~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

母と花豆

2020-01-06 23:01:39 | 日記

お正月料理に必ず作る花豆の含め煮

今年は、初女さんのレシピで3日かけて

作りました。

ちょっと柔らかくなりすぎてしまいましたが

味は良く、母の処に持って行くと「美味い、

うまい」と言って、実に美味しそうに食べて

くれました。

色々なことを忘れて行って、子どもにかえって

いく母をみているようですが、美味しいという

感覚はしっかり残っていて、母の「美味い!」

を聞くと、嬉しくなります。

そんな母が、お正月が来るから暮れの買い物を

しなくちゃと、介護士さんに買うものを書き留めて

もらったというのです。

もめん豆腐2丁・長ネギ・牛肉・ごぼう・里芋…

姉から写メールで送られて来た買い物リストを

見たら、涙が溢れてしまいました。

お正月に会った時も、私が誰かわからないと

言っていた母が、「落花生を炒って、刻んで

サツマイモとか野菜と煮たら美味しいと思うの」

と、言うのです。

「お母さん、料理好きだったものね~」

私のこの呟きに、目を細めて「好きだった」と

答えてくれる母

何気ないこんなやり取りだけれど、

会話になっただけで嬉しさがこみ上げてきました。

帰る時に初めて「気をつけて帰ってね」と

言葉をかけてくれました。

色んなことが分からなくなっても、やっぱり

母は母だな~

まぎれもなく私のお母さんだと胸が熱く

なりました。

花豆をまた煮て行こう。

初女さんは、食べるものほどストレートに心が

伝わるものはないと、言われていたから…

 

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2 コメント

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Unknown (みぃ)
2020-01-07 17:53:49
自分のことと重なって胸が熱くなりました。
子供の頃は暴力を振るう父、そして晩年は認知症になり
何をしでかすか分からない怖さがありましたが
ある日の病院の面会の帰りに何かボソボソ言うので聞き返すと
「気を付けて帰れ」と言っていたのでした。
本当に最後まで親は親ですね。

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私もです (山崎 直)
2020-01-08 00:39:55
みいさんのコメントに、私も胸が熱くなりました。
親は、やっぱり親なんですよね。
何気ない言葉に、どんなになっても私の親なんだと
実感する時、涙があふれます。
コメント嬉しかったです!
有難うございます。
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