『「宗教」のギモン、ぶっちゃけてもいいですか? 』
著者:島田 裕巳
実務教育出版
「知らなかった!」ということが盛りだくさん。
宗教に詳しくない若いカップル 翔太くんとハナちゃん、面倒見の良い居酒屋の大将、そして宗教学者の島田先生が、お酒を飲みながら、ざっくばらんに「あれはどうして?」「なんでこうなの?」と盛り上がります。
マンガと対話形式で、本当に素朴なギモンに次々と答えてくれる1冊です。
図やイラストも分かりやすくて、文字も小さすぎず、余白も適度にあるので、読みやすいです。
日本人と宗教の関わりの歴史から、それぞれの宗教(仏教・神道・キリスト教・ユダヤ教・イスラム教)のおおまかな由来や特徴、日本人の「無宗教」問題など、本当に幅広く取り上げられています。
もちろん知っていることもありましたが、自分が思い込んでいたことが間違っていたこともいろいろ。
「日本の古来からの伝統」だとか、「代々受け継がれてきた」とか思っていたことが違ったり……。
たとえば、
「昔の日本には葬式はなかった」
「お墓参りは高度経済成長期・核家族化から」
「神社での二礼二拍手一礼の参拝方式は明治政府が制定」
「結婚式場のチャペル・神父・牧師は正当なもの・本物でないことが多い」
「神道式結婚式ができたのは明治の末」
「イスラム教のアッラーとユダヤ教・キリスト教の神さまは同じ」……などなど。
神さまのありがたさが半減しちゃうような気もしますが、「宗教」は人間が作ったもので、古代から人間は「宗教」という「安心できるよりどころ」を求めているということがよく分かる1冊です。
「盲目に信じる」ということで他国を傷つける戦争を経験した国だからこそ、日本人の多くが「無宗教」にこだわることも分かるような気がします。
無節操かもしれないけれど寛容で、「どんな宗教も神さまも仏様もよいところがあるよね」という「八百万」な宗教観って、実は一番平和に近いのかもしれませんね。
ただ、ときどき女の子の口調が乱暴になっているようで気になります。(オバサン目線かなぁ?)
対話形式だから、他の男性のセリフと混ざっちゃったのかな?
著者:島田 裕巳
実務教育出版
「知らなかった!」ということが盛りだくさん。
宗教に詳しくない若いカップル 翔太くんとハナちゃん、面倒見の良い居酒屋の大将、そして宗教学者の島田先生が、お酒を飲みながら、ざっくばらんに「あれはどうして?」「なんでこうなの?」と盛り上がります。
マンガと対話形式で、本当に素朴なギモンに次々と答えてくれる1冊です。
図やイラストも分かりやすくて、文字も小さすぎず、余白も適度にあるので、読みやすいです。
日本人と宗教の関わりの歴史から、それぞれの宗教(仏教・神道・キリスト教・ユダヤ教・イスラム教)のおおまかな由来や特徴、日本人の「無宗教」問題など、本当に幅広く取り上げられています。
もちろん知っていることもありましたが、自分が思い込んでいたことが間違っていたこともいろいろ。
「日本の古来からの伝統」だとか、「代々受け継がれてきた」とか思っていたことが違ったり……。
たとえば、
「昔の日本には葬式はなかった」
「お墓参りは高度経済成長期・核家族化から」
「神社での二礼二拍手一礼の参拝方式は明治政府が制定」
「結婚式場のチャペル・神父・牧師は正当なもの・本物でないことが多い」
「神道式結婚式ができたのは明治の末」
「イスラム教のアッラーとユダヤ教・キリスト教の神さまは同じ」……などなど。
神さまのありがたさが半減しちゃうような気もしますが、「宗教」は人間が作ったもので、古代から人間は「宗教」という「安心できるよりどころ」を求めているということがよく分かる1冊です。
「盲目に信じる」ということで他国を傷つける戦争を経験した国だからこそ、日本人の多くが「無宗教」にこだわることも分かるような気がします。
無節操かもしれないけれど寛容で、「どんな宗教も神さまも仏様もよいところがあるよね」という「八百万」な宗教観って、実は一番平和に近いのかもしれませんね。
ただ、ときどき女の子の口調が乱暴になっているようで気になります。(オバサン目線かなぁ?)
対話形式だから、他の男性のセリフと混ざっちゃったのかな?