8月ももう終わり、9月・・・ ブルガリアは9月後半から学校がはじまるので今頃も海やセロ(村)に出かけてバケーションという人もたくさんいます。
今の時期は美味しいのはトマト!! パザールで1kg40ストティンキ(32円ほど)からあります。小粒で面長なトマトは料理用。おばちゃんたちが10kg単位で買っているのを目にします。コレでおいしいリューテニッツァにしたりピューレにしたりするのです。
そんなトマトたちの中でひときわ高い、1kg2レバ(160円くらい)するトマトがあります。以前は手を出しませんでした。だって、高いし、ほかのトマトと色が違うし・・・
でもある日ヒゲおじさんのバリュと昼食をとっていたとき。おじさんはおもむろにビニール袋から大きなトマトを出して、
「知ってるか、このトマト。”水牛の心臓”って言うんだ。」 ええ~?! なんだかグロなネーミングだなァ
「すごく高いけど、うまいんだゾ~!!」
と、切れ味鋭い自慢のお手製(! 自分で部品を集めて研いで作ったらしい)ナイフでスッスッとスライスして分けてくれました。一口ほおばると・・・ うまいっ!!! トマトの皮はやわらかくて、種のところのおつゆもおいしいけど、何と言っても身が厚くてむっちりしていて味が濃い!!!
ブルガリア人はよくランチはパンとそのまんま野菜(トマトだったり、スイカだったり、はたまたチュシュキ=青唐辛子だったり)、みたいな感じの人が多いのですが、このトマトならこれだけあればほかに何もいらないかも・・・ あ、でも、シレネ(白チーズ)があればさらに完璧だな!!
というワケで最近はパザールに行くとまずこの「水牛の心臓」を探します。もちろん高いので1個か2個、大きいのを選んで大事に持ち帰り、冷蔵庫にキープ!! 夕ご飯の時に薄めに切って食べます。ムフフ・・・
この品種、やはり人気で先日友人のエレナばあちゃんが庭からもいでもたせてくれたトマトもこの品種でした。バリュの奥さん、エメも庭で精魂こめて育てているトマトはコレらしい・・・ でも今年はトマトの出来がイマイチらしいのです・・・ はじめてブルガリアのトマトを食べたときには「こんなに美味しいトマトがあるんだ(涙)!!!」と感動したものでしたが、異常な天気のせいなのか、それとも青いうちに取って市場に出すようになったせいなのか・・・
瓶詰めになるトマトも大事だけど、旬の今、この生で美味しいトマト。市場から消える前にもう一度、感動するほど美味いトマトにあたるかなあ~