2015.05/04 (Mon)
標題「鈍機翁のため息」、というのは産経新聞に連載されているコラムです。
何でもドン・キホーテについていろいろ思うことを、心に浮かぶままに書きつけてみたいということで始まったものだそうで。
予告の段階から読み始めたんですが、初めはあまり熱心に読むこともなく、読み飛ばしてきました。
それが時たま脱線して時事問題を直接語る、みたいな感じで話が大きく広がっていき、なかなか元に戻らない、なんてことが起こり出す。これが妙に面白い。ドン・キホーテの話から離れてるんだけど、物の考え方、見方はそのままだから、時事問題がきちんと筋の通った、それでいて軽妙な解説で見事に解(ほぐ)される。
言ってみれば「針の穴から天、覗く」、です。
ん?ことわざでは「針の穴から広大な天は見ることができない」っていう意味ですよね。
ほんとですかね、やってみたんでしょうか。ちょっと考えれば「そんな筈はない、頭を巡らせば見えるじゃないか」となりませんか。
私が馬鹿の一つ覚えみたいにして言う、「一事が万事」「木を見て森を忘れず(森を見ず、ではなく)」と同じで、いきなり正当な知識として受け入れるのではなく、まずは見詰めよう、と。
実際見詰めてみたら、筋道が見えることもあるということを、筆者は「間奏」という形で時々書かれます。
ということで、今回初めて転載を、と思いつきました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【鈍機翁のため息】
(278)間奏 I ある人生相談
【相談】
30年前に運転する車で同じ町内の人をはね、けがをさせてしまいました。
その事故は100%が私の責任ではありませんでしたが、私は被害者に心から謝罪し、自分の財産を処分して慰謝料などもきちんとお支払いしました。
しばらくは平穏な日々が続き、私は懸命に働いて生きてきました。
ところが、10年ほど前から被害者は私の言動に目を光らせるようになり、ことあるごとに私に対して文句を言い、近隣にも根も葉もない私の悪口を触れて回るようになりました。
さらに、顔を合わせれば執拗(しつよう)に謝罪を求めてきます。
その裏には「もっとカネを払え」という無言の圧力を感じます。本当は引っ越したいのですが、それはある事情で絶対にできません。
私はどうしたらよいのでしょう。 (70歳男性)
【回答1】
その事故の細かい事情はわかりませんが、あなたがけがをさせてしまったことは事実なのですから、被害者が「もういいよ」と言うまで謝り続けるしかないと思います。(有名作家)
【回答2】
戦いなさい。それは殴りかかれということではありません。
あなたを信用してくれる人たちに、事実をふまえて被害者の言動がいかに常識から外れているかを訴え続けるのです。
絶対に要求に屈してはいけません。屈すればあなたは死ぬまで、さらにあなたの子供までつけ込まれます。
長期戦を覚悟してください。人生に戦いはつきものです。
(桑原聡)
http://www.sankei.com/life/news/150504/lif1505040012-n1.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私は、(有名作家)というのは、ノーベル賞をもらった世間に相当程度以上の影響力のある、あの丸メガネの小説家かな?と思ったり、同じく世間に相当程度以上の影響力のある、あの大手マスメディアの事かな?と思ったりしながら読んでみましたが、どんなもんでしょう。
標題「鈍機翁のため息」、というのは産経新聞に連載されているコラムです。
何でもドン・キホーテについていろいろ思うことを、心に浮かぶままに書きつけてみたいということで始まったものだそうで。
予告の段階から読み始めたんですが、初めはあまり熱心に読むこともなく、読み飛ばしてきました。
それが時たま脱線して時事問題を直接語る、みたいな感じで話が大きく広がっていき、なかなか元に戻らない、なんてことが起こり出す。これが妙に面白い。ドン・キホーテの話から離れてるんだけど、物の考え方、見方はそのままだから、時事問題がきちんと筋の通った、それでいて軽妙な解説で見事に解(ほぐ)される。
言ってみれば「針の穴から天、覗く」、です。
ん?ことわざでは「針の穴から広大な天は見ることができない」っていう意味ですよね。
ほんとですかね、やってみたんでしょうか。ちょっと考えれば「そんな筈はない、頭を巡らせば見えるじゃないか」となりませんか。
私が馬鹿の一つ覚えみたいにして言う、「一事が万事」「木を見て森を忘れず(森を見ず、ではなく)」と同じで、いきなり正当な知識として受け入れるのではなく、まずは見詰めよう、と。
実際見詰めてみたら、筋道が見えることもあるということを、筆者は「間奏」という形で時々書かれます。
ということで、今回初めて転載を、と思いつきました。
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【鈍機翁のため息】
(278)間奏 I ある人生相談
【相談】
30年前に運転する車で同じ町内の人をはね、けがをさせてしまいました。
その事故は100%が私の責任ではありませんでしたが、私は被害者に心から謝罪し、自分の財産を処分して慰謝料などもきちんとお支払いしました。
しばらくは平穏な日々が続き、私は懸命に働いて生きてきました。
ところが、10年ほど前から被害者は私の言動に目を光らせるようになり、ことあるごとに私に対して文句を言い、近隣にも根も葉もない私の悪口を触れて回るようになりました。
さらに、顔を合わせれば執拗(しつよう)に謝罪を求めてきます。
その裏には「もっとカネを払え」という無言の圧力を感じます。本当は引っ越したいのですが、それはある事情で絶対にできません。
私はどうしたらよいのでしょう。 (70歳男性)
【回答1】
その事故の細かい事情はわかりませんが、あなたがけがをさせてしまったことは事実なのですから、被害者が「もういいよ」と言うまで謝り続けるしかないと思います。(有名作家)
【回答2】
戦いなさい。それは殴りかかれということではありません。
あなたを信用してくれる人たちに、事実をふまえて被害者の言動がいかに常識から外れているかを訴え続けるのです。
絶対に要求に屈してはいけません。屈すればあなたは死ぬまで、さらにあなたの子供までつけ込まれます。
長期戦を覚悟してください。人生に戦いはつきものです。
(桑原聡)
http://www.sankei.com/life/news/150504/lif1505040012-n1.html
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私は、(有名作家)というのは、ノーベル賞をもらった世間に相当程度以上の影響力のある、あの丸メガネの小説家かな?と思ったり、同じく世間に相当程度以上の影響力のある、あの大手マスメディアの事かな?と思ったりしながら読んでみましたが、どんなもんでしょう。
(それに「同じ町内」というのが、つい「近所の国」に見えてしまって。事情あって、引っ越しはできませんから、ね。)