ペルニックからソフィア市内に入り、オコロブラステン・プットと言われる環状道を通ってムラドストのほうへ行くといつも大渋滞にはまります。ゆっくり、ゆっくり、ジリジリと進む車の長い列からふと目を右手にうつすと、ビトシャ山の裾野に・・・ヒエ~!! あるわあるわ、新しいブロコベ(日本でいえばマンション? アパート群というべきか・・・)が、まるで雨後のタケノコのように・・・ EU加盟による価格高騰や外国人の流入を見込んで不動産投資が盛んなのです。通り沿いに、不動産屋がこれらのマンションを英語表記で売り出しています。
黒海沿いのブルガスのほうではイギリス人が「村ごと買った」なんて言われています。ホントかなァ~。チョッとオーバーな気もするんだけど・・・ EUに入れば不動産を買いやすくなるの?
9月の末にや~っとブルガリア、ルーマニアのEU同時加盟が決まったようですが、加盟後も腐敗の排除や食の安全の確保などEUから監視を受け続ける分野もたくさんあるみたい。雰囲気的には、結構ぎりぎりに入れてもらったという感じです。「(EUに)入れてくれないと、ヒドイよ!!」なんて、”瀬戸際”っぽい外交もあったみたいで・・・ でも、もう後戻りできないもんネ。
テレビ、ラジオは、もうず~っとEU加盟のことばかり伝えていますが、周りの人々はというと、
「シュテ スターネ トゥルードノ!!!」 つまり、「(生活が)難しくなる!!!」と確信を持っているようです。まず「物価の高騰は原油価格の高騰だけでなく、このEU加盟によっても加速する!」んだそうです。
あいかわらず低所得層の生活は大変ですし、ブルガリア人とロミの人たちの間の壁も歴然、さらには暴力、盗み、詐欺のようなことが日常茶飯事。私もこういう通りを歩くときは気をつけねば・・・なんて思ったりします。
友人のブルガリア”小市民”バリュはビトシャ山の裾野に立ち並ぶビル群を見て、「マフィオルスカ・ラボタ」、つまりマフィアのやってる仕事と言っていました。(アレレ?? 組織犯罪対策はEU加盟の条件だったんじゃなかったかな??) まっ、”自分たちには何の関係もない”ということのようです。
でも「もうけ話」には関係ないけれど、物価が上がればぜーったい影響を受けるもんネ~。先日エレナばあちゃんが「犬を飼ってると1年で12レバ(850円くらい)の税金がかかるようになるのよー!」と嘆いていました。この財源で”ノライヌ”対策をするのかな? 犬にもEU加盟の波が・・・?
なんともないのはネコだけなのかな~・・・ 朝晩めっきり涼しくなってきて、いよいよ家ネコになりつつある半ノラの「ヒゲ」はEU加盟などお構いなし(そりゃそうか・・・)に食べ物をねだります。「くれニャ~」。
栄養状態がいいのか、こんなに大きくなりました。去年の写真と比べてみてください。でも、先日から瞬膜が突出してガンをとばすようになってしまいました。この前油まみれになって家に入ってきたときからです・・・獣医に行かなくても治療する方法、ないかな・・・ なんせ人間の医者でもまったくアテにならないこの国なので・・・ あ、そうそう、EU加盟で医療がレベルアップしてくれたらうれしいんだけどなあ・・・
http://standartnews.com/archive/2006/06/07/english/
を参考にして下さい。なぜかブルガリア語のアーカイブは見られないのですが。この記事によるとブルガスではなく、ヴァルナとのこと。むうちえさんを真っ直ぐ見つめているヒゲちゃん、かわいいですね。
EUに加盟したらどんどん変わって行くのかなあ、て
ちょっと淋しいですね。レバもやはりなくなるの
でしょうか?
zottyさん、こんにちは。ヒゲにはクレンビルシやカシュカバルなど冷蔵庫にあるものをあげていましたが、買い置きするのがめんどくさくなって(人間よりネコのほうが食べる量が多くなったため?)キャットフード(ドライ)を試しにあげてみました。日本ではドライフード嫌いなネコが多かったので心配でしたが・・・ウチのヒゲは狂喜乱舞してドライフードを食べていました。そのせいかチョッと太った?
あっきんさん、こんにちは。
レバがなくなるのは当分先のことでしょう。2004年に加盟したハンガリーもまだフォリントですし。今後この国がどう変わっていくのか、住みながら観察していきたいと思っています。
物価が上がるのは目に見えていますね。
不動産は、びっくりするような値段をつけている人が多くて、あっけにとられています。
ブルガリア人のお金の感覚が全くおかしくなってきているようです。。。
生活が苦しくなる人が多くなって治安も悪くならなければよいですね。