2012.10/28 (Sun)
「自民は悪役を恐れるな」
浜田国対委員長 父・ハマコー氏に鍛えられた人生訓とは
2012.10.28 18:00
例によって部分転載です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
①
「心配しなくとも特例公債法案は成立します」
ん? 参院は野党が多数を握っており、先の通常国会では参院段階で廃案となったはずですが。
「自公が法案の採決に欠席すれば、参院でも与党の賛成多数で可決・成立する。各党の議席数を数えてごらん。民主党は『自民党の人質戦術は許せない』と宣伝するが、強行採決すりゃ難ないんだよ。チキンレースにはなりません」
~~~~~~~~~~~~~~~~
②
「でも、首相は男を下げたね。あの党首会談は、選挙後も自らが生き残る最後のチャンスだったのにさ」
浜田さんが餃子をパクつきながら笑う。
「『近いうち』をほごにしたことで、野田さんに対する信頼はなくなった。今では、衆院選が終わっても『死んでもこの男と組まない』と思われているよ。『約束を守って解散する』と一言いえば、民主党の閣僚が恐れる予算委員会はやらずに、特例公債法案や衆院「一票の格差」是正法案も難なく通る道があったと思うけど」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
③
確かに首相の不義理は許せない。世論調査でも首相への批判が強く、反比例するように自民党の政党支持率が高まっている。だが、露骨な審議拒否はせっかくの高支持率に水を差しませんか。
「審議拒否するのでない。その表現は民主党に踊らされているだけだよ。ただ・・・」
浜田さんがジンジャエールに泳ぐ氷を転がす。
「政権を奪われた自民党は『評判の悪い政党』だったという面を忘れてはならない。悪いのがいい子ぶったって、世論は評価してくれないよ。『話し合った方がいい』ともいわれるが、この3年間、民主党とまともな話なんかできなかったじゃないですか。『トラスト・ミー(信用して)』といわれ、最近は『リアリー(本当)?』と返すのが口癖になっちゃったよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
④
浜田さんはなぜ自民党が弱体化したか、とうとうと語り出した。
「うちの党は自ら持っていたプラスの部分を改革しちゃった。政治資金も政治改革も世襲も。誤解を恐れずに言えば、政治って『正しい』だけじゃ動かない。世襲なんて・・・僕をみてみなさい。おやじのおかげで、普通の議員の3倍は人生経験を積んだぞ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121028/stt12102818...
①
自公が欠席すれば、参院も与党が多数となる。いつもの通り、「審議は尽くした」とかなんとか言って強行採決をすれば、あっけなく成立するんでした。
何故、すっかり得意技になってしまったそれをしようとしないのか。
そりゃあ簡単なことですよね。そんなことしたら、民主党が一番の悪者だった、と言うことを天下に知らしめることになる。
「国民に迷惑をかけているのに政党助成金の申請なんかできない」
とかなんとかカッコのいいこと言って、申請をしなかった。
でも、実は12月に申請すれば、ちゃんと支払われるということを知っての上で、流石のメディアも、ここは民主党アゲは全くしなかった。
今は、とにかく「自公が悪い。協力的でない」、ばかり。
②
結局、「信義」の問題です。「信義なんて政界にあるものか」とメディアは言います。
実際、政界の事象を見ると、新聞やテレビだけでもそう思うのが普通でしょう。 更には騙し合い、駆け引き、腹の探り合いをしなければ生きていけないらしい。
でも、だからこそ、「信義」、なんじゃないでしょうか。
何も信じられないからこそ、一度でも騙しちゃいけない。一回騙したら、永久に信じてもらえない。
騙し合いの世界だからこそ、「信義」は「重い」。「重たい」、んじゃないですよ、「重い」んです。
「心しなければならない」。それが、「重い」。
「しんどいなあ、これ」。それが、「重たい」。
本気でやろうとしていない。逃げの態勢になっている時、人は「重い」と言わず、つい「重たい」と言ってしまう。
③
「悪いのがいい子ぶったって、世論は評価してくれないよ」
今、評判の悪かった自民党がいい子ぶって話し合おうとしたって、世間は評価してくれない。第一、(谷垣総裁が)それをどれだけ頑張ってやろうとしたか。
で、どうだったか。民主党とはただの一度もまともな話はできなかった。
最後の最後になって、三党合意を取り付けた。でも、それは「近いうちに~」「遠くない将来に~」「そういうことは今言うべきではない」となって、結局反故にされてしまった。
④
「うちの党は自ら持っていたプラスの部分を改革しちゃった。政治資金も政治改革も世襲も。」
これは大きいでしょう。今朝、御厨何とかいう人が、「保守」の定義をしてたけど、「今、を護るのが保守だ」、なんて言ってました。何ボケたこと言ってんだ、と思いました。
保守は『今』なんか護らない。守るのは今、じゃない。
作り上げて来た、伝え続けてきた伝統を磨き続ける(磨き上げる・改善・進化・深化させる)のが保守であり、逆に全てを御破算にして行こう、これまでを全て捨てて新しく全然別の方法でやり直そうというのが革新・改革じゃないですか。
それは「今」に立って行うのだけれど、今を肯定することではない。
「政治資金も政治改革も世襲も」、磨き続けることでより良いものにすべきところを、つまり「プラスの部分」を改革して(捨てて)しまった。
「僕をみてみなさい。おやじのおかげで、普通の議員の3倍は人生経験を積んだぞ」
これこそが世襲の本意じゃないでしょうか?
新聞、テレビ等の上っ面だけを見て、考えもしないで分かったつもりになって、見下すようにして喋り、投書をする。
喋ればいい。喋るべきだ。
投書だってすればいい。どんどんするべきだ。
でも、まずは考えるべきでしょう。
少なくとも、本気で、命懸けで政治に携わる人は必ずいる筈なんだから、そんな人を新聞、テレビの記事のままに、まるで復唱するように見下して裁断する、というのはどんなもんでしょう。
「自民は悪役を恐れるな」
浜田国対委員長 父・ハマコー氏に鍛えられた人生訓とは
2012.10.28 18:00
例によって部分転載です。
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①
「心配しなくとも特例公債法案は成立します」
ん? 参院は野党が多数を握っており、先の通常国会では参院段階で廃案となったはずですが。
「自公が法案の採決に欠席すれば、参院でも与党の賛成多数で可決・成立する。各党の議席数を数えてごらん。民主党は『自民党の人質戦術は許せない』と宣伝するが、強行採決すりゃ難ないんだよ。チキンレースにはなりません」
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②
「でも、首相は男を下げたね。あの党首会談は、選挙後も自らが生き残る最後のチャンスだったのにさ」
浜田さんが餃子をパクつきながら笑う。
「『近いうち』をほごにしたことで、野田さんに対する信頼はなくなった。今では、衆院選が終わっても『死んでもこの男と組まない』と思われているよ。『約束を守って解散する』と一言いえば、民主党の閣僚が恐れる予算委員会はやらずに、特例公債法案や衆院「一票の格差」是正法案も難なく通る道があったと思うけど」
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③
確かに首相の不義理は許せない。世論調査でも首相への批判が強く、反比例するように自民党の政党支持率が高まっている。だが、露骨な審議拒否はせっかくの高支持率に水を差しませんか。
「審議拒否するのでない。その表現は民主党に踊らされているだけだよ。ただ・・・」
浜田さんがジンジャエールに泳ぐ氷を転がす。
「政権を奪われた自民党は『評判の悪い政党』だったという面を忘れてはならない。悪いのがいい子ぶったって、世論は評価してくれないよ。『話し合った方がいい』ともいわれるが、この3年間、民主党とまともな話なんかできなかったじゃないですか。『トラスト・ミー(信用して)』といわれ、最近は『リアリー(本当)?』と返すのが口癖になっちゃったよ」
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④
浜田さんはなぜ自民党が弱体化したか、とうとうと語り出した。
「うちの党は自ら持っていたプラスの部分を改革しちゃった。政治資金も政治改革も世襲も。誤解を恐れずに言えば、政治って『正しい』だけじゃ動かない。世襲なんて・・・僕をみてみなさい。おやじのおかげで、普通の議員の3倍は人生経験を積んだぞ」
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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121028/stt12102818...
①
自公が欠席すれば、参院も与党が多数となる。いつもの通り、「審議は尽くした」とかなんとか言って強行採決をすれば、あっけなく成立するんでした。
何故、すっかり得意技になってしまったそれをしようとしないのか。
そりゃあ簡単なことですよね。そんなことしたら、民主党が一番の悪者だった、と言うことを天下に知らしめることになる。
「国民に迷惑をかけているのに政党助成金の申請なんかできない」
とかなんとかカッコのいいこと言って、申請をしなかった。
でも、実は12月に申請すれば、ちゃんと支払われるということを知っての上で、流石のメディアも、ここは民主党アゲは全くしなかった。
今は、とにかく「自公が悪い。協力的でない」、ばかり。
②
結局、「信義」の問題です。「信義なんて政界にあるものか」とメディアは言います。
実際、政界の事象を見ると、新聞やテレビだけでもそう思うのが普通でしょう。 更には騙し合い、駆け引き、腹の探り合いをしなければ生きていけないらしい。
でも、だからこそ、「信義」、なんじゃないでしょうか。
何も信じられないからこそ、一度でも騙しちゃいけない。一回騙したら、永久に信じてもらえない。
騙し合いの世界だからこそ、「信義」は「重い」。「重たい」、んじゃないですよ、「重い」んです。
「心しなければならない」。それが、「重い」。
「しんどいなあ、これ」。それが、「重たい」。
本気でやろうとしていない。逃げの態勢になっている時、人は「重い」と言わず、つい「重たい」と言ってしまう。
③
「悪いのがいい子ぶったって、世論は評価してくれないよ」
今、評判の悪かった自民党がいい子ぶって話し合おうとしたって、世間は評価してくれない。第一、(谷垣総裁が)それをどれだけ頑張ってやろうとしたか。
で、どうだったか。民主党とはただの一度もまともな話はできなかった。
最後の最後になって、三党合意を取り付けた。でも、それは「近いうちに~」「遠くない将来に~」「そういうことは今言うべきではない」となって、結局反故にされてしまった。
④
「うちの党は自ら持っていたプラスの部分を改革しちゃった。政治資金も政治改革も世襲も。」
これは大きいでしょう。今朝、御厨何とかいう人が、「保守」の定義をしてたけど、「今、を護るのが保守だ」、なんて言ってました。何ボケたこと言ってんだ、と思いました。
保守は『今』なんか護らない。守るのは今、じゃない。
作り上げて来た、伝え続けてきた伝統を磨き続ける(磨き上げる・改善・進化・深化させる)のが保守であり、逆に全てを御破算にして行こう、これまでを全て捨てて新しく全然別の方法でやり直そうというのが革新・改革じゃないですか。
それは「今」に立って行うのだけれど、今を肯定することではない。
「政治資金も政治改革も世襲も」、磨き続けることでより良いものにすべきところを、つまり「プラスの部分」を改革して(捨てて)しまった。
「僕をみてみなさい。おやじのおかげで、普通の議員の3倍は人生経験を積んだぞ」
これこそが世襲の本意じゃないでしょうか?
新聞、テレビ等の上っ面だけを見て、考えもしないで分かったつもりになって、見下すようにして喋り、投書をする。
喋ればいい。喋るべきだ。
投書だってすればいい。どんどんするべきだ。
でも、まずは考えるべきでしょう。
少なくとも、本気で、命懸けで政治に携わる人は必ずいる筈なんだから、そんな人を新聞、テレビの記事のままに、まるで復唱するように見下して裁断する、というのはどんなもんでしょう。