ズドラーバなシュコーダ・フェリシアに乗るようになってからは「いつ止まるか?いつ動かなくなるか?」といった心配をしなくてもよくなり、ホッと一安心。チェコのほうがブルガリアよりも寒いからか(シュコーダ=チェコ製)、朝の始動も一発!!
ディーゼル車(87年式フォード・シエラ)に乗る友人、ステフチョからある日電話が。「どうしたの?」「車のエンジンがかからない!」
ディーゼル車は基本的に寒さに弱いらしく、彼にとってはユウウツな季節です。そんなことでウチの車にステフチョと頻出のバリュを乗せて、隣町のラドミルに行くことになりました。話題はやっぱりEUのこと。
「EUに入ったら、ギリシャに行くのにゼレナ・カルタが必要なくなるんだ。」(ゼレナ・カルタ=グリーン・カード。外国を走るのに必要な自賠責保険のようなものです) オオ~ッ、これはうれしい。ペルニックからギリシャ国境までたった2時間!! 車でギリシャに行きやすくなるな~。
「ただ、セルビアやマケドニア、トルコはEUじゃないから、今までどおりゼレナ・カルタが必要なんだ。」 最低でも150レバ(1万円以上)かかるそうです。オーストリア方面にセルビア経由で行こうとすると、これを払わないといけません。(ルーマニア経由だったらいらないけど。)
いや~、しかし、ギリシャが身近になってうれしいなあ~。バリュの奥さん、エメは海が大好きで、昨年は黒海沿いのブルガスまで実のお姉さんと行き、一人300レバ「散財」したと言っていました。もしかして300レバも使う気ならギリシャに行ったほうがいいんじゃない? 車一台、ガソリン代をシェアして・・・ それにギリシャ北部だったらブルガリア語もけっこう通じるし、友人でも住んでいたら泊めてもらって・・・ なんてしたら、もしかして遠いブルガス(450kmくらい?)に行くのと同じくらいの金額で済むかも・・・ なんて夢が広がります。
それに、このバリュとエメには世話になっていることもあり連れて行ってあげたいなあ~。ペルニック生まれ、ペルニック育ちのこの二人を外国に連れて行ったらなんて言うだろう!? ソルン(テサロニケ)なんてとてもきれいだし、大都市だからきっとビックリするだろうなあ~。「ガンコ者」の多いペルニックの人たちには特に世界を広げてほしいなあ・・・
でも、このギリシャとの国境地帯、実はまだ民族問題がくすぶっています。このギリシャ北部のブルガリア系住民、マケドニアのブルガリア系住民・・・ ブルガリア人の中にはこれらの人たちが「自分たちはブルガリア人だからブルガリアに帰属したい」といって欲しいと思っている人たちも多いのです。それが証拠に「BMRO」(ブルガリア・マケドニア解放戦線)なんて物騒な名前の政党も・・・ MSN毎日インタラクティブニュースによると、最近ブルガリア政府は、親や祖父母に一人でもブルガリア人がいれば二重国籍を認めるという政策をとっているようです。 逆にギリシャは旧ユーゴスラビアのマケドニア共和国に「マケドニア共和国」という国名を使うことを許していません。ギリシャはEUに加盟していますからEU諸国も同じ見解です。「マケドニアはアレクサンドロス大王の国、つまりギリシャだーっ!!」というわけです。
ブルガリアも負けてはいません。最近まである会社のパンのパッケージには、いろいろな国の国旗とともに、その国で「パン」のことを何と呼んでいるかが書かれていました。マケドニア国旗のところには「マケドニア」ではなく、「旧ユーゴスラビアのマケドニア共和国」でもなく・・・「西ブルガリア」という国名が・・・ はあ?何これ?? と思ったものです。しかし、12月の末にこの会社のパンを買うと、その「西ブルガリア」のところが削除されていました。(マケドニアと書かずに消した!!)
かつて「ヨーロッパの火薬庫」といわれたここバルカン半島。今でも結構火がくすぶっていて、また爆発しないで欲しいと思います。ちなみにブルガリアの二重国籍の件、5ユーロ(800円くらい)だそうですが、どなたか両親か祖父母にブルガリア人のいる方、試してみませんか? (っても、いないか、日本には・・・笑)
ななこさん、おひさしぶりです。ソフィアではなくてベリコタルノボになりましたか、留学先。日本人も結構いるんですよね。
空港の第2ターミナル、HPで見てみましたが、なんとも豪華な建物のようですね。格安航空会社を含めて発着便数も増えてるようですし、国の玄関にふさわしい空港に近づいたかな?
graceさん、正確な情報ありがとうございます。なんセ友人たちに聞いても完全に正確な情報は入ってこないので・・・(苦)私も、「グラジュダンスカ・オトゴボルノスト(自賠責)に追加料金を払うと外国で運転できる」というところまでは聞き出しましたが、これと同じということでよろしいでしょうか?
また何か新しい情報がありましたらぜひ「ご近所のよしみ」で教えてください。よろしくお願いします。
ポンゴメリーさん、こんにちは。
こちらに来てから知ったことですが、いろいろ根深い問題はあるようです。ギリシャ、マケドニア、ブルガリアどこもいい国なんですけどね・・・
ブルガリアに興味を持ってから、その周辺の国にも関心が出てきているので。
でもやっぱり、難しいですねえ…「ヨーロッパの火薬庫」は健在、というか。平和に解決してもらえるといいんですけど。
陸続きでもなく、侵略されたことのない(戦後以外)日本からみると、ピンとこない部分もありますもんね。
EU加盟後早速ギリシャへ行く事がありKULUTA、DRAMAで国境を越えましたが、もちろんグリーンカードは必要でしたよ。グリーンカードとはEU加盟国で共通の保険ですので、今後も必要です。今まではBGがEUに入っていなかったため、EU圏入りする際に取得の必要があったのですが、今後はBG国内での保険もグリーンカードに統一されるはずです。今持っている保険もグリーンカードに書き換えられます。
’マケドニア’確かに見解は多様ですね。BG内マケドニア地方出身の知り合いは自分のことを’マケドニア人’と言います。テッサロニキの街中の道路標識は今でも、ブルガリア/ユーゴスラビアのままです(笑)。
クリスマスと新年はドイツで過ごしてこの前ブルガリアに帰ってきてビックリ。到着ロビーがすごい新しくなって広くなってきれいなんです!出発ロビーも新しくなったのか知りませんが、新しい建物は出発/到着ロビーがあったところからちょっと離れてます。
このパンのこと、すごいですね!私のブルガリア語の先生もマケドニアはブルガリアだと言っていますし、タルノボではマケドニアはブルガリアだ~みたいなパレードが毎年あるそうです。(実際に行きましたが、みんなイベントとして参加してるだけだったように見えました)
マケドニアって、結局なんなんでしょうかね。あまり歴史のことは詳しくないので、これから少し勉強してみたいなと思いました。