みなさん、今日は。就職指導室の高橋です。次の文章は子どものありさまを捉えたエッセーの一部分です。
「2歳か3歳になる子どもが、パタパタと這い這いしてこちらに来る途中で、とっても小さなほこりがあるのを目ざとく見つけて、小っちゃい指でつまんで、大人たちに見せているのは、すごくかわいらしい。髪を肩でそろえた子どもが、目に髪の毛がかかるのも払わないで、頭を傾けて何かを見ているのもかわいらしい。いい家柄の子どもがおしゃれに着飾らせてもらって歩き回るのも、かわいらしい。見るからに小さな赤ちゃんをちょっとあやしてかわいがっているうちに、しがみついて寝てしまうのも、とってもかわいらしい。」
どうでしょうか、子どもの仕草が目に浮かんできます。作者は子どもの細かい仕草を良く見ていると思います。さて、この原作は何だと思いますか? ご存知の方もいらっしゃることでしょう。そうです、平安時代に清少納言が書いた「枕草子」です。その原文を現代語に訳してみました。
さて、皆さんはどんな時に子どもがかわいいと感じますでしょうか。本校にも子ども学科があり、養成校として、保育士、幼稚園教諭を輩出しております。清少納言のような、感性の豊かな、子どもを慈しむ心を持つ人になり、園で活躍してもらえればと思っております。 保育士・幼稚園教諭を希望される方、一度見学にいらしてください。お待ち申し上げております。
終わりに本校図書コーナーにある、枕草子の本の写真と原文を載せておきます。