MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

簡単「京ラフラン」の蒸し炒め

2018年05月02日 | 料理&美味しいもの
 「京ラフラン」という野菜、ご存知ですか?
 京都大学と京都市が開発した新しい野菜なんだそうです。
 「大根とキャベツ・コールラビから生まれた新しい野菜」とのこと。アブラナ科の野菜をかけ合わせたんですね。
     旬は春。こんな感じで、スーパーで売っています。値段はホウレンソウや小松菜と同じくらいです。(今日は100円でした。)
     茎は、太めでアスパラみたい。加熱すると甘くて美味しいです。
     葉先は、つぼみも付いていて、菜の花みたいです。味も、菜の花のようなほろ苦さがあります。

 今回は、簡単に蒸し炒めにしました。
 材料を入れてから火をつけるコールドスタート調理なので、あわてずにできますよ。

    京ラフランの蒸し炒め 
   <材料>
   ・京ラフラン 1パック(約200g)
   ・オリーブオイル 大さじ1
   ・塩 少々
   ・酒 大さじ2
   ・水(またはチキンスープ) 大さじ2
   <道具>
   ・ふたのできるフライパン(または厚手の鍋)

   (1)
    洗って、4〜5センチほどの長さに切ります。
   (2)
    火にかけていないフライパンに、まず茎を入れます。
   (3)
    茎の上に葉っぱをのせて、オリーブオイルをひとまわし。
   (4)
    酒と水も、ぐるっとかけて、塩を全体にふります。
   (5)
    ふたをして、中火〜強火。蒸気で蒸し炒めになるように2〜3分。ときどき混ぜてくださいね。
   (6)
    できあがり。ブラックペッパーをかけても美味しいです。
 酒を紹興酒にして、油をゴマ油にすると中華風になります。ウインナーやベーコンを一緒に入れても美味しいです。

   (おまけ)
   
   パックの裏のレシピは「バター炒め」と「からしマヨネーズ和え」。バターを蒸し炒めの最後に加えてもいいですね。
   生食もできるとか。今度試してみようと思います。

 ちなみに「ラフラン」という名前は、大根の学名「ラファヌスサティブス」の「ラフ」とキャベツの和名「カンラン(甘藍)」の「ラン」から名付けられたということです。
 コールラビは、ドイツ語。コールはキャベツのことで、キャベツの仲間の茎がカブのように球形になった野菜です。
   これは、京都産のコールラビ。面白い野菜ですよね。
 
 
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『ポリッセーナの冒険』

2018年05月02日 | BOOKS
『ポリッセーナの冒険』
作:ビアンカ・ピッツォルノ Bianca Pitzorno
絵:クェンティン・ブレイク Quentin Blake
訳:長野 徹
徳間書店 (2004)

イタリア語タイトル:「Polissena del porcello」(1993)

 「ほんとうのお父さん、お母さんは別にいる」
 ある日、自分が修道院からもらわれた子だと知ったポリッセーナは、本当の両親をさがす旅に出ます。
 動物曲芸団をひきいる、みなしごのルクレチアとゆかいな動物たちと一緒に、海から農場、街道の宿屋、そして宮殿から荒れ地の村へ……。
 それそれの場所で、さまざまな人々から得る情報に、ポリッセーナは一喜一憂しつつ、今までの人生で経験したこともないような苦労をいくつも乗り越えて、前に進んで行きます。
 驚き、喜び、絶望、希望、そして大きな「どんでん返し」!
 物語のあちこちには、宝さがしのように、大団円を完成させるためのピースがたくさん隠されています。
 最後まで読んだら、また最初からピースを確認するために読みたくなる物語です。

 前向きで想像力ゆたかで、ちょっと思い込みが激しくて突っ走り気味なポリッセーナと、運動神経抜群なのに冷静で控えめで思慮深いルクレチア。
 自分の人生を自分でつかみ取ろうとする、2人の女の子の「ダブル主人公」の物語です。
 旅の先々で出会う人々の人生もさまざまで、個性豊か。
 素直なポリッセーナの感情にふれることで、自分の中の偏見にも気付かされました。
 ハラハラドキドキの中に、「本当に幸せなのは、どんな人生?どこでどう生きること?」そんな問いを投げかけてくれる1冊です。

 イラストは、国際アンデルセン賞受賞画家のクェンティン・ブレイクさん。
 ロアルド・ダール作品の挿絵でもおなじみですね。

 日本語版は451ページもありますが、最後まで飽きない面白さです。
 イタリアで出版され、ドイツ語、フランス語、スペイン語などに翻訳されいるとか。
 是非、日本でアニメ映画化されないかなぁと、期待しています。
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