熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

四国キャンプツーリング記 (4)

2014-09-16 10:58:56 | ツーリング・バイク全般
4日目は周辺観光が中心で、観光を済ませた後は高知市に向かいました。

四国三郎の郷ACを出発して徳島市方面に30分ほど走ると脇町・うだつの町並みがあります。
江戸から明治にかけ阿波藍の集散地として栄えた脇町には昔の商家を中心とした町並みが残っています。


建物の特徴は、2階屋根の両端に設けられた漆喰塗りの「うだつ」
元々は隣家との見切りや防火を目的とした小壁だそうです。


シンプルなものから鬼瓦を配したものまで様々、裕福度の違いによるものでしょう。


当時、裕福な商家は「うだつ」を上げた豪奢な家を競って建てていたそうで、「うだつが上がる、上がらない」と言う言葉はこのことに由来していると言われているそうです。

国見屋、1707年に建てられた、この通りでは一番古い建物。うだつは至ってシンプルです。


吉田屋住宅、脇町でも一、二を競った豪商の建物で江戸時代中期から後期にかけて建てられた母屋、質蔵、藍蔵など5棟が中庭を囲むように建っており、一般公開されています。




うだつの町並みを見学した後は「金刀比羅宮」に向かいました。
参道の長い石段は有名で、本宮まで785段、その先にある奥社までの合計は1368段もあるそうです。

表参道の両脇には土産物屋が軒を連ねています。


365段で大門に到着、御本宮まで後420段


628段で旭社に到着、御本宮まで157段を残すのみ


最後の階段、かなり急になって来ました。


そして785段を上がりきり漸く御本宮に到着。この日の気温は30度近くあって上がりきった時には、汗だく。奥社まで1368段を上るつもりでいましたが、ここで断念。




金刀比羅宮で参拝を済ませた後、向かった先は祖谷渓、深く切り込んだV字型の渓谷で下に流れる川は祖谷川。高低差500m近くあるそうで、覗き込むと目がくらみそうです。


祖谷渓のシンボル、断崖に立つ小便小僧。かって地元の子供達が度胸試しをしたという逸話をもとに作られたそうです。


小便小僧の目線近く(これ以上怖くて寄れません)から望む眺め、見事なV字渓谷です。


祖谷渓の外れにある「かずら橋」
シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m。昔の唯一の交通施設だったそうです。


この日最後の観光スポットは、「大歩危渓谷」
吉野川の激流により水蝕された渓谷ですが、四国入りしてここまで多くの渓谷を目にして来たので次第に感動が薄れてきました。




カヌーに興じる人も。気分が良さそうです。


大歩危を後にこの日の滞在先、高知市に向かいました。
高知市に至る32号線、ところどころ渓流を眺めながらの快適走行でした。




高知市では適当なキャンプ地が無いため、ビジネスホテルに宿泊です。

4日目の走行ルート、約180キロ
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四国キャンプツーリング記 (3)

2014-09-15 09:44:35 | ツーリング・バイク全般
3日目は四国カルスト台地を抜け石鎚スカイライン~瓶ヶ森林道と四国の内陸部を走る山岳コースです。
四万十町内のキャンプ場を後に439号線で四国カルストを目指しますが、3桁国道とはいえ途中バイクですら車と行き交うのが難しい狭い区間があったりと気が抜けません。
途中に下津井渓谷と呼ばれる渓谷があり、暫く渓谷を眺めながら走ります。


「めがね橋」、かっての森林鉄道橋跡だそうです。


出発して3時間ほどで漸く四国カルスト(天狗高原)に到着。高度も上がって展望が開けてきました。


四国カルストは山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並ぶ日本三大カルストの一つだそうです。
まずは、無料施設「カルスト学習館」で四国カルストの成り立ちについて学習。


天狗高原から五段高原にかけては平坦な地形が続き、周囲には大きな石灰岩が点在しており正にカルスト台地の光景です。






牛が草を喰んでいて牧歌的な雰囲気です。


四国カルストの自然を堪能した後は440~33~494号線経由で石鎚スカイラインに向かいます。
スカイライン入口手前には渓谷美が素晴らしい面河渓があり、遊歩道が整備されていて気軽に渓谷美を楽しむことができます。






石鎚スカイラインは元有料道路、使われなくなった料金所、ここからスタートします。


西日本最高峰を誇る石鎚山、100名山の一つです。


スタートして30分ほどで石鎚スカイラインの終点、土小屋に到着。石鎚山の登山口になっているようです。
石鎚スカイライン走行後の感想としては可もなく不可もなく、特にこれといった特徴の無い道路でした。


土小屋からは瓶ヶ森林道を経由して194号線に向かいますが、この林道、実に走りごたえのある今回のツーリングでは一番印象に残る道になりました。
何しろ愛媛と高知の県境に沿っていて、ほぼ尾根伝いに標高1400m付近を走るため眺めは最高というわけです。




そして途中から県境を離れ高知県内に入りますが、ここから国道に出るまでが逆に大変な道で、道幅が狭く視界が効かず、しかも長い下りとカーブが延々と続きリアブレーキを使い過ぎてベーパーロック発生、国道が見えた時はホットしました。標高差約1200mをこの林道一本で下りきったことになります。土小屋から国道に出るまでの距離は38キロ、長丁場です。
良い意味でも悪い意味でも印象に残る林道で、四国内陸部の山深さを実感した時でもありました。

194号線に出た後は西条市経由松山自動車道で徳島県美馬市にある「四国三郎の里」オートキャンプ場に向かいました。
県立のオートキャンプ場で料金は高めですが設備が充実しており、大浴場(別料金)まであって快適なキャンプ場でした。


3日目の走行ルート、約300キロ

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四国キャンプツーリング記 (2)

2014-09-14 17:05:12 | ツーリング・バイク全般

2日目は足摺岬を経由して四万十川沿いに走るコースです。
最初の訪問地は、須ノ川公園キャンプ場からほど近い「石垣の里・外泊」(そとどまり)
人口の増加により、山谷を切り開いて集落を作っていく際出土した石を積み上げ、強風や塩害から建物を守るための塀としたのが始まりだそうです。 確かに強風には強そうですが、南海トラフ大地震が発生すると・・ちょっと心配になります。


外泊を後に足摺岬までは321号線、通称「足摺サニーロード」を走行。途中から視界が開け、海を眺めながら爽快な走りを満喫しました。


叶崎の眺め

竜串から千尋岬にかけての一帯では「化石漣痕」と呼ばれる地層を見ることができます。
波や水流の影響で水中の堆積物の表面につくられた凸凹が地層の隆起により地表面に残されたものを化石漣痕というそうです。




四国の最南端・足摺岬に到着
駐車場脇には、この近くで誕生したジョン万次郎こと中浜万次郎の銅像があります。


駐車場から歩くこと数分で足摺岬展望台に到着。

足摺岬突端に立つ白亜の足摺岬灯台。「日本の灯台50選」に選ばれています。



眼下には荒々しい断崖絶壁の景色が広がります。


周辺には四国霊場38番「金剛福寺」があります。



足摺岬の次は、321号線を北上し四万十川沿いに441号線を走行。目的は沈下橋見物です。
四万十川には本支流合わせて47もの沈下橋があるそうで、今でも多くの橋は生活道として利用されています。
中でも有名な橋は「佐田の沈下橋」




こちらの沈下橋は佐田のものより道幅がやや狭く、バイク目線で見るとこのような感じ。車が通れる幅とはいえ、初めての走行体験ですからやや緊張しました。欄干の有る無しで随分と安心感が違うものです。


今宵のキャンプ地は四万十川沿いの広いサイト「ふるさと交流センター」シャワー完備、芝生サイトで快適でした。

2日目走行ルート 約220キロ

 

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四国キャンプツーリング記 (1)

2014-09-13 21:54:00 | ツーリング・バイク全般

先週の月曜から5日間かけて四国をツーリングして来ました。
九州の実家に立ち寄った関係でスタート地点は国道九四フェリーの到着地三崎港です。
九州・佐賀関を出港して小一時間ほどで、東西約50キロの日本一細長い半島、佐田岬半島が見えてきました。


佐賀関を出港して70分で四国の三崎港に上陸、この後は四国の最西端、佐田岬へ。
岬までは道幅の狭い箇所が多いものの、所々断崖絶壁の景色を楽しめます。


四国最西端に佇む佐田岬灯台に到着。


佐田岬灯台から望む景色、晴れている時は対岸の佐賀関が望めるそうです。


佐田岬灯台を後にメロディラインを走行、途中には巨大な11基の風車が立ち並んでいます。


次に訪れた場所は明治・大正期の町並みが残る大洲市
昭和41年のNHK朝のテレビドラマ「おはなはん」のロケが行われたことから名付けられた「おはなはん通り」、短い通りですが白壁の古い建物などが残されています。


別の通り沿いに残る古い建物、維持管理が大変なようで、中には倒壊寸前の物もありました。


大洲城
鎌倉時代末期に築かれた地蔵ヶ岳城に始まり、その後、戦国時代を経て造営が繰り返され整備された城で、2004年忠実に復元された4重4階の天守が特徴とのことです。


大洲赤レンガ館、明治34年に大洲商業銀行の建物として建築されたもので、ひときわ目立つ建物です。


臥龍山荘
肱川流域の景勝地“臥龍淵”に臨む山荘で臥龍院・不老庵・知止庵の三建築と庭が見所とのことで、庭園はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで1ツ星を獲得しているそうです。


大洲は、かっては「伊予の小京都」と呼ばれていたそうですが、その面影はあまり感じられませんでした。

大洲観光を終えたのが3時半過ぎ、そろそろ本日のキャンプ地を探そうと宇和島市を抜け、国道56号線ひたすら南下、漸く「須ノ川公園キャンプ場」にチェックインしました。
特筆すべきものは何も無い簡素なキャンプ場、シャワーはありませんが徒歩数分の所に海水を使った日帰り入浴施設「ゆらり内海」があります。
この日他に滞在者はおらず、のんびりくつろぐ事ができました。

1日目走行ルート 約170キロ

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