先日ブログに、映画の「あん」を観て主人公の姿に
初女先生が重なったことを書きましたら、
「あん」を観た友人から「私も初女先生を思い出し
ました」というお手紙を頂きました。
河瀨直美監督は、やっぱり初女さんを心に置いて
この映画を製作したと思えます。
初女さんが亡くなって直ぐに、ネットに載った
河瀨直美監督の言葉です。
「佐藤初女さんのおにぎり、
もう食べられないんだなぁ…
食べただけで涙が溢れてくるような、
そんなおにぎりが、この世には存在するんだ…
心よりご冥福をお祈りいたします。」
本当に、心に寄り添うそんなおむすびを
作れる人は、初女さんしかいないでしょうね
言葉ではなく、おむすびで自殺を思い留まらせたり
生き方を変えてしまう、そんなおむすびが
存在したということ…
初女さんのおむすびは、祈りそのものだったという
ことを、私はどれだけ分かっていただろうか…
おむすびを作ることが、そんなに簡単なことで
ないんだよ。と言っていた初女さんの心の中を
見つめようとしたことがあったろうか…
もう食べることが出来ない
「おむすびの祈り」という初女さんの
おむすび…