パザルジックを出発し、ブルガリアの有名どころをおさえつつ、日本からの友人たちの希望でドナウ川、つまりルーマニア国境まで行くことにしました。と言ってもただ見るだけですが。これは私もはじめて。
途中ロヴェチの画家の友人、プラメンとヤニータのお店にも寄ってみようということに。何せ有名な「屋根つき橋」だし・・・ でも、連絡はしませんでした。だって何時に着けるか分からないもんネ。行ったことのない道は迷うこともあるし。「会えたらいいや」くらいの感じで・・・ ここも「ゆっくり泊まってって!!」と言われていたのですが、残念!!
パザルジックからパナギュルシテ、そして隠れたバラの名所ストレルチャを抜けてコプリフシュティッツァという、有名な田舎町へ。ここは「美術館都市」と宣言するほど古い町並みが美しい。まだそんなに観光客もいない町には遠足で来ていた子供たちの声が響いていました。おっと、東洋人だっ、「こんにちは~、日本の方ですか?」と声をかけると「ええそうですよ。この前はガブロボのほうに行ってました・・・」 ブルガリア人の運転手とガイドさんをつけた個人ツアーのようです。ウフフっ、うれしい~!旅先で日本語を話せるとは。(でも、出発してしばらく道を行くと日本人を満載したツアーバスとすれ違いました。あのあと、コプリフシュティッツァは日本人観光客でにぎわったんでしょうか?)
一休みしたあとはバルカン山脈越え。最初はバラの谷全体を見下ろしながら長~い山道で一気に高度を上げるのですが、途中から雨に霧・・・ 何も見えず・・・ 山を越えたところには焼き物で有名なトロヤンという町があります。ここの陶器にはものすごく興味があったのですが、残念ながらここにはコネがないので先を急ぎます。
トロヤンからしばらく走ってロヴェチ到着。車を停めてお約束の屋根つき橋へ。夕方5時くらいになってしまったのですがお店はまだやっていました。でもプラメンたちはおらず・・・ お土産屋さんのおねーさんによろしく伝えてもらいヤニータのカワイイ絵を買いました。友人たちはここでトロヤンの陶器の皿を買っていました。近所の工芸家や芸術家の作品を観光地の屋根つき橋の上(中?)のお店で売っているのです。トロヤンの陶器は伝統的な柄で壁に飾ってもステキ!!(裏にはひもが通せるようにちゃんと小さな穴も開いています!) ロヴェチの町並みの特徴はあの屋根!! 大きな石の屋根です。重そ~っ!!
さらに明るいうちにプレーヴェンを通り抜けてどんどん北へ!! とにかくドナウ川を見たい一心で・・・ こっち方面にはコネがないのでどの町に行ったらいい雰囲気なのかまったく分からず、とにかく距離が一番近そうなところでニコポルという町を目指すことに。そういえば以前オーストリアのウィーンで見たドナウ川は筑後川くらいは広かったかな?ブルガリアはもっと下流なわけだから、どれくらい広くなるんだろう・・・
不思議なことに北に向かえば向かうほど気候がゆったり、じっとり暑くなるのを感じます。小さな村々や畑、林をぬけていくと・・・ あ~っ!! これがドナウ川!流れているのかいないのかよくわかんないくらいゆ~ったりとながれています。が、思ったより広くないなあ~。ニコポルは小さな町ですが、ま新しい、国境を管理する税関や入国管理の建物が建っていました。向こう岸はルーマニアってことですよネ?ここでフェリーでルーマニアに渡れるのかな? 町の中心のバスセンターの周りにカフェなどがちらほらありますが、これと言って見るところもなく・・・ 対岸には黄色い煙をモクモク出している工場が見えます。「これじゃあ、『美しくも青くもないドナウ』になっちゃうよ・・・」なんておもいましたが、でも、魚釣りの糸を垂れる人や水辺で遊ぶ子供たち・・・ 工業用水、垂れ流してんじゃないかな?水汚くないのかな・・・
でも、川に沿って上流に向かって走ると結構キレイで、すこし小高いところから見てみると・・・ なんか壮大!結構大きな船も通るし、中州のある風景もなんだか雄大です。このあたりだとそんなに川幅広くないし、夏なら泳いで国境越え?って、泳がないけどネ!!