フィレンツェを訪れたらウッフィツィ美術館は絶対に外せません。と言いますか、今回イタリア旅行を思い立ったきっかけの一つが、ウッフィツィ美術館に展示されている数多くのルネッサンス絵画の鑑賞にありました。ウッフィツィ美術館は、ヨーロッパで最も古い美術館のひとつで、また、多くの貴重なコレクションが系統的に整備されている点でも評価が高いそうです。
それにしても、これほどの多くのコレクションを見ただけでも、メディチ家の当時の栄華が偲ばれます。
ここは、いつも混んでいるとのことだったので、開館時間の1時間ほど前に行って並んだところ一番乗りで入館出来ました。(ネットで予約可能ですが、何故か午後の分しか画面に表示されなかったので、当日並ぶことに。)
写真撮影は禁止なので、特に印象的だった作品の一部をネット検索した画像を元に紹介させていただきます。
まずは、何と言っても、ボッティチェッリ作「春:プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」、「春」は、ボッティチェッリのパトロンであったメディチ家のロレンツォ・イル・マニフィコの従兄弟の婚礼を祝って製作されたもので、絵画のテーマはずばり、愛だそうです。
同じくボッティチェッリ作「受胎告知」、大天使ガブリエルが神の意志をマリアに伝える場面、多くの画家によって描かれている有名な題材の一つです。
同じくボッティチェッリ作「ざくろの聖母」
ダ・ヴィンチ作「受胎告知」、20歳代の若い時の作品で、草花や風景など細部にわたって細かく描写されています。
3人の画家による「聖母子像」、上から、チマブーエ、ドゥッチョ、ジョットによる作品です。祭壇画として製作されたもので、実物はどれも縦3m以上、横2m以上と大きなものです。ジョットの作品では、前2作品と比べて、ビザンティン様式の固さが幾分とれて、聖母の表情が人間味を帯びて自然な雰囲気に近づいています。聖母の白の衣も目立ちます。
ミケランジェロ作「聖家族」、聖母マリアに比べると、イエスの養父ヨセフはつつましく描かれている絵画が多い中で、この「聖家族」では、たくましい父親といった印象で、15世紀、フィレンツェで家父長制が強くなったことも反映されているそうです。また、登場する人物はどれも筋肉質に描かれています。彫刻を本業とするミケランジェロの特徴でしょうか。
ラッファエッロ作「ヒワの聖母」、左の幼い洗礼者ヨハネが手にしているのはヒワ鳥で、キリストの受難の象徴とされているそうです。
フィリッポ・リッピ作「聖母子と二天使」、晩年に手掛けた作品で聖母子像の最高傑作、ウッフィツィ美術館で最も称賛を浴びている作品のひとつだそうです。また、リッピの弟子のボッティチェッリに影響を与えた作品でもあるそうです。
他にも沢山の素晴らしい作品が展示されていますが、きりがないので画像アップは以上とします。
主観と好みにもよりますが、他の印象的な作品としては、
* ボッティチェッリ作; 「当方三博士の礼拝」「誹謗」「聖母戴冠」「剛毅」「マニフィカトの聖母」「バラスとケンタウス」
「メダルを持つ若者」「ユディットの帰還」「ホロフェルネスの遺骸の発見」
* カラヴァッジョ作; 「バッカス」「メドゥーサ」「イサクの犠牲」
* フィリッピーノ・リッピ作; 「東方三博士の礼拝」「聖母子と聖人たち」
* ギルランダイオ作; 「王座の聖母と天使と聖人」
* パオロ・ウッチェロ作; 「サン・ロマーノの戦い」
* ピエロ・デッラ・フランチェスカ作; 「ウルビーノ公爵夫妻の肖像」
* ラッファエッロ作; 「教皇レオ10世と枢機卿」「教皇ユリウス2世」「砂漠の中の洗礼者ヨハネ」
* ティントレット作; 「レダと白鳥」
* ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作; 「フローラ」「ウルビーノのヴィーナス」
* ヴェッロッキオ作; 「キリストの洗礼」
遠路はるばるイタリアまで行って絵画、それも宗教画を鑑賞するとなると予備知識は欠かせないと思い、何冊か関連本を買って調べましたが、ネットでもかなりの情報を集めることができ、大変参考になりました。とにかく、ここは名作が多いので事前に見たい作品をリストアップしておくことがお勧めです。
尚、購入した図書のひとつは、成美堂出版「名画と聖書」で、聖書の基本知識から始まって107の名画で聖書の物語が分かり易く解説されています。ご参考になれば幸いです。
それにしても、これほどの多くのコレクションを見ただけでも、メディチ家の当時の栄華が偲ばれます。
ここは、いつも混んでいるとのことだったので、開館時間の1時間ほど前に行って並んだところ一番乗りで入館出来ました。(ネットで予約可能ですが、何故か午後の分しか画面に表示されなかったので、当日並ぶことに。)
写真撮影は禁止なので、特に印象的だった作品の一部をネット検索した画像を元に紹介させていただきます。
まずは、何と言っても、ボッティチェッリ作「春:プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」、「春」は、ボッティチェッリのパトロンであったメディチ家のロレンツォ・イル・マニフィコの従兄弟の婚礼を祝って製作されたもので、絵画のテーマはずばり、愛だそうです。
同じくボッティチェッリ作「受胎告知」、大天使ガブリエルが神の意志をマリアに伝える場面、多くの画家によって描かれている有名な題材の一つです。
同じくボッティチェッリ作「ざくろの聖母」
ダ・ヴィンチ作「受胎告知」、20歳代の若い時の作品で、草花や風景など細部にわたって細かく描写されています。
3人の画家による「聖母子像」、上から、チマブーエ、ドゥッチョ、ジョットによる作品です。祭壇画として製作されたもので、実物はどれも縦3m以上、横2m以上と大きなものです。ジョットの作品では、前2作品と比べて、ビザンティン様式の固さが幾分とれて、聖母の表情が人間味を帯びて自然な雰囲気に近づいています。聖母の白の衣も目立ちます。
ミケランジェロ作「聖家族」、聖母マリアに比べると、イエスの養父ヨセフはつつましく描かれている絵画が多い中で、この「聖家族」では、たくましい父親といった印象で、15世紀、フィレンツェで家父長制が強くなったことも反映されているそうです。また、登場する人物はどれも筋肉質に描かれています。彫刻を本業とするミケランジェロの特徴でしょうか。
ラッファエッロ作「ヒワの聖母」、左の幼い洗礼者ヨハネが手にしているのはヒワ鳥で、キリストの受難の象徴とされているそうです。
フィリッポ・リッピ作「聖母子と二天使」、晩年に手掛けた作品で聖母子像の最高傑作、ウッフィツィ美術館で最も称賛を浴びている作品のひとつだそうです。また、リッピの弟子のボッティチェッリに影響を与えた作品でもあるそうです。
他にも沢山の素晴らしい作品が展示されていますが、きりがないので画像アップは以上とします。
主観と好みにもよりますが、他の印象的な作品としては、
* ボッティチェッリ作; 「当方三博士の礼拝」「誹謗」「聖母戴冠」「剛毅」「マニフィカトの聖母」「バラスとケンタウス」
「メダルを持つ若者」「ユディットの帰還」「ホロフェルネスの遺骸の発見」
* カラヴァッジョ作; 「バッカス」「メドゥーサ」「イサクの犠牲」
* フィリッピーノ・リッピ作; 「東方三博士の礼拝」「聖母子と聖人たち」
* ギルランダイオ作; 「王座の聖母と天使と聖人」
* パオロ・ウッチェロ作; 「サン・ロマーノの戦い」
* ピエロ・デッラ・フランチェスカ作; 「ウルビーノ公爵夫妻の肖像」
* ラッファエッロ作; 「教皇レオ10世と枢機卿」「教皇ユリウス2世」「砂漠の中の洗礼者ヨハネ」
* ティントレット作; 「レダと白鳥」
* ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作; 「フローラ」「ウルビーノのヴィーナス」
* ヴェッロッキオ作; 「キリストの洗礼」
遠路はるばるイタリアまで行って絵画、それも宗教画を鑑賞するとなると予備知識は欠かせないと思い、何冊か関連本を買って調べましたが、ネットでもかなりの情報を集めることができ、大変参考になりました。とにかく、ここは名作が多いので事前に見たい作品をリストアップしておくことがお勧めです。
尚、購入した図書のひとつは、成美堂出版「名画と聖書」で、聖書の基本知識から始まって107の名画で聖書の物語が分かり易く解説されています。ご参考になれば幸いです。