試練を超えられずに、不幸にも罪に落ちた人が、そこから深く学ぶには、地獄のような心の闇を通らねばなりません。人々の憎悪や侮蔑に魂をすりつぶされるような日々にさいなまれるでしょう。そんな人をたくさん作らないために必要なのは、人を憎むことよりも、どこに歪みがあるのかを正確に見抜く目と、考え行動する頭と心ではないでしょうか。
感情は、どうしようもない。けれど人間は成長することができる。与えられた舞台で自分にとっての最善を行ずることで、それまでの自分の壁を乗り越え、新しい自分へと成長することができる。そしていつか、未来すら変えることができる…。
(2001年3月ちこり21号、通信欄)