四国三郎の郷ACを出発して徳島市方面に30分ほど走ると脇町・うだつの町並みがあります。
江戸から明治にかけ阿波藍の集散地として栄えた脇町には昔の商家を中心とした町並みが残っています。
建物の特徴は、2階屋根の両端に設けられた漆喰塗りの「うだつ」
元々は隣家との見切りや防火を目的とした小壁だそうです。
シンプルなものから鬼瓦を配したものまで様々、裕福度の違いによるものでしょう。
当時、裕福な商家は「うだつ」を上げた豪奢な家を競って建てていたそうで、「うだつが上がる、上がらない」と言う言葉はこのことに由来していると言われているそうです。
国見屋、1707年に建てられた、この通りでは一番古い建物。うだつは至ってシンプルです。
吉田屋住宅、脇町でも一、二を競った豪商の建物で江戸時代中期から後期にかけて建てられた母屋、質蔵、藍蔵など5棟が中庭を囲むように建っており、一般公開されています。
うだつの町並みを見学した後は「金刀比羅宮」に向かいました。
参道の長い石段は有名で、本宮まで785段、その先にある奥社までの合計は1368段もあるそうです。
表参道の両脇には土産物屋が軒を連ねています。
365段で大門に到着、御本宮まで後420段
628段で旭社に到着、御本宮まで157段を残すのみ
最後の階段、かなり急になって来ました。
そして785段を上がりきり漸く御本宮に到着。この日の気温は30度近くあって上がりきった時には、汗だく。奥社まで1368段を上るつもりでいましたが、ここで断念。
金刀比羅宮で参拝を済ませた後、向かった先は祖谷渓、深く切り込んだV字型の渓谷で下に流れる川は祖谷川。高低差500m近くあるそうで、覗き込むと目がくらみそうです。
祖谷渓のシンボル、断崖に立つ小便小僧。かって地元の子供達が度胸試しをしたという逸話をもとに作られたそうです。
小便小僧の目線近く(これ以上怖くて寄れません)から望む眺め、見事なV字渓谷です。
祖谷渓の外れにある「かずら橋」
シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m。昔の唯一の交通施設だったそうです。
この日最後の観光スポットは、「大歩危渓谷」
吉野川の激流により水蝕された渓谷ですが、四国入りしてここまで多くの渓谷を目にして来たので次第に感動が薄れてきました。
カヌーに興じる人も。気分が良さそうです。
大歩危を後にこの日の滞在先、高知市に向かいました。
高知市に至る32号線、ところどころ渓流を眺めながらの快適走行でした。
高知市では適当なキャンプ地が無いため、ビジネスホテルに宿泊です。
4日目の走行ルート、約180キロ