今日もアカ抜けない、ノホホ~ンと平和な感じのリューリン区・・・ から地下鉄で2号線方向に乗り、国鉄中央駅に向かう途中に「ハン・クブラット」という駅があります。 そこで降りると少し離れて見えるナデジュダ地区の高層住居棟とは違う感じで、公園の中にたたずむ一戸建ての家が並ぶ住宅街があります。その地区の名前が「トリアガルニカ」(これもカタカナ表記で正確な発音ではありません。あしからず。ちなみに「三角形」という意味です・・・)。 公園と川、そして鉄道の線路に挟まれた三角形の地域。地下鉄の駅もあるのでもちろん市内中心部まであっという間に行けますし、7番トラムの折り返し点もあるので国鉄中央駅やバスセンターにも乗り換え無しで行けるから超ベンリ~!! ここは基本的にガレージ、庭、ぶどう棚付きの家々が並んでいて都会の喧騒から離れられるようなすがすがしさ!!
ここの地区に住んでいる友人ラトカと一緒に彼女の家の近所を歩いていて、「わァ~、ここ、ソフィアじゃないみたーい!! いいねぇ~!!」と言ってふと左手を見ると・・・ ボロボロの空き家。そして「プロダバ・セ」つまり売家の表示。よく見るとそこも、ここも、あそこも・・・ えっ、何で? 今いいねって褒めたところなのに!!
ラトカは「こういう家を維持するのって本当は大変なのよ~!! 屋根も壁も何年かごとに新しく直さないといけないし、窓も替えないといけないし、上下水道も全部自分たちで何とかしないといけないし、その上庭の手入れはすごく大変だし・・・」
そうかァ~・・・ 本物の田舎ライフならそれもできるかもしれないけど、朝から晩まで公共交通機関を使って仕事を掛け持ちするのが普通の首都ソフィアではそういうわけにはいかないのかもしれない・・・
よく見てみると、誰かが住んでいるっぽい家でも、きれいに実ったぶどうも、畑のトマトも乾いて落ちてしまうままになっているところがたくさんありました。そこまで手が回らない、という感じですネ~、もったいないな~。でも、だから、この区域の一戸建物件はお買いドクかも!! ビトシャ山の方のお金持ち住居区よりも安くて便利なところにありますヨ。
とうとうこの区域の学校もどこぞの学校法人に買い取られ、私立の学校となっているんだとか。「ネムスコ・ウチリシュテになっちゃったのよ~」 「ネムスコ」・・・つまりドイツ資本、もしくはドイツ語学校、ということらしいです。確かに立地は最高だもんネ。ちょっと住んでみたい、と思ったけど・・・ コリャムリでした~(笑)
ぬわんと!! このブルガリアで4つあった地上波のチャンネルが地デジ化されてしまいました!! 10月1日から変換機をつけないとテレビが見られないんですヨネ~!! まァ、ウチはインターネットだけで十分なのであわててはいませんが。そういう世界と一番遠いところにいて、しかも「テレビは人生一の友達」という、日本の「業界用語」で言うところのF3層、ブルガリア語で言うと「バビチキ」(つまりおばあちゃんたち)!!
朝昼夜と、連続テレビドラマシリーズ(ブルガリア語で「セリアリ」)を見ることがもう生きがいのような人たちですから、そりゃ~もォ~大変です。変換機は30レバ代から売られていますが、月の年金が150レバくらいの人が多いわけで、これを買うのは大変なことなのです。でも9月末まで見ていたドラマの続きが見たいっっ!! と言うので、この変換機をすでにつけている家にGO!! となっています。
まさにF3のちゃんばー(夙川?! 笑)70代のターニャは、近所のM3(と言っても80代)のちゃんじいクルムとF3のちゃんばーツァンカ夫婦の家に見せてもらいに行っています。夜のドラマ(外国のものにブルガリア語の吹き替え)がターニャはお気に入り!! ツァンカも見ているみたいですが、ターニャの住むスヴォボダ地区はノラ犬が多く、あんまり夜遅くなるとキョーボーになってヤバいし、第一バスの便数がめっきり減ってしまうので、ドラマを最後まで見ずに途中で帰り、あとでストーリーを聞くと言う手間をかけているとか。
そのせいもあって、「変換機なくってもむずかしいことは全部やるヨっ!!」的にケーブルTV、衛星テレビの会社がこぞってキャンペーンをしています。「ブルサットコム」が大手ですね~。ブルガリア国外に住むブルガリア人も必ずつけています。また電話会社などではインターネット+家電話+ケータイ込みでテレビ放送も売り込んでいます。
この大きな変化を前に、特にソフィア市内でこの手の電信関係の会社は統合や合併を繰り返し・・・。たとえば、ウチが使っていた結構大手のインターネット接続会社「スペクトラムネット」はいつの間にかやはり大手の「メガラン」と、そして携帯電話オペレーター「Mtel」と合併!! いつもインターネット料金を払いに行っていた窓口が閉鎖になるわ、配線の調整とやらでまァ~インターネットが切れるわ切れるわ!!(怒) 特に日本にメールを送らなければならないときに限って!!! もォ~!!! 不安定ー!!!
ところでターニャは今、安い変換機を探しています。セールでもあればいいのでしょうが・・・ 「ソツィアルナ・ポモシュト」を受けている人たちには変換機が割引価格で配られて、ある家で同棲中の家族のところには(基本、家族に1台なのですが「ベス・ブラック」(つまり正式に結婚していないので)それぞれに1台ずつ配られたので1台は他の人に正規の値段で横流しした・・・ なんて話も聞きます。あるところにはあるのに、ないところには・・・ 普通に年金をもらっているターニャにはこの援助はない・・・ 彼女の年金ではなかなかツラいらしい。でも「テレビがない生活なんて考えられなーい!もうイヤっ!」なんだって・・・
秋深まるソフィア・・・ ある日、友人のところに行くために、庶民の街リューリン区からオコロブラステン・プット(環状道)を通ってアッパータウンのフラデルニカ地区に行きました。ビトシャ山の方からケンピンスキーホテル(別名ヤポンスキーホテル・旧ホテルニューオータニ)の方に向かうチェレン・ブルフ通りに入ると・・・ オオ~!? 何だ、この渋滞?! と、そこに現れたのはドドーンと新しいショッピングモール「パラダイス・センター」!! 端っこが見えないほどデカイぞっ!! この永久不景気に思えるブルガリアでも金持ち地区は「別に~」って感じなのか?
とにかくその時は急いでいたのと、車で駐車場に入れるのはほぼムリな大渋滞だったこともあり、通り過ぎてしまいました。でも、ちょっと中をのぞいてみたい・・・ どうせお金ないから買える物なんてないけどネ。それである日曜日の夕方、公共交通機関を使って行って見ることにしました。地下鉄「ジェームズ・バウチェル」駅から10番のトラムに乗り換えて終点で降りると・・・ ド~ンとあるっ!!
中はとにかくでっかくて迷う~。どこから入ったんだっけ?とにかく小腹がすいたのでフードコートに行って見ました・・・ と、あれ?まだ十分に店舗が入居していないのか、営業していない店舗ブースの多いこと多いこと。やっているところは高級店、もしくはファストフード・・・ KFCならリューリンだってあるもんネ・・・ 高級なところはイタリアンやギリシャ料理でとってもキレイだし、ワインもいいものをそろえていそうで、その上ウェイティング・バーもあったり、と本格的。 一人予算を50レバ用意できるなら来る価値はありそうです。実際、どこからも英語が聞こえてきました。アメリカ大使館も近いせいでしょうか?店員の中には英語がわかる人がいました。
そしてこのモールの最大の特色といえそうなのが、「インドア・エンターテインメント施設」!! シネコンはもちろん、ボーリング場、ゲーセン、プールバー、そして小さなスケートリンク・・・
ちょっと屋上に出ると、遊園地だっ!! ワ~イ!! ジェットコースターにまァまァな絶叫マシーンも!! 夕暮れ迫るソフィアのアッパータウンに乗ってる人たちの声が響きます!下を車で通ってるときにも聞こえてたもんネ・・・ ひとつの遊具に1回5レバのチケットを購入して乗れます。
これから暗く寒くなる冬の間、一度ここに入っちゃえば温かく長く時間を過ごせそう・・・ でも、これから入るのか、はたまた空き店舗がこんなにあるのにオープンしてしまったのか、このモール、現在のところはサビシ~・・・ まっ、日本から「小金持ち」の友人が遊びに来て所望されればまた来て見ようかしらん・・・