今日も庶民の街、ソフィア市リューリン地区。ドイツ系スーパー「カウフランド」でお買い物。リューリン店の敷地には貸店舗が何軒かあるのですが、そのうちの一軒はお魚屋さんです。ここのはリューリンの「コーポラティブニヤ・パザール」(共同市場)の魚屋さんとはちょっと違った品揃えのお店で、ブルガリアの夏の定番「ツァツァ」のフライなど調理済みのものをお持ち帰りできるコーナーもあるのでいつも立ち寄ります。今日は何かおいしそうなものはないかな?
と、オオッ!! 何か赤いバルタン星人のようなモノが・・・ 表示には「ラッツィ・ナ・スカラ」!!
ブルガリア語で「ラッツィ」はカニのこと。「スカラ」はグリル・・・ と、みてみると、これはカニというよりは「ザリガニ」!? 見た目、日本人の私には一瞬エビ的に写るのですが、何せザリガニ・・・
アラフォー世代の私にとってザリガニは「釣って遊ぶ子供の頃の思い出の、田んぼやお堀にいるヤツ」という位置づけ。弟やいとこ達と、糸の先にするめやイカの燻製をつけて釣ったものです。
日本ではそんな位置づけのザリガニもヨーロッパではけっこう食べられている立派な食材なんですね~。この魚屋さん、今までこんなもの売ってなかったような気がしたけど・・・ と尋ねてみると、今年初めてザリガニを扱える免許(書類?)を取得したそうです。ザリガニの販売にライセンス?日本じゃきいたことないなあ・・・
グリル済みのザリガニは1匹80ストティンキ。店内の水槽で鯉と一緒に泳いでいる活ザリガニ(?)は1kgで11.5レバ。「80ストティンキで1匹なら失敗しても損した気分にならないヤ」とまずはグリル済みのものを恐る恐る買ってみました・・・ 頭と胴体のつなぎ目のところをメキッとひねりはずすと、さすがはザリ「ガニ」、カニ味噌らしきものもありますネ~。しっぽと背ワタをはずして、ハサミを使って殻を割りながら食べてみました。ふむふむ・・・ 身は少ないけどまさしくこれは甲殻類の旨味と甘味!! 食べ応えはないけど、おいしいっちゃおいしいな!!
これに味をしめて、今度は活ザリガニを購入!! 600gで10匹。小さい4匹は日本酒で酔っ払わせて味噌汁に。大きかった6匹は、またまた「クッキングパパ」の70巻のレシピ!!で、ハンブルグ風ザリガニスープ!! ゆでた後、身をはずしておき、殻を炒めてゆで汁を加えます。ザリガニ味噌がた~っぷりついている殻を潰しながら炒めるので旨味がしっかり出ます。
この活ザリガニの調理、ちょっと胸がいたみます。ガサゴソと動き回っているのを熱湯へ!! 許せ!! 思えば子供の頃に釣ってきたザリガニを家の小さな水槽に入れて、そのまま忘れてしまって・・・ 数日後、共食いの末に全員お亡くなりになり、悪臭を放ち始めて、もしくはお母さんに怒られて気付く!! という、ザリガニたちには申し訳ないこと(これこそ「無駄な殺生」)をしていました。でも、今回は即死だ!! おいしいスープになってちょ~だい!!
このハンブルグ風ザリガニスープ、香草や玉ねぎ、トマトペーストなどを入れて、じっくりコトコト殻と一緒に煮込んだスープを濾して、半立て生クリームとパセリを浮かべていただきます。むむむ~っ!! ウマ~イ♪ 本当においしい~っ!! リューリンで手に入る食材でできるグルメ、また作りたいな~ッ。来年も食べられるかな?
以前に比べて魚介類が手に入りやすくなった気はしますが、やはり刺身にできるようなものは・・・ でも、ザリガニのように日本では見ないような面白いものもあって楽しいですよ。
渡ブルが近づいてきましたね。来られる前でも到着されてからでもご質問などございましたらお気軽にコメントください。気をつけておいでくださいね。
ザリガニ・・・ですね! でも茹でたらほんとにおいしそうに見えます。新鮮な魚介類はなかなか手に入らないのかなー、と思っていたので意外でした。しかもこんなに珍しい食材まで・・・!
渡ブルは10月10日になりました。その日の夜に到着予定です。
もしむうちえさんがお忙しくなければ、落ち着いた頃ぜひお会いできれば・・・と心から願っております。ご迷惑でなければご連絡頂けたら嬉しいです!
間近になるといよいよ緊張してきました・・・。(家族の心配もMaxです・・・汗) そんな中、同じ日本の方がこのように豊かに生活されている、ということを知るだけでも本当に心強いです。
また次の更新を楽しみにしています。
季節の変わり目ですのでどうぞご自愛下さいませ。
Mai