『風になってください 視覚障がい者からのメッセージ』
松永信也 著
法蔵館
「見えない」人の気持ち・暮らしを知ることが、「見える」人の暮らしにもプラスになる。
網膜色素変性症という難病で、40歳ごろに視力を失った著者の優しくて温かいエッセイです。
まるで詩のような読みやすい文で、「見えない」人たちの気持ちを伝えてくれます。
困っていること、悲しかったこと、「こうしてもらえたら助かるよ」というアドバイス。そして何よりも、見えなくなってからの日常の小さな喜びは、「障害者=可哀そう」という偏見にヒビを入れてくれます。
「見える」人の経験と「見えない」人の経験、両方があるからこそ両方の気持ちが分かるメッセージになっているのでしょう。
いつか「見えない」人になるかもしれない私たち、「今はまだ障害のない生活を送れている」私たちが知っておくべき情報だと感じました。
著者の松永さんは「『見えない』ということが、正確に知られていないことに一番の原因があると思うようになりました」と、この本のあとがきで書いています。
ヘレン・ケラーの
「The chief handicap of the blind is not blindness, but the attitude of seeing people towards them. (1925)」
(視覚障害者の一番の障害は「見えないこと」ではありません、「見える」人たちの「見えない」人たちへの態度が一番の障害です。)
という言葉を思い出しました。
どんな障害も、どんな「困っている人」の状況も、知ることで意識が変わるということを私も感じています。
第2弾『風になってください 2 視覚障がい者からのメッセージ』(法蔵館)も出版されています。
こちらも、とても素敵なエピソードが紹介されていて、是非読んでいただきたい1冊です。
松永信也 著
法蔵館
「見えない」人の気持ち・暮らしを知ることが、「見える」人の暮らしにもプラスになる。
網膜色素変性症という難病で、40歳ごろに視力を失った著者の優しくて温かいエッセイです。
まるで詩のような読みやすい文で、「見えない」人たちの気持ちを伝えてくれます。
困っていること、悲しかったこと、「こうしてもらえたら助かるよ」というアドバイス。そして何よりも、見えなくなってからの日常の小さな喜びは、「障害者=可哀そう」という偏見にヒビを入れてくれます。
「見える」人の経験と「見えない」人の経験、両方があるからこそ両方の気持ちが分かるメッセージになっているのでしょう。
いつか「見えない」人になるかもしれない私たち、「今はまだ障害のない生活を送れている」私たちが知っておくべき情報だと感じました。
著者の松永さんは「『見えない』ということが、正確に知られていないことに一番の原因があると思うようになりました」と、この本のあとがきで書いています。
ヘレン・ケラーの
「The chief handicap of the blind is not blindness, but the attitude of seeing people towards them. (1925)」
(視覚障害者の一番の障害は「見えないこと」ではありません、「見える」人たちの「見えない」人たちへの態度が一番の障害です。)
という言葉を思い出しました。
どんな障害も、どんな「困っている人」の状況も、知ることで意識が変わるということを私も感じています。
第2弾『風になってください 2 視覚障がい者からのメッセージ』(法蔵館)も出版されています。
こちらも、とても素敵なエピソードが紹介されていて、是非読んでいただきたい1冊です。