ちょっとイヤな予感はしてました・・・ 1月初旬に遊びに行く約束を、ドナウ川沿いの町スヴィシュトフの友人としていたのです。この日付だとブルガリアは普通に大雪、そして高速道路は除雪で閉鎖の可能性が高いし、それがなくても特にドナウ川沿いのブルガリア北部地方は霧で前が見えなくなるそんな季節だし・・・ でも約束していた日、ソフィアから出発してそちらに行く日は晴天、しかも道はもう前の雪も融けて乾いた路面が顔を出す、こりゃ~GOだワ!!
でも泊めてもらって朝、目を覚ますと・・・ まーっ白!! 大雪です。ああ・・・ただ、観光をするのには超絶いい日となりました。
ドナウ川沿いのこの地方、いままで来たことなかったなぁ・・・ この辺の中核都市プレーヴェンからほんの少し足を延すだけてドナウ川沿いの道に。この辺りはローマの時代の遺跡があったり、
ドナウ川の大きな中洲があってたくさんの水鳥が来る自然公園があったり、はたまたブルガリアで2番目の原発を建設するかどうかでもめていたり・・・ と、なかなか興味深い地方ではあります。
スヴィシュトフはドナウ川交通の要衝。川の「港」はもちろん低い所にあるのですが街の中心はちょっと高い、そう河岸段丘的な所の上にあります。この街、ブルガリアの歴史の中でとても重要な場所。
ドナウ川を見下ろす高台にはローマ時代の要塞
ここはブルガリアで最初に解放されたところ・・・
時計台に経済大学。
昔はここも日本語も教えてたんだって・・・
ロヴェチの「屋根付き橋」を作った建築家が建てた教会、
ブルガリアの(ある意味)ヒーロー「バイ・ガニョ」を書いた作家の家があったり・・・
今も街のいたるところにこの街の歴史がうかがえる碑が立っています。
家々にもその記録が・・・ 今の世の中ではいわゆる景気の悪いさびれた雰囲気を漂わせているのでしょうが、そこに以前の栄光があったらしいことをうかがうことができます。
友人に聞くと・・・ なんとこの街に温泉が!! 知らなかった~!! 近所に火山もないように見えますが・・・ 市のはずれの原野みたいなところに・・・ それも・・・ 行くのには水着・・・ しかもおウチで服の下に着て行かないと、壁もなんにもナシのところにポッとある、とっても野趣あふれるスーパー露天!! 女子には勇気がいる・・・(汗)と思ったけど、行ってみるとなんと女性数人を含む10人以上も来てた!!
こんな雪の中で~⁉ あんまりロマンチックじゃないセッティングだけど雪見風呂!!
けっこうワインを持ち込んで呑みながら入ってる人たちもいましたねぇ・・・ 確かにいつまででも入ってられそう~!!
街は雪景色で、まるで粉砂糖をかけたケーキのよう・・・ 家々の暖房は木を燃やすペチカ。煙突から白い煙が出るともう絵本の世界。最近の「ヨーロッパかぶれ」したソフィアにはない、ほっこりする風景にちょっと癒されている自分です。
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その露天風呂は知りませんでした!でも周り何もなくてトイレに困りますよね。ヴァルナも海沿いの露天風呂が人気ですが、観光シーズンだけ簡易トイレが置かれてました。だから脱衣所の仕切り内はトイレ替わりでたまにお湯かけて洗い流す必要があるようです。
ノヴェ遺跡、横を通ったのですが、ルセに向けて急いでいたので寄れずじまいでした。
それにしても、この温泉、火山もないところなのになぜ湧いてるんでしょうね?