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松尾芭蕉の「おくのほそ道」の有名な書き出しは「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」とつまり時間こそが「おくのほそ道」の最大のテーマだと。人間の世界では時間とともに誕生と死、出会いと別れが繰り返される。この虚しい人生をどう生きるかが大命題でした。
ダニエル・デフォーの「ペストの記憶」では、今度のコロナ禍と照らしあわせて語られています。
そして、コッローディの「ピノキオの冒険」では、私たちが思い描いているディズニーのおとぎ話のピノキオではなく、原作は結構辛辣な人生の匂いとか埃まで生々しく語られている。
原作と、訳本、演出されたもの、私たちが知っているのは誰かが手を入れたモノ、そういう意味で原作に触れるということは大事ですな。