『るきさん』(新装版)
高野 文子/著
出版:筑摩書房
1993年に出版された単行本の新装版。
巻末に、歳を重ねた「るきさん」たちの出てくる番外編があります。(ほんのちょっぴりですけれど)
まさにバブル期。1988年から1992年まで雑誌「Hanako」に連載されていた漫画です。
ちなみに、バブル景気は1986年12月から1991年2月まで。
この本も終わりの頃には「景気が悪い」なんてセリフも出てきます。
「Hanako」という雑誌は、「ある程度資金があって、ぜいたくをしようと思えばできる20代後半女子向け雑誌」という位置付けだったようです。私は一度も購入したことがないのですが、高校生の頃に憧れていた(なれるとおもっていた)都会のOLさんたちが買う雑誌というイメージです。
在宅ワークで病院の保険請求の仕事をしている主人公の「るきさん」。
1ヶ月の実働は1週間で、仕事が済んだ後の3週間は趣味の読書をたっぷり楽しんでいるという設定だから、なんとも羨ましい。
OLさんではないこともあってか、とてもストレスフリーな生活をしています。小さなことに喜びを見つけたり、好奇心を発揮したり、マイペースに自分の人生を生きています。
対して、準主人公ともいえる友人の「えっちゃん」はバブル期のOLさんのイメージそのもの。オシャレや健康食品、恋など、普通の煩悩たっぷりの女性の気持ちを代弁してくれているキャラクターです。とはいえ、家の中ではとっても地味なのですけれど。
真面目な女子二人の、スリルも冒険も色恋沙汰もない日常のやり取りではあるのですが、それが今読むと新鮮に感じます。
今また新装版で復刊されるのには理由があるような気がします。
人と比べない幸せ、お金を使って贅沢することじゃない幸せに、若い人たちが気づいているからではないでしょうか。
それにしても「るきさん」って、どんな漢字なのかしら。平仮名なのかな。
不思議な名前だけど、彼女にはぴったりのように思えます。
高野 文子/著
出版:筑摩書房
1993年に出版された単行本の新装版。
巻末に、歳を重ねた「るきさん」たちの出てくる番外編があります。(ほんのちょっぴりですけれど)
まさにバブル期。1988年から1992年まで雑誌「Hanako」に連載されていた漫画です。
ちなみに、バブル景気は1986年12月から1991年2月まで。
この本も終わりの頃には「景気が悪い」なんてセリフも出てきます。
「Hanako」という雑誌は、「ある程度資金があって、ぜいたくをしようと思えばできる20代後半女子向け雑誌」という位置付けだったようです。私は一度も購入したことがないのですが、高校生の頃に憧れていた(なれるとおもっていた)都会のOLさんたちが買う雑誌というイメージです。
在宅ワークで病院の保険請求の仕事をしている主人公の「るきさん」。
1ヶ月の実働は1週間で、仕事が済んだ後の3週間は趣味の読書をたっぷり楽しんでいるという設定だから、なんとも羨ましい。
OLさんではないこともあってか、とてもストレスフリーな生活をしています。小さなことに喜びを見つけたり、好奇心を発揮したり、マイペースに自分の人生を生きています。
対して、準主人公ともいえる友人の「えっちゃん」はバブル期のOLさんのイメージそのもの。オシャレや健康食品、恋など、普通の煩悩たっぷりの女性の気持ちを代弁してくれているキャラクターです。とはいえ、家の中ではとっても地味なのですけれど。
真面目な女子二人の、スリルも冒険も色恋沙汰もない日常のやり取りではあるのですが、それが今読むと新鮮に感じます。
今また新装版で復刊されるのには理由があるような気がします。
人と比べない幸せ、お金を使って贅沢することじゃない幸せに、若い人たちが気づいているからではないでしょうか。
それにしても「るきさん」って、どんな漢字なのかしら。平仮名なのかな。
不思議な名前だけど、彼女にはぴったりのように思えます。