素朴な田舎くささ漂うソフィア市ナデジュダ区。ヨーロッパの夏はサマータイムのせいもあり夕方から9時過ぎまで明るくて気持ちのいい日が続きます。5月末にほぼ全小学校の在校生は終業式を済ませます。6月1日はこちら版「こどもの日」で、この日はブルガリア国鉄が蒸気機関車を走らせ、子供たちを乗せてくれます。(このことはまた後ほど・・・)
6月2日はブルガリアをトルコの支配から自由にした国民的ヒーローの「フリスト・ボテフ」の日。正午にサイレンと「ヴニマ~~ニエーっ!!」とアナウンスが 市内どこにいても聞こえる大音響で流されます。
この時、たまたま市内中心部の一大パザール「ジェンスキー」(もしくは地元民には「キルコフ」の方が通じる)にいたのですが、そこにいた人全員が1分間立ち止まり、アナウンス通り「ヴニマーヴァ」(注意)して直立不動で敬意を表していました。
ベンチのところにいたらそこにおばさんが来たのでフリスト・ボテフについて尋ねてみると、「そーよーっ!!彼はヒーローよーっ!! ねっ、そうでしょうみんなー?!」と通りがかりの人たちに問いかけると、みんなが「ダーっ!!」と・・・ おおーっ・・・ 今日は彼の町「カロフェル」はすごかっただろうなぁ・・・
それにしても本当に見事にみーんな立ち止まるんですね~っ!!
そんなある日、同じ階の隣人たちに文句言われていた、廊下の共同部分に置いていた古いソファーを、嵐の大家(笑)エンチョおじさんと一緒に解体撤去しました。
一緒に置いていたタブレトキ(ストール、オットマン? 背もたれのない箱のような、それでも座れるアレ、です)や小さいソファーはすでに前もってワタシが捨てておいたのですが、近所のペットショップのおねえさんがすぐにに自分のお店に持っていき再就職先決定!!(笑) エンチョおじさんはあとから使えそうな角材、背もたれ、折り畳みベッドの金属部品だけを地下の「マゼ」(倉庫)に一時保管し、あとはバキッベキッとぶっ壊してごみ箱へ・・・ ホントにあっという間!! おじさんはウチのお隣さんのおねーさんに電話で直接キツめの文句を言われていたせいでちょっとブツブツ・・・ 「この残っているシュカフ(棚)、そこのだろう?彼女の家のドアの前に置いてかえってやろーかっ!!」・・・(苦笑)
6月1日から変わったことといえばソフィア市営交通の料金です。1枚券は1レバ⇒1レバ60へ!! 大幅アップ!! でも、日本の「スイカ」のようなカードのチャージは今まで通りです。つまり市営交通は前もってカードチャージをして乗ることを市民にススめたいみたい・・・ まあ、ロンドンなんかでもそうですよね。おかげで市営交通の窓口にはどこにも長蛇の列が・・・
このチケットの値上げでやっぱりあるすったもんだ・・・ 「値上げに反対する人たちが「フラッシュモブ」をしたせいでソフィア大の近所の交通が遮断された」、とか、コントロール(検札官)の人たちがこれまた40レバに高くなった罰金をしっかり徴収しようといつも以上に頑張っているけど、ホントは「18歳以下からは罰金は取れない」、「罰金は10レバまでしか取ってはいけない」という法律があるから、「これは不当な罰金だっ!!」とたくさん文句がでている、などなど… なんともトホホなお話です・・・
ちなみに日本から旅行に来てソフィアに数日滞在する人に朗報なのが、旅行者用の「カルタ・ソフィア」なるものができる(た?)こと。旅行者として買ったことないからわかんないけど(ちなみに、市営交通のサイトを見てもそのキップの情報はどこにもない)・・・ バスやトラム、トロリーバスを使いこなして博物館見学などに行ってくださ~い!! と、なったらいいねぇ