目にはさやかに~」
 と書き始めたのはいつだったか、と、この下書きのノートを見ると、9月3日付けになっています。
 
 あれから一ヶ月。世の中、何が変わったか。
 変わったといえば、変わりました、急激に。
 シナ違法操業漁船の拿捕に対抗して、矢継ぎ早に繰り出されたシナの報復措置。
 理不尽とも言えることばかり、次々と、よくもまあ、やってくれたものです。
 レアアース(稀土)の輸出停止。数万人もの観光客の停止。千人の日本人学生招待の一方的な延期(それも直前。2日前に)。様々な会議への不参加。出展の取りやめ。そして日本企業の社員逮捕。
 その間、通奏低音のように流れていたのは、「全責任は日本がとるべきである」、の一言。

 違法操業漁船の横行する中、武器の使用を禁じられている海上保安庁は、「ここは、日本の領海です。退去して下さい」、と言い続けるしかない。
 大半のシナ漁船は、それを承知で、領海ギリギリのところで操業をする。
 中に、年に数件、領海内で操業し、立ち入り調査をされるものがある。
 それでも、退去勧告されると、これまでは引き揚げていった。自民党政権下では、そうでした。

 それが、民主党に代わり、一気に国政が怪しくなってきた。
 結果、シナは様子見に、ちょっかいを出し始めた。
 沖縄本島沖を潜水艦が通過したこと、ヘリの危険な飛行があったこと、そして、尖閣諸島沖での違法操業の激増、です。
 
 付近で漁をはじめた船は二百隻(!)以上。そして、「年に数件」だった領海侵犯は、一気に「日に数件」に増える。
 それでも、武力の先制行使は禁じられているため、海上保安庁側は、「領海内です。退去して下さい」と繰返すことしかできない。
 無力感に苛まれながら、使命感を奮い起こし、
「領海内です。退去して下さい」。それだけを言い続ける。

 そして、悪質な漁船には立ち入り調査。
 ところが、素直に調査させると見せかけて、乗り込んだ海上保安官を多数の船員が取り囲み、縛り上げて海に突き落としたりする。殺人未遂です。
 巡視船に残っていた他の保安官が、救助にかかっているのをせせら笑いながら、違法漁船は領海外に出てしまう。

 ボクシングの試合で、一発のパンチを出すことも許されず、かわし続けてコーナーに追い込み、相手がスリップダウンをして気絶するように仕向ける。そんなとんでもない試合はない。
 でも、言ってみれば、海上保安庁はずっとこんな形を続けてきました。
 
 しかし、この一年間、相手は一人ではなくなった。そして今回は追い込まれまいとしてバッティングまで、してきた。

 今回は「立ち入り調査拒否」「逃走」という、これまでのものではない。
 保安官が縛り上げられ、海に突き落とされても、立件に持ち込まなかったのに、今回、逮捕に踏み切ったのは、「体当たりをして来た」からです。
 
 だから、「沈没のおそれもあった」という海保の発表になったのです。言葉通り、「放って置けば、殺される」からなのだ、ということだったのです。
 それなのに、逮捕許可が下りるまで半日かかった。

 こんな始まり方でしたが、政府は「国内法で粛々と」、でした。
 そして「日中間に領土問題はない」、だけでした。
 「今回だけ、領海侵犯」、というわけにはいかない。これまで散々やられても、「退去して下さい」ということしか、許可されていなかったのです。

 しかし、もう、「海上保安庁が、何故、拿捕に踏み切らねばならなかったのか」、は、どこかに消えてしまいました。

 私は、最初、わざとそういう報道は避けたのかと思っていました。直後はシナの報復措置のことばかりだったからです。
 しかし、日が経つにつれて、強引に「自国領である」と主張し続けるシナに対し、珍しくどの放送局も新聞も、「尖閣諸島は日本の領土である」と繰り返し始めました。

 どうも、この辺り、今になって思い返してみると、情けないことに、新聞、テレビ共、国民の声に敏感だっただけ、のようですね。
 国民の怒りの声が高まるにつれ、報道の様子が変わってきています。
 (勿論、変わらなかった局もありますが。)

 そして、今はシナが態度を軟化させてきた、という報道に終始している。 まだ、人質は残っています。ビデオカメラを持っていた、というのだけが理由のようです。

 体当たり漁船のビデオは公開しないようです。 
 ①再びシナが態度を硬化させることを懼れる。
 ②日本国内の嫌支感情の高まることをおそれる。
 この二点から、のようです。

 気運の盛りあがりを懼れる。
 何しろこの期に及んで、まだ内閣支持率が45%以上。
 「ここで、もう一息、辛抱したら収められる」。政府はそう思っています。
 そして、そのとおりになりそうです。

 しかし、この一点、これだけは言い続けることができる。言い続けることで、数十年ぶりに点いた「日本人の心の火」を消さず、近い将来(早ければ数ヶ月)、我が国を生き返らせる時を待つことができる。

 そう思うことが、一つだけ、あります。
 それは、我々が、ことある毎に、海上保安庁の奮闘振りに思いを馳せることです。
 この日記の初めの方で書いた、
 「武力の先制行使ができない」
 「退去して下さい、と繰り返し言うしかない」
 「縛り上げられ、海に突き落とされ、死の危機に直面しながらも、職務を全うしようとする」
 海上保安庁の奮闘振りを、語ることです。

 新しい情報は必要ありません。話す者が、聞く者が、その情景を頭に浮かべるだけで良いのです。

 我々日本人の多くは、まだ
 「とにかく争うことは良くない」
 「国境というのはやくざの縄張りのようなものだ」
 「国境がなければ争いはなくなる」
 「日本人から世界市民へ」
、などと、本気で思っています。

 けれど、この、決して争いを好まないのに
「命の危険にさらされながら、無力感に苛まれながら、でも、使命を果たそうと奮闘している人がいる。今、この時も」
、という話はできるのではないでしょうか。
 「思い遣り」の心のある、日本人だからこそ、できるのではないでしょうか。
 しなければならないのではないでしょうか。

 注)
 西村眞悟氏のブログに「トイタ芳行氏の談」として載せられています。
 http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page...
 http://www.n-shingo.com/jijiback/547.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 あの時と二年後の今と違うところ。
 ○元海上保安官の一色氏が折々にテレビに出演されて、新聞やテレビでは知ることのできなかった「海上保安庁の物の考え方」や「国を護る」ということの実際の様子を話されること。

 ○シナの「海監」や「魚政」が毎日「自国領」だと言い張って、領海侵犯を繰り返していること。時にはフリゲート艦まで出していること。

 状況は良くなったでしょうか?
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