じゃんがじゃんが・ジャンガジャンガ・・・ といってもアNガールズのネタではありません。1月のこの時期にブルガリア中で行われているお祭りの音です。ホントは1月13日から14日にかけて、ブルガリアの旧正月に町々で行われる祭りで、それってちょうど日本の小正月、ホントに日本のなまはげとそっくりなお祭りです。
「クケリ」というそうで、無病息災を祈願するんだそうです。以前に住んでいたときにも田舎町ペルニックでやっていましたが、今のクメティッツァ(女性市長)になってからこのお祭りに特に力を入れ始めました。ペルニック市民のヒゲおじさん、バリュによると、「本当はオリンピックと一緒で4年に一度なんだけど、去年かおととしくらいから”国際”クケリ大会にしたんだよ。そうすると人がたくさん来てそこに利益が発生するだろう?」 ココの所まったく景気のいいところがないペルニック市なので、こういうことでがんばろうということか?
そういうわけで、市中心部の「モンテカルロ広場」は人でいっぱい! そして出店がスゴイ!! 定番のケバプチェだけでなく、日本でもおなじみのわたあめにリンゴ飴!! 丸ごとリンゴに真っ赤な飴をかけて一個2レバ(=1ユーロ!)!! 普通のリンゴが1kg(!)1レバ以下ですから結構な儲けです。思わずバリュは「これは1キロ2レバ、ってことか?!」って出店のおじさんにきいたりして・・・ んなわけないじゃん!!(笑)
でも、「国際」ってどのくらい国際的なの?と行くと、マケドニアなどバルカンの周辺国からの代表団のグループが!! 遠くはイタリアからも!! バリュおじさんいわく、「そういえば日本人も参加する、ってTVで言ってたぞ!」 エエ~ッ!? ホント?! 一生懸命会場を探してみましたが・・・ いなかったヨ・・・ それっぽい人がバッチをつけて写真を撮ってたようにも見えたけど、少なくとも日本の「なまはげ」は隊列の中にはいなかったような・・・ (もし、今年のペルニックのクケリ大会に来られた、または参加された方で、このブログをご覧になった方、是非コメントください!!) ま、なんとなく規模的には・・・ たとえるなら「国際」八木節大会って言っても実は北関東代表者がほとんど・・・みたいなローカル感。
数年前まではいかにも「クケリ」(クマやヤギの格好をした悪霊)な感じの、日本のなまはげにも似た感じのものが多かったような気がするけど、近年はもっといろんな「コスプレ」が増えた感じ・・・ 必ずいる「神父」に「警察官」、「看護婦」・・・ それにきれいな民族衣装を身につけたゴッつい人も何人もいるなあ~、と思ったら・・・ 男の人! オカマ?! え~ッ?! オカマで無病息災を祈願するの!? 日本のなまはげは「泣く子いね~か~、親の面倒見ねえ嫁さいねか~」ってとっても教育的(!?)だけど、ブルガリア版のなまはげは何とも退廃的・・・ そしてなによりもユル~い感じ。大舞台でじゃんがじゃんがしたあと舞台裏に出てくると、そこにあったゲーム機に興味津々です(笑)
今年の「ペルニック国際クケリ大会」は3日続きました。市中心部は人と車でごったがえし、向こう側に行くのもちょっとタイヘン。このクケリが終わるともう春も近いですネ!!