昨日の第3館の詩は、ある最近死んだ死者の心にヒントを得て書いたものだ。
嘘の人間だったからね、落ちてしまったかと思ったが、落ちていなかった。
その人生で、あまりにつらい思いをしたかららしい。
金持ちの家に嫁いで、いい暮らしをしていたように見えたが、実情はすさまじく苦しかったらしいよ。愛がとても少なかった。
人の幸せを盗んで、いい思いをしたいと思って、あんな人生を生きたんだが。
死んだら、もう二度と嫌だと思ったそうだ。
嘘で生きるってことは、結局は自分を裏切ることなんだ。どんないい暮らしができても、どこか自分に合わないものを感じて、いつも苦しい。
本当の自分の人生を生きたら、貧乏で苦労するかもしれないが、しっくりとその人生にはまって、愛を勉強することができたろうにね。