ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第22回・稲田観音落語会

2014-04-19 23:55:31 | 稲田観音落語会







一、露の紫・・・・・・・・・・「金明竹」

師匠の都さんが演られる「金明竹」と瓜二つ。
よう似てますな、女将さんの怒るとこなんぞ、ソックリ。

師匠が永年かかって築いた女流落語のレールを、まっしぐらに進む
紫さん、次世代の上方落語の女流噺家さんのホープですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・「ハンカチ」

今や、鶴二さんの十八番。

正直言って、5年まえでは鶴二さんの古典ではない落語が聴けるなんて、
それも練られた結果、十八番の演目に成るなんて、予想もしていなかった・・・。

まあ、同時代というか、肩の凝らない夫婦愛物語。

「替り目」「宿替え」「船弁慶」にこの「ハンカチ」に、「作文」・・・
鶴二さん夫婦が絡む噺、御得意なようでおますな。


三、林家染吉・・・・・・・・「宿屋仇」

染吉さんが「宿屋仇」、年季明けに染丸師匠から「何かつけて貰いたいものあるか」
と聞かれ、お願いしてつけて頂いたのがこの「宿屋仇」とか・・・。

相撲を取ってほたえる処が薄かったようですが、あとは完璧。
凄いですな、若手が吸収力あるときに覚える大ネタ、後々磨かれるだけ・・・
今後そのネタに出会うたびに、進化に感激するんでしょうな。

その為にも、長生きしなければ・・・でおます。


四、林家染吉・・・・・・・・「京の茶漬け」

こちらの方が、染吉さんの上目使いの仕草とあいまって、私は好きかも。

(この噺、三代目文我さんと春若さんで聴いてるんですが)
マクラの「高松のあつかん」、初めて聴いたような。

おべんちゃら、お愛想も、使い方難しいですな・・・。

「近くへ来られた時は、お立ち寄りください」
「一度、今度飲みに行きましょ」なんぞこれも、よく言われますが、
きっかけは、なかなか難しいもんです・・・。


五、笑福亭鶴二・・・・・・「小倉船」

今年の独演会の中の一席がこの「小倉船」。

これも、鶴二さんが若かりし時、染丸師匠につけて頂いた演目。

その当時とは、出来ばえも、余裕も、まるっきり違うんでしょうな。

別名後半の部分で「竜宮界竜の都」、この海の底での一大絵巻、
残るは、北の旅の「池田の猪買い」と、あの世の旅「地獄八景亡者の戯」ですかな。

あと、南の旅の「紀州飛脚」と天に昇る「月宮殿、星の都」、異国の旅の「島巡り大人の屁」
というのもあるらしいですが、マニアック過ぎて、さぞ面白くないようで・・・。

落語って、長屋に商家、花街に侍もの、芝居や浄瑠璃、旅に酒に食べ物・・・。
相撲取りに、動物に幽霊に化け物、ほんま何でもこい、凄いですね・・・。


今年の第十六回・笑福亭鶴独演会は、来たる9月21日(日)国立文楽劇場で。

トリノ演目は「・・・・・・」で、新ネタとか、今から楽しみでおます。





第22回・稲田観音落語会
2014年4月19日(土)午後2:00開演
圓通山 救世院 觀音禪寺

一、露の紫・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「ハンカチ」
三、林家染吉・・・・・・・・「宿屋仇」
仲入り
四、林家染吉・・・・・・・・「京の茶漬け」
五、笑福亭鶴二・・・・・・「小倉船」

三味線・・・・・・・豊田公美子


14-15-86














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