ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

争いばかりの人間たちへゴリラの国から~山極寿一

2025-01-31 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆☆☆
 
一体俺たち人類は何をしているんだ。
 
人間が暴力的になったのは、農業や牧畜が登場して定住するようになって、土地に価値ができ、その占有権をめぐって集団間に争いが生じ、暮しをある範囲に限定する境界が引かれてからである。
 
そして現代の暴力は、人々の急激な移動とインターネットなどによるコミュニケーション革命によって、集団間の境界が消滅し、人々が堅持していたアイデンティティが崩壊の中で起こっている。
 
自分が誰であるかという大きな不安に駆られ、親族のきずなさえも感じられなくなった人々が、独りよがりの幻想によって親しい仲間を蹂躙する。
 
産業はそれまで家畜の力で頼ってきた人間の暮らしを、人工の動力によって拡大することに成功した。しかし、同時に自然の時間を人工的な時間に変える役割を果たした。農村で季節の変化に従って生きてきた人々は、工場が立ち並ぶ都市に集められ、管理された時間に従って生産性や効率を高めることに精を出すようになった。その結果自然界にない製品を作り出せるようになり、支配層だけではなく一般の人々も過剰に物を欲するようになった。それが無限の経済成長を信じる思想を育て、海外へ進出して領土を広げ、自国にはない産物を略奪する行為を正当化した。大航海時代と植民地主義はこうして始まり、人々を生まれ育ちや外見で差別する考えは今でも欧米社会に根深い。
 
アメリカファースト、なんて悪夢ような時代に逆戻りだ・・・地球環境が限界に達した今、これまでの人間の足跡を検証し、正しい社会へと導かねばならない。過去の間違いを認めて、管理された時間から心身を開放し、自然の時間に沿った暮らしをデザインする。所有を減らし、シェアと共有を増やして共助の社会を目指すべきである。
 
いたずらに武力を強化して、再び戦争の道を歩むことだけはけっしてあってはならない。
 
          「争いばかりの人間たちへ ゴリラの国から」   山極寿一
 
 
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ごまめ自家製そば・1334~2025.01.30

2025-01-30 12:12:12 | うどん・蕎麦・そうめん
ごまめ自家製そば・1334~2025.01.30

“とろろぶっかけ蕎麦”



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あとがきはまだ・俵万智選歌集~渡辺祐真

2025-01-30 08:08:08 | 本の少し
☆☆☆☆
 
少し短歌をかじっていますが、私の場合俵万智さんが好きで始めたようなもの。色んな人の歌集を読んでも、最終的に戻ってくるのはやはり万智さん。
 
その万智さんお選歌集。気になった歌、歌集に偏りがございます。
 
『サラダ日記』より
・生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづく見る
・「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
・やさしさをうまく表現できぬこと許されており父の世代は
・今日まで私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海
・「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
・金曜の六時に君と会うために始まっている月曜日の朝
 
『もうひとつの恋』より
・「今いちばん行きたいところを言ってごらん」行きたいところはあなたのところ
・まだ何も書かれていない予定表なんでも書けるこれから書ける
 
『かぜのてのひら』より
・今何を考えている菜の花のからし和えにも気づかないほど
・定期券を持たぬ暮らしを始めれば持たぬ人また多しと気づく
 
『チョコレート革命』より
・妻という安易ねたまし春の日のたとえば墓参に連れ添うことの
・焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き
・蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと
 
『プーさんの鼻』より
・不良債権のような男もおりまして時々過去からかかる呼び出し
・おまえにはじいちゃんがいる背を曲げて肩車してくれるその人
 
『オレがマリオ』より
・「電信柱抜けそうなほど揺れていた」震度7とはそういうことか
・子どもらはふいに現れくつろいで「おばちゃんカルピスちょうだい」と言う
・「おばあちゃん次は何色?」子は問えり米寿をベージュと聞き間違えて
 
『未来のサイズ』より
・君の死を知らせるメールそれを見る前の自分が思い出せない
・「天ぷらは和食ですよね」「繰り返し申し上げます。寿司が好きです」
 
『アボガドの種』より
・父に出す食後の白湯をかき混ぜて味見をしてから持ってゆく母
・シャルドネの味を教えてくれたひと今も私はシャルドネが好き
・コンビニへ食パンを買いにいくことが親孝行となる春の道
 
 
 
 
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ごまめ自家製そば・1333~2025.01.29

2025-01-29 22:22:22 | うどん・蕎麦・そうめん

ごまめ自家製そば・1333~2025.01.29

“手打ち蕎麦”

息子が、憧れの師匠の処でまたまた手打ち蕎麦を打ってきました。十割蕎麦で細麺。のど越し良くて、蕎麦の風味もあって旨い。ただし茹でるのは一人前ずつ。茹で時間は15秒。ほんと、美味しおますで・・・。

 

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ごまめ自家製パスタ・1332~2025.01.29

2025-01-29 12:12:12 | パスタ・焼きそば・皿うどん

ごまめ自家製パスタ・1332~2025.01.29

 

“茄子のトマトソースのフジッリ”

ミートソースがあったので、茄子とピーマンを炒めて今日はスパゲッティではなく、フジッリにあえる。久々のスピラーレ、ソースが良く絡んで美味しい。単なるペンネも美味しおます。スパゲティ以外のパスタも少し買っておこう・・・。

 

 

 

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落語家の本音・日本で唯一の演芸専門誌が50年かけて集めたここだけの話

2025-01-29 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆☆
 
あの「東京かわら版」の月刊誌の抜粋をまとめたもの。
インタビュー形式で本に載ったのを再掲載。短めですがそれがかえって濃縮どがまして蘊蓄に満ちている。その噺家さんのお名前だけでも列挙しておきます。
彦六、小さん、馬生、三平、文治、歌丸、談志、志ん朝、小三治、円丈、さん喬、雲助、一朝、権太楼、正蔵、市馬、昇太、志の輔、花緑、喬太郎、三三、兼好、一之輔、宮治、三まで昭和の名人から現在の人気者まで網羅。
 
私も、2021年9月発刊の「東西名鑑・寄席園芸家・2」を江戸の噺家さんと出会ったら、まさに顔と名前を結ぶつけての手引きにしています。大阪では、上方落語情報誌「よせぴっ」にお世話になっております。
 
 
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ごまめ自家製うどん・1331~2025.01.28

2025-01-28 12:12:12 | うどん・蕎麦・そうめん

ごまめ自家製うどん・1331~2025.01.28

“カレーきしめん”

今日はカレーきしめん。お出汁は200CCで麺を温めるだけの量にして、お出汁と茹であがったきしめんの上に温めたカレーをたっぷり載せる。食べながら溶いていく。このタイプ予備校時代に三宮で食べたカレーうどんがこのタイプ。思い出しながら食べましたで・・・。

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うどん処 重己・西天満~2025.01.27

2025-01-27 12:12:12 | うどん・蕎麦・そうめん

うどん処 重己・西天満~2025.01.27

“肉うどん”

久しぶりに月曜日に枚方の関西医大に行ったので、昼は京橋で京阪の中之島線に乗り換えてなにわ橋駅へ。それから懐かしみながら真砂町あたりを歩いて、“重己”さんへ。昼過ぎピークは過ぎたのか並んでいる方もなく、すぐに店内で。私で満席、ラッキー。いつもながら、店主さん忙しくそれでいて楽しそうにうどんを次々仕込んでいかれる。

悩みながらもごまめの定番、“肉うどん”。美味い、うどんの出来上がり具合、お出汁の旨味、そしてお肉の美味しさと量。どれをとってもやはり一級品。少ないですが私の食べた“肉うどん”では間違いなく一番。究極のおうどんです。

美味しいおうどん食べて燃えてきましたで。2025年の目標、腰の具合も良いので、正真正銘のごまめの自家製うどん、ぼちぼち打ち始めまっせ。

 

 

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詩歌の待ち伏せ・上~北村薫

2025-01-27 07:07:07 | 本の少し
 ☆☆
 
あの北村薫さんが、詩についての想いを述べてくれる。やはり短歌ではない分、詩は少しとっつきにくい。ただ詩は、文庫本なんぞで、最初の初版とは違って単に詰め込んだ本がみうけられますが、やはり最初のレイアウトを忠実に再現して欲しいと。空白も作品のうちですと・・・。
 
詩も短歌も、広げたその空間にある事が、その言葉を際立させる・・・。
なにごとにも・・・「間」は大切ですな。
 
 
 
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ごまめ自家製らーめん・1330~2025.01.26

2025-01-26 12:12:12 | ラーメン・冷麺・ちゃんぽん
ごまめ自家製らーめん・1330~2025.01.26
 
“野菜あんかけラーメン”
 
昨晩の八宝菜と卵あんかけをラーメンの上に載せました。旨味がどんどん出汁に沁みていって、自然に随時味変。美味しいらーめん、楽しみましたで。
 
 
 
 
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ごまめ自家製焼きそば・1329~2025.01.24

2025-01-24 12:12:12 | パスタ・焼きそば・皿うどん
ごまめ自家製焼きそば・1329~2025.01.24

“もやし焼きそば”

もやし一袋、中華麺麺一袋。もやしの中にそばがちょっとだけ。パリパリに焼いたそばとシャキシャキ感のある、このもやし焼きそば・・・美味しおますで。






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民主主義を疑ってみる~梅澤祐介

2025-01-24 08:08:08 | 本の少し
 ☆☆☆☆☆
 
政治について考えさせられる本。
今や一般民衆は、政治参加を通じて「善く生きる」(人間にふさわしい生き方をする)ことに興味を失い、「ただ生きる」(単に生命を維持する)ための条件を整えることだけを政治に望むようにし向かれました。
 
民主主義は油断するとすぐに独裁へと陥ってしまうような、なんとも脆い政治体制だと、今まさに世界のあちこちで起きているのを目のあたりにしています。
 
民主主義、自由主義、共和主義、社会主義など反発しあう部分もあれば重なる部分もある。この本を読みだすと、政治家というのがなんのために従事しているのか、誰のために、何のために、「みんなで決める」ことがみんなのためにならない結果がわかってくる。
 
この本、図書館で借りた本なんですが、付箋では追いつかなくてマーカーで塗りたくなったので、読みだして途中ですが本をJUNKUDOで買いました。
 
それぐらい、傍に置いて何度も読み返したくなる本でおます。
 
 
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うどん ひゃっかく・阿波座~2025.01.23

2025-01-23 13:13:13 | うどん・蕎麦・そうめん
うどん ひゃっかく・阿波座~2025.01.23

“ひやかけ”

阿波座に最近できたおうどん店。日生病院の帰りに早速お伺いする。きれいなお店で、接客もシンプルで気持ち良い。肝心のおうどんも冬なのに“ひやかけ”があり。舞茸天をプラスしていただく。

おうどんは細めながら、少しコシがありネオ讃岐ながらちょい大阪寄りのおうどん。お出汁も美味しくいただきました。でも一番は、カラリと揚がった舞茸の天ぷらですか・・美味しい。


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ごまめ自家製らーめん・1328~2025.01.21

2025-01-21 12:12:12 | ラーメン・冷麺・ちゃんぽん
ごまめ自家製らーめん・1328~2025.01.21

“焼豚ラーメン”

本日は、完全休養日なのでお昼はこってりモンを食べてもOKなので、“焼豚ラーメン”を。焼豚たっぷり、もやしも一袋分たっぷり、食べ応えのあるラーメンできました。美味い・・・旨い。
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第1回・散歩亭ごまめ自分のための落語会・上松町~2025.01.20

2025-01-20 16:16:16 | 笑泉会&わくわく寄席&ごまめの落語
第1回・散歩亭ごまめ自分のための落語会・上松町

自分のための落語会を開催しようと。ネタおろしとか久方やっていない落語の蔵出し。お客さんを前にしながら、自由できる会をやってみようと。

そしてお客さまには忌憚ない生のお声を頂きたく、お茶を飲みながらの長めの中入りも設定。ごまめを育てていただく、本日9名ものお客様にお集まりいただきました。
ありがたいことに,いろんなご意見いただきました。

【皆さんのご意見】
〖真田小僧〗
●ネタおろしの「真田小僧」では、子供の歳は幾つですか?小学校3年生いや五年生と歳が定まらない。そうなんです、こましゃくれた子が良いと思って欲張って憎まれ口を言ってると、聴いてる人はあれってお悩みになりようで・・・小学校5年生と定めてお話するようにします。
●子供の表情が大事かなぁ。・・・お父さんに注意が行き過ぎたんですね

〖ハンカチ〗
●それと「ハンカチ」では登場人物それぞれの特徴がもう少し出ていれば良いなぁと思いました。・・・・そうです、後半舞台の上での三人が私も匂い分け無いなぁと感じておりました・・・鋭い。
●人物の入れ替わりがもう少しはっきりされればいいなと思いました・・なるほど
〇「ハンカチ」最後は泣きそうになりました。

色んなご意見を言って頂いて、大いに刺激と激励いただきました。
これからも年四回ほどの予定で続けたいとおもいます。

次回は、3月3日(月)を同じくtetoteyaさんで予定しています。

第1回・散歩亭ごまめ自分のための落語会
2025年1月20日(月)午後2:00開演~3:00終演
上松町・tetoteya(テトテヤ)・岸和田市上松町2-8-10
コナミスポーツクラブの真向かいにあります。







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