2015.11/09 (Mon)
「北海道は、開拓者の大地だ」
、という文言は
「先住民の権利を害しており不適切」
だということで、アイヌ協会から対応を求められていた件。
すぐ撤去することになったんだそうです。
何だか釈然としないというか、
「でも、アイヌ人は今思うような意味での開拓はしてなかったわけだから、開拓者と言えば『和人』だけ、ということになるよなぁ~」
、なんてことをグダグダと思ってました。
以前に、この辺に関係する日記(「単一民族」)も書いていたものですから、
「また例の団体だな」
、と思ってたんですが、今朝、宮崎正弘氏のメルマガに投書されていた、以前にも転載させていただいた(ST生、千葉)さんの文章を拝見して、
「ええ~っ、そうだったのか?」
と思ったものですから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪(読者の声1)
「プロ野球・北海道日本ハムファイターズが新千歳空港に掲げている「開拓者の大地だ」という広告に対し、北海道アイヌ協会が、歴史への「配慮がなさすぎる」と球団に申し入れをしたことがわかりました」とTBS系のJNNが報じました。
びっくりして目が点になりました。
「開拓者」であって「和人の開拓者」とは言っていないので、アイヌの開拓者も当然含まれているはずです。どこが「歴史への『配慮がなさすぎる』」のか全くわかりません。
アイヌ人の集落の遺跡で北海道で発見されたもので一番古いのは14世紀のものであると理解しています。
和人は8世紀から北海道に入植しています。12世紀に建てられた神社が残っています。
縄文時代末期気候変動のため、北海道は人間が住むのに不適当な気候で、人間は住んでいなかったと考えられています。
気候変動前の縄文土器は見つかっていますが、同時代のアイヌの遺跡は見つかっていません。
つまり、和人は本州から北海道に開拓者として渡り、その後にアイヌも北海道に開拓者として渡ってきたのです。
アイヌは北海道の先住民族ではありません。アメリカインディアンとは全く状況が異なります。
しかも、初期のアイヌの遺跡から和人から購入したとみられる日本式の日用雑貨が発見されています。アイヌは和人より後から北海道にきて和人から北海道での生活方法を学んで北海道に定住したのです。
二世紀になって、満州南部から現在の朝鮮族の先祖が朝鮮半島に南下してきました。そのとき既に朝鮮半島に住んでいた漢族や日本人から定住生活に必要なノウハウを学んで彼らが朝鮮半島に定住したのと同様です。
ただし、江戸時代には北海道の和人は函館を中心とする南部に集中していて、それより北にはアイヌの方が多かったので、もとからアイヌが住んでいたところに和人が南部から侵入してきたように誤解されてきただけです。
事実に基づく正確な歴史認識に対する配慮がたりなかったのは北海道アイヌ協会の方です。
(ST生、千葉)
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)11月9日(月曜日)弐
通算第4720号より
「北海道は、開拓者の大地だ」
、という文言は
「先住民の権利を害しており不適切」
だということで、アイヌ協会から対応を求められていた件。
すぐ撤去することになったんだそうです。
何だか釈然としないというか、
「でも、アイヌ人は今思うような意味での開拓はしてなかったわけだから、開拓者と言えば『和人』だけ、ということになるよなぁ~」
、なんてことをグダグダと思ってました。
以前に、この辺に関係する日記(「単一民族」)も書いていたものですから、
「また例の団体だな」
、と思ってたんですが、今朝、宮崎正弘氏のメルマガに投書されていた、以前にも転載させていただいた(ST生、千葉)さんの文章を拝見して、
「ええ~っ、そうだったのか?」
と思ったものですから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪(読者の声1)
「プロ野球・北海道日本ハムファイターズが新千歳空港に掲げている「開拓者の大地だ」という広告に対し、北海道アイヌ協会が、歴史への「配慮がなさすぎる」と球団に申し入れをしたことがわかりました」とTBS系のJNNが報じました。
びっくりして目が点になりました。
「開拓者」であって「和人の開拓者」とは言っていないので、アイヌの開拓者も当然含まれているはずです。どこが「歴史への『配慮がなさすぎる』」のか全くわかりません。
アイヌ人の集落の遺跡で北海道で発見されたもので一番古いのは14世紀のものであると理解しています。
和人は8世紀から北海道に入植しています。12世紀に建てられた神社が残っています。
縄文時代末期気候変動のため、北海道は人間が住むのに不適当な気候で、人間は住んでいなかったと考えられています。
気候変動前の縄文土器は見つかっていますが、同時代のアイヌの遺跡は見つかっていません。
つまり、和人は本州から北海道に開拓者として渡り、その後にアイヌも北海道に開拓者として渡ってきたのです。
アイヌは北海道の先住民族ではありません。アメリカインディアンとは全く状況が異なります。
しかも、初期のアイヌの遺跡から和人から購入したとみられる日本式の日用雑貨が発見されています。アイヌは和人より後から北海道にきて和人から北海道での生活方法を学んで北海道に定住したのです。
二世紀になって、満州南部から現在の朝鮮族の先祖が朝鮮半島に南下してきました。そのとき既に朝鮮半島に住んでいた漢族や日本人から定住生活に必要なノウハウを学んで彼らが朝鮮半島に定住したのと同様です。
ただし、江戸時代には北海道の和人は函館を中心とする南部に集中していて、それより北にはアイヌの方が多かったので、もとからアイヌが住んでいたところに和人が南部から侵入してきたように誤解されてきただけです。
事実に基づく正確な歴史認識に対する配慮がたりなかったのは北海道アイヌ協会の方です。
(ST生、千葉)
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)11月9日(月曜日)弐
通算第4720号より