ブルガリアの現状シリーズはひとまずお休みして・・・
「チェスティット・パルヴィ・スニャク」・・・ 訳すとタイトルのようになります。このタイトルがブルガリアのニュースを飾った今日がソフィアでの、そしてブルガリアの多くの場所での2013年の初雪でした。でも、「初雪、おめでとう!!」って言うかな? 初めて聞いたような・・・
しっかし、まァ~、遅っ!! 10月半ばに一度雪が降るか、と言われてましたが結局は降らず、ずいぶんと暖かかったので、ワインも、キセロ・ゼレ(ザワークラウトのようなキャベツの漬物)も何だか発酵が進みすぎですっぱいにおいがしまくっていたのですが・・・
ウチの窓からみると、駐車している車にけっこう雪が積もっています。でも、雪が降ったとはいえそこまで気温が低くはないので根雪にはならないだろうなァ。近所の公園にも、うっすらと、というよりはけっこうしっかり・・・
白く積もった雪の中で首を雪の中に突っ込んでいる小鳥が・・・ よく見るとお腹が緑がかったキツツキでした!! 木の上だけでなく雪の中からエサを見つけてるんだね!!
寒くなってきたからウチの中でヌクヌクしてたいっ!! 日本でもザワークラウトが風邪に効く、って話が話題のようでしたから、キセロ・ゼレと一緒にお肉を料理していっぱい食べちゃおう!!
これから3回に分けて書くシリーズは最近のブルガリアの様子ですが、ワタシが見たこと聞いたことを主観的に書いていますのであしからず・・・ でも、ソフィアの治安に少し関係あるので参考にしてください・・・ 現に在ブル日本大使館からも「デモに注意!不必要な外出は控えて!」と言う警告のメールをいただいたくらいですので・・・
これはこの前の地デジ化の話で出てきたF3(70代)のターニャの話。
「何日か前に社会福祉の事務所に老人ホームの申し込みに行ってきたの。申込書と必要書類を揃えて待っていたらね、横に後から若い男がやってきて待合室にいる私や他の人に向かって・・・ なんて言ったと思う? 『70代以上の皆さん、お願いだからすぐ死んでください!! 私たち若者が払う税金が全て皆さんのために使われてしまいます!! たのむからいなくなってください!!』 ですって!」と呆れ顔。
話を聞いただけでもワタシは大激怒ーっ!! ドッカ~ン!! 何てことを言うんだ!! 未だに昔の共産時代に立てられた古い住居棟に多くの人が住むこの国、その資産価値を土台にして経済をやっとこさ廻しているというのに!! 現在の年金生活者世代に人たちが築いたものにかなり頼り、今もまだ国内にたいした産業もないのに何言ってるんだ~!! そんな事言えるほど高額納税だってしてないでしょーがっ!! (もちろん高額納税してても言っていいことと悪い事がありますよ。)
本当にここのところ、ソフィアにいて若い人たちのモラルの低下というか、自己チューというか、目に余るものがあります。でもこれはどうも原因らしき事もあるようです。
ここのところよく聞く話が、本当に困っている人に支給されるべき「ソツィアルナ・ポモシュト」(生活保護?)がちょっと大変な事になっている、と言う事。障害者や母子家庭で、医療費などの査定や支払いに関してかなりキビシくなっているようですが、その一因が、このモラルの低下による不正受給の増加にあるようです。(日本でも似たような話をよく聞きますけどねえ・・・) 『受給者がみーんなウソをつくから、この面の福祉手当はやめますっ!!」・・・ってのはいかがなものでしょう?
まァ、ただただヤヤコシイ!! これは別の友人エヴェリナばあちゃんの話。彼女も70代で車椅子の生活。以前、ここの家の20代の孫娘が、おばあちゃんの介護をし、社会福祉から専任介護人の認定を受け、この不景気の時代、「おウチ就職」でけっこうな額の手当てを受けていました。この孫ちゃん、おばあちゃんが大好きで、まあまあいいコなのは知っていましたが、その後、彼氏とおばあちゃんの家で同棲をはじめ、いつの間に赤ちゃんができてしまいました。(もちろん、おばあちゃんは同意していませんが、止められなかったらしい・・・そして孫娘はその彼氏とは喧嘩別れ、彼氏は助けてくれず・・・) それで、この専任介護の認定を解かれてしまい、替わりに母子家庭の認定を受けて、以前よりはかなり少ない額の援助になってしまいました。さらに!! 最近の法の改定で、この母子手当ては子供が1歳になるまでの1年のみに!! それも切られてしまった今は、エヴェリナばあちゃんの少しばかりの年金で、おばあちゃんと孫娘とひ孫の赤ちゃん3人が明日の食物にも困る生活・・・ このケース、一体何のせいでこうなってしまったんですかねぇ~?