おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

たくましい!! 年金生活者

2008-12-04 04:01:00 | まち歩き

EUに加盟してから日々物価はじりじり上がっているソフィアです。サラダ油、米、チーズ類など、身近な食材が高くなるのはとってもイタい!! その打撃をモロに受けてるのはどこの国でも年金生活をしている人ではないでしょうか? 今のところブルガリアの年金システムだと最低年金は約130レバくらいだそうです。2レバ=1ユーロ。今は円高だから1レバ65円くらいかな? そう考えると・・・ 8500円!!! 日本並みの値段の物もたくさんある今のブルガリアでこれで生活するのはどうしてもムリ!! というものです。若い人が親や祖父母を助けられればいいのですが、若い人たちもタイヘン!!

ということで、60代以上の年金世代がいろいろなところで働いています。たとえば頻出、ペルニックの車の修理大好きロザン(もうすぐ70歳)は近所の「オフラニーテレン・パルキング」(=見張りつき駐車場)で「オフラナ」として働いています。つまりは、「ザ・ガードマン」(!!、古っ)。でも、弱そう・・・ 彼の使える攻撃(?)方法といえば「エト、スルーシャイ セガ!」(ちょっと、聞きなさい)と説教することくらい・・・ その間にヤラレそう(T0T) そのほかの年金生活者の仕事といえば、カフェでよく見る、片付け専門のおばあちゃん。お客がいないときは座っていられる、比較的軽い仕事です。あと、有料トイレの番。掃除もしますが、そのほかの時は座っていてお金をもらい、トイレットペーパーをあげる仕事。でも、冬の寒い時期に「半分外」みたいなところにずーっといるのはシンドイだろうな~。

Shoponthestreet しばらく前、ソフィアの台所「ジェンスキー・パザール」にお肉やお魚を買いに行った時のこと。ライオン橋の方から行くと大通りから市場に入る入り口あたりやパザールの中の歩道に、木箱を台にしてその上に花やハーブ、それに例の「フリャン」つまり西洋わさびを売るおじいちゃん、おばあちゃんがい~っぱい!! 値札がついていないので、聞いてまわって一番安いところで買おうかな・・・ 

行きつけの肉屋で安い牛肉を買って、「圧力鍋で牛肉を煮てやわらかくしてから少しあぶってわさび醤油で・・・ムフフ♪」なんて考えながら、さあ、フリャンを買おう! と歩いていると、なんだか物々しい雰囲気。木箱でお店を広げていた人たちがダーッと片付け始めたのです。見ると、向こうから警察が!! 制服を着てる警官と私服の警官もいるようです。警官も彼らを強いてパザールから追い払おうとはしませんが、許可なく商売をしていると連行されて罰金を払うことに!いつもパザールで「ツィガリ?ツィガリ!(タバコ、タバコはいかが?)」と言いながら立っているような無許可の商売をしているロマの人たちは、もう慣れたものでパパ~ッと片付け、商売仲間と談笑しながら警官たちが行ってしまうのを待っています。でもおじいさん、おばあさんたちはどうも慣れていないのか、バタバタあわてた様子で売り物を袋に詰めこみ立ち上がります。警官たちも分かっているようで、少ない年金で生活できない人たちをあえて捕まえることはしないようですが、でも、退去しないと・・・

このおじいさん、おばあさんたちが売っているのは自分のセロ、つまり田舎のセカンドハウスの庭で取れたものや、山に行って取って来た物ばかり。珍しい物も多いので商売を続けてくれるとうれしいけど、ホントは十分な額の年金をもらってこんな「危ない橋」は渡らなくてすめばいいんだろうけどな~・・・ ちなみに木箱で商売をしていたけどこのときどかずに商売を続けていた人もいて、いったいだれが無許可で、誰が許可をもらってやってるのか、警察がもう一回通ってくれないと私には分かりません!

コメント (3)
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