今日も庶民の街、いつもアカ抜けないソフィア市リューリン地区。 3月から4月にかけてはこちらでは納税期間。 みんな固定資産税や自動車税を払いに区役所へ。 3月中におさめると少し割引されると言うことで市役所の窓口には長蛇の列・・・
と、ビックリ!! まずは、去年買った3代目愛車「ムルティプラちゃん」、警察には登録されてナンバープレートがついているけど区役所には登録されていなかった!! 日本じゃ車検を取ると自動的に税金の請求が時期になると送ってくるじゃないですか・・・ セルヴィズのボイコや保険屋のラドにも、「もうこれで手続き終わりだよね?」と聞いたつもりだったんだけど、通じてなかったのかな?
さらにビックリなのは、2代目愛車のフェリシアちゃんの税金は1年で20レバ(=10ユーロ)くらいだったのに、ムルティプラちゃんは160レバ!! が~ん・・・ 何でそんなに高いの? ときいてみると、ブルガリアの自動車税は「馬力税」だそうで、ウチのムルティプラちゃんはエンジンが大きくてディーゼルターボ、105馬力なので高いんだとか・・・ でも、大きなファミリーワゴンみんな高い税金を取られる訳ではなく、大きくても馬力がなければ安い・・・ し、知らなかった・・・ でも、税金を払わないで車に乗っている人たちもい~っぱい!! 「何年かたって役所から請求が来たら払う」と思っているんだって。
そういえば去年、まだエンカ(ウチの大家)が生きていたころ、「リューリン区役所に代わりに行って払ってきてくれる?」と言われ払った、ウチのアパートの税金が約60レバ。って、住居の税金のほうが車の税金より安いっ!?!
EU一の貧乏国になってしまったブルガリアの驚異(?)の「持ち家率」を考えると、国はずいぶんと税金を取り損ねているような気がするな~。ニュースで言ってたけど、EU加盟国で最近経済危機に陥っているスペインとかの国々って持ち家率が80%なんだって!! ドイツが40%よりちょっと上とかで、つまり、家を持っている人が現金がないってこと!?
そういえば日本もそうだ!! 日本で家を買うのは一大事業。30年から先払い続ける覚悟でローンを組み、人生の大半を「どうローンを完済するか」に費やし切る・・・ それだけに家や土地はその人の財産と社会的信用の高さを示します。 でも、EU内の「コマッタちゃん」国は、「家は持ってるけど収入が少ない」、ブルガリアにいたっては「現金収入はないけど家とアパート、それに田舎に別荘も持ってる、それにベンツもラーダもモスコビッチも、古いけど乗れるゾ」・・・ 日本人のワタシには理解しにくい状態ですね~。 なんかドイツって、自分の家を持ってなくても働き者で、持ち家率の高い国々にお金をあげてる、って感じなんですかね? EUの「ピンチな国」たちは「緊縮はイヤだ!! 呉れッ、クレっ!!!」言うし。 あんまり厳しく「緊縮しろ」って言うとメルケルさんの大きな写真にカギ十字を書き込まれ、「メルケルはヒトラーだーっ!!!」って言われちゃう・・・ う~む、分からん。
ワタシもブルガリアでの固定資産のことが少しずつ分かってきました・・・ セカンドハウスを持っていると生活保護や特別手当を受けられないんだそうです。で、売りたいと思っても大概そういう物件は相続でもらっているので、二人以上連名の所有になっています。だからその全員が同意しないと売れません。失業中でも、年金が足りなくても、固定資産を売ることが難しく、しかも税金が安い・・・ 「じゃあ~、持っとくか」となるわけです。 まァ、ブルガリア人はだいたい「このままでいいや。イヤな思いして変化しなくてもイイや」と思っているから仕方ないのかなァ・・・ どこかの国の大統領が「チェーンジ!! イエス、We Can!!」って言ってたのとは真反対・・・