院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

懐かしい仮装・日本エレキテル連合

2014-11-02 05:49:59 | 芸能

(日本エレキテル連合。Yahoo! ニュースより引用。)

 「日本エレキテル連合」の仮装とギャグに懐かしさを覚える年配者が多いのでないでしょうか?

 あのまったく雑な仮装から、むかしの宴会芸を思い出します。テレビはまだ普及しておらず、娯楽が少なかったあの時代、素人の有志が宴会であのような仮装をして笑いを取りました。

 ああいうちょっと品がない仮装が出そうな宴会には、亡父は幼い私をなるべく連れていかないようにしていました。幼な心には面白かったのですが・・。

 そんな50年もむかしの素人の宴会芸が、いま公共放送で人気があるとはちょっと驚きです。

 「ダメよダメダメ」というセリフも、年配の人なら聞き覚えがあるでしょう。森進一さんが人気絶頂のころの「年上の女」という歌の中にあります。(46,7秒くらい後に出てきます。)

 「日本エレキテル連合」は、やっていることが古くさいのですが、その古さを知らない若者には新鮮に映って受けているのかもしれません。私たち世代が上の人間は、あんなウイットのかけらもない素人芸がギャラを取ってテレビに出てもいいものか?と考えてしまいます。


これはひどい!NHKドラマ「妻たちの新幹線」

2014-10-29 05:25:50 | 芸能

「妻たちの新幹線」公式ページより引用。)

 その題名から「女たちの忠臣蔵」(1979年「東芝日曜劇場」)を連想していた私は10分間見て驚きました。なんにも惹きつけるものがないのです。

 それでも我慢をして、さらに10分間見ました。やはり何も出てこない。物語が始まらない。見せどころやテーマが分からない。何を言いたいのでしょうか?

 ただ事実関係をドラマ仕立てにして淡々と流しているのでした。でも、ぜんぜんドラマになっていません。これでは最後までこの調子でだらだらと見せられると思って、私はチャンネルを変えました。

 ビデオで最後まで見た妻は、やはり最後まで同じ調子で時間の無駄だったと言っていました。

 私でも作れるような脚本と演出を、天下のNHKがよく許可をしたものです。「妻たちの」と言いながら、妻は2人しか出てきません。1人は国鉄総裁の妻(加賀まり子)ですが、大した役回りもしないうちに死んでしまいます。どこが「妻たちの」なのか看板にいつわりありだと思いました。

 俳優たちが可哀そうでした。

視聴者が参加するテレビ番組

2014-10-21 05:15:39 | 芸能

(「新婚さんいらっしゃい」の広報。山口県のHPより引用。)

 桂三枝(現・文枝)さんが司会の「新婚さんいらっしゃい!」という番組は1971年からやっている長寿番組です。

 最初のころは、出演する新婚夫婦の容貌がとてもよくないことがあり、この人たちの「なれそめ」なんて聞いても面白くないやと思うことがありました。

 ところが最近の同番組に出る新婚さんは、みな一定以上の姿かたちなんですよ。だから、私は近ごろこの番組を面白く見ています。(予選でふるいがかかるのでしょう。)

 じつはNHKの最近の「素人のど自慢」にも同じことが言えます。このごろ見苦しい出演者が少ないです。(とくに女性。)素人の歌のうまさなんて知れていますから、せめて見てくれがよくありませんとね。(これも当然、予選で仕分けられるのでしょう。)

 以上のことは平安時代から言われていて、清少納言の枕草子には「イケメンのお坊さんの説法は真剣に聴けるが、そうでないお坊さんの説法は飽きてしまう」という一節があります。

 残念なことだと、イケメンでない私は思います。

 (当ブログの「”美人”の変遷」(2014-02-08)もご参照ください。)

武道館公演は一流の証しでしょうか?

2014-09-14 00:09:09 | 芸能

(日本武道館での卒業式。Futta.net より引用。)

 武道館公演と聞くと、私には出演タレントの成功の証しのように思われました。ところが、最近では「そうでもない」ようなのですね。

 NHKテレビの深夜放送には、聞いたこともない女子アイドルグループが何組も出演します。その中で平均年齢が20歳に届かず、その深夜番組で私が初めて見たような、たいして可愛くもなく、歌なぞは付け足しのアイドルグループが、すでに武道館公演を成功させたというのです。

 あとで聞いたところによるとドーム公演のほうがずっと上だそうで、ドーム公演の場合、収容人数が武道館の数倍で、音響設備の設置もむずかしく、ドーム公演を成功させないと超一流とは言えないのだそうです。武道館の定員は8,000~1万人ですが、実際には8,000人に満たなくても空席を目立たなくすることができるので、ボロが出にくい会場なのだといいます。

 ですから、山下達郎さんのように武道館ライブをやらないことが、かえってステータスになっているタレントもいるそうです。かつて紅白歌合戦に出ないことが大物の証しだったのと同じですね。

 タレントもいろいろ考えているのだなと感心します。私とは縁がない世界ですけれども・・。

ホラー映画がなぜ受けるのか?

2014-06-21 00:10:55 | 芸能

TVnavi-web より引用。)

 ホラー映画がむかしから絶えることなく作られてきています。好きな人が多いのでしょう。でも、私はホラー映画を見る気がしません。なぜなら、現実の世界が十分に怖いからです。その上さらに怖い思いをしにいくつもりはありません。

 ホラー映画が好きな人たちにとって、現実の世界には怖いものがないのでしょうか?

「こんなところに日本人」という番組

2014-06-18 00:20:47 | 芸能

「こんなところに日本人」のHPより引用。)

 「こんなところに日本人」という番組がおもしろく、ときどき見ています。外国の本当に辺鄙な田舎に日本人が住んでいるので、驚くことがしばしばです。

 中に移民一世という人がいます。例外なくたいへんな苦労をしてきています。わが国からの移民は明治元年から行われていますが、最初のうちは体のいい人身売買で、奴隷労働をさせられたそうです。

 番組に出てくる移民一世とは、むろん明治時代の移民ではなく、昭和30年代の移民です。奴隷労働ではなかったにせよ、何もない荒れ地に放り出されたようです。この移民たちが渡航したとき、私は小学生か中学生でした。移民一世が行ったあと、日本は高度成長を遂げたのでした。

 そのころ私は、日本から海外への移民がまだ行われていたとは知りませんでした。移民たちも、もう少し日本にいれば高度経済成長の恩恵を受け、あれほどの苦労をしなくて済んだのではないかと思います。

 ジャングルの奥地のようなところから日本人の老人が出てくると、何も知らずに日本で安穏と暮らしてきたわが身が、ちと恥ずかしい気がします。

一人の売り出し下手なAKB48メンバー

2014-06-01 05:30:22 | 芸能

(AKB48岩手傷害事件で退院するメンバー2人。ネタりか Yahoo! ニュースより引用。)

 写真の2人は岩手の握手会傷害事件での被害者だが、ファンでなければ2人を知らない。美人だがAKB48の中では目立たない。とくに左の娘は、マスコミが殺到して注目されるせっかくの機会を無駄にした。マスクで顔を隠していたからである。

 彼女たち芸能人は目立ってナンボである。2013-02-04 の記事に書いた丸刈り事件の峯岸みなみはそれで有名になって今でも有名である。それに比べて左の娘は、千載一遇のチャンスを逃してしまった。被害者としていくらでも世間にアピールすることはできたのに・・。

(頼んだってもうだれも襲ってはくれない。周囲の関係者は、事件を利用して売り出すアドバイスをこの娘にしなかったのだろうか?)

AKB48傷害事件によせて

2014-05-27 16:16:23 | 芸能

Yahoo!ニュースより引用。)

 今日の中日新聞一面のコラム子がAKB48が傷害された事件について、話の枕に明治時代の「ドウスル連」を使っていた。

 明治期に娘義太夫というのが流行った。若い娘が義太夫をうなって、絞り出すような声で話がクライマックスになると、押し寄せた男子たちが「ドウスルドウスル」と大合唱したのだそうだ。彼らは「ドウスル連」と呼ばれ、大人たちの顰蹙を買った。

 明治時代の若い娘が身もだえして、喘ぐように語るさまは、さぞセクシーだったに違いない。「ドウスル連」は、義太夫語りの娘が移動する人力車を押したらしい。コラム子は「ドウスル連」を現代の「追っかけ」になぞらえた。

(私は「ドウスル連」を昭和50年ころの古谷三敏の漫画「寄席芸人伝」で知った。コラム子の情報源も同じかもしれない。)

 現在のAKB48の追っかけは顰蹙を買っていないのだろうか?少なくとも私は顰蹙している。いい若い者が、日本中どこまでも娘たちを追っかけて、なにが握手会だ!他にやることはないのか!?

 日本中を追っかけることは、このたびの事件で記者のインタビューに応じていたファンの若者が、握手会は10回目だと言っていたことからも分かる。やすやすと記者の取材に応じて、テレビに映って恥ずかしくないのだろうか?

 世の中が彼らを顰蹙しなくても、私は彼らに娘を嫁にやらない。

(中日新聞のコラムの内容はAKB48ファンを扱ったものではなく、加害者に対する糾弾である。)

山陰駆け走り旅(8)(鳥取砂丘)

2014-05-14 01:21:42 | 芸能

(境港近くの浜辺。筆者撮影。)

 上の写真は鳥取砂丘の東側に連なる砂浜である。そこでビーチバレーをしている人たちがいた。写っていない左側にわずかな建物があるが、どんな仕事をしているのかは分からない。

 片山義博さん(下の写真)が鳥取県知事だったころ、水森かおりの「鳥取砂丘」というご当地ソングをバックアップした。水森かおりは片山さんに頭が上がらないはずだ。


復建調査設計(株)のHPより引用。)

 片山さんは今でもコメンテーターとしてテレビに出演するが、おっしゃることがまっとうなので、安心して聴いていられる。片山さんは長期在任は弊害があると、2期で知事を辞めてしまった。優れた人だと思う。

美人女優が歌手デビューさせられる理由

2014-02-21 06:01:45 | 芸能
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(佐々木希さんの歌のCDジャケットと武井咲さんの歌のCDジャケット)
(いずれも Amazon より引用。)

 美人女優や美人モデルは、たいがい歌を歌わされる。不美人女優や不美人女芸人にはそのような圧力はない。これは何故か?

 歌とは美人を眺めるための男性の言い訳のようなものである。つまり、何もしていない美人を見つめるのは気が引けるが、歌を歌っている美人なら見つめても不自然ではないからだ。

 男性が美人をじろじろ見るのを正当化するために、美人は歌わせられる。うまい下手なんてどうでもよい。じじつ美人女優が急に歌なぞ始めても、聴けたもんじゃない。でも、歌っている数分間だけは、男性たちは誰にもはばかることなく美人を眺めることができる。

 アイドルのたぐいは、もともと姿を鑑賞するために歌や踊りが付け足してある。AKB48を初めとするアイドルグループは元来見るために存在しているので、歌や踊りの巧拙を問うのはヤボなのだ。

 男性の脳内では、美人を見るとドーパミンが分泌されるという。ドーパミンが出ると、快感を感じる。だから男性は美人を見たがるという学説なのだが、この学説は検証が不可能ではないか?動物に美人を見せるという動物実験をしても意味がないからである。

NHK『男たちの旅路』再放送が面白かった

2014-02-17 06:08:52 | 芸能

ファミリー劇場HPより引用。)


 きのう昼間、NHKのドラマ再放送「男たちの旅路」(山田太一脚本)を面白くて見てしまった。私が大学を卒業した年、1975年の作品で、当時見て面白いと思い、また見てまた面白かった。

 老人ホーム問題を取り扱かっているのだが、問題はまだ解消されていない。老人の棄民問題は姨捨山の時代から、ずっと続いているのかもしれない。

 老人男優陣がすごい。加藤嘉、笠智衆、藤原鎌足、殿山泰司らみな故人だが、圧倒的な存在感だ。狂言回しに若き水谷豊と桃井かおりが起用されている。主役の隊長は鶴田浩二。

 当時、筋立ては大したことがないが、登場人物の討論が面白い「ディベートドラマ」が流行った。「男たちの旅路」は「ディベートドラマ」として見ることができる。むかし中村雅俊らが先生役だった青春ドラマは、多かれ少なかれ「ディベートドラマ」だった。現在そのようなドラマを見ない。

 以前は、NHKのドラマは面白かったのだ。朝の連ドラも大河ドラマもみな面白かった。1週間たつのが待ち遠しいほどだった。朝の連ドラはたまにヒットがあるが、大河ドラマはここ何年も鑑賞に努力を要する。

 NHKは金曜時代劇とか数回連続の現代ドラマをやっているが、いずれも食指が動かない。ドラマが面白くなくなったのは自分の歳のせいだろうと思っていたが、このたび「男たちの旅路」を見て、そうではないと分かった。

テレビ番組「懐かしのメロディー」

2013-12-17 06:26:06 | 芸能

keep株式会社、ネットショップより引用。)

 私たちの世代(団塊の世代)最初に接した歌謡曲歌手は、三橋道也、春日八郎あたりからだ。

 東海林太郎、藤山一郎、霧島昇はリアルには知らない。むかし「懐かしのメロディー」というテレビ番組に彼らが出ていた。こういう番組は老人が見るのだろうなと思っていた。

 いま、過去のヒット曲の特集というスタイルで、1970年代ころからのヒット曲をダイジェストで流す番組を多く見かける。今の若い人たちは、そこに出てくるグループサウンズやフォークソングを知らないだろう。一世を風靡した山口百恵、森昌子、桜田淳子の「中3トリオ」も出てくる。歌謡史を振り返る形をとっているが、要するに「懐かしのメロディー」の焼き直しだ。「懐かしのメロディー」は老いた本人が出演したが、「ヒット曲ダイジェスト」は昔のビデオを並べているだけだから金も労力もかからない。

 妻は「いかにも私たちをターゲットにした番組でいやだわ」とあまり見ない。私は面白く見る。

 さいきんNHKの「こころの時代」という番組を見る。この番組は私たちが若いころから放送されているが、いかにも老人向けの抹香臭い番組で、昔は見なかったが、今は見るようになった。なかなか良いポイントをとらえている。こういう番組が作れるのはNHKだけだろう。

AKB48今年も紅白に

2013-11-26 05:04:14 | 芸能
 AKB48が今年も紅白に出ることになった。私は一昨年から「もう出られない」と予想してきたが、今年も出るとのことで、私の予想は3年連続で外れてしまった

 今年はNMB48も出るそうだ。昨年出たSKE48もまた出る。なんという勢いだろう。ほとんど信じられないことだ。

 秋元さんは、ジャカルタに続いてモスクワにも同様のアイドルグループを作るらしい。これはもう歴史的な仕業と言ってよい。

JKT48 & Fans - "Fortune Cookie in Love" (English Version)


(上はJKT48の映像である。見る限り、日本人の女の子と現地の女の子の混成のようだ。日本人の女の子は治安の悪い現地に住み続けているのだろうか?長年ジャカルタに赴任していた友人によれば、日本人には現地は危険で、車で移動せざるをえなかったという。)

ドラマは幸せな人が見るものだ!

2013-11-06 00:07:33 | 芸能
 現実の世界が十分に苦しいならば、ドラマは見ていられないのではないか?特に悲劇や人が死ぬような劇は、現実の世界が同じなら、わざわざ買って出てまで見ることはできないのではないか?

 1964年にドラマ化された「愛と死を見つめて」は、なぜあんなにヒットしたのか分からない。(若い女性が、顔にできた軟骨肉腫のために死んでしまう悲恋ドラマだ。)

 ちょうどそのころ、小学校6年生の妹が病死した。中学3年生だった私は、同時に放映されていた「愛と死を見つめて」を正視できなかった。このドラマは歌まで大ヒットした。


青山和子さんの歌でヒットしたレコードジャケット。)

 同じような境遇だとよく共感できるというがウソだ。最悪の境遇は共感できない。

 NHKの連続テレビ小説「おしん」が発展途上国でヒットしているという。発展途上国の人には「おしん」のような境遇が自分自身のこととして理解しやすいからだと説明する者がいるが、それは表層しか見ていない。

 同じような悲惨な境遇なら見られないはずだ。途上国の人は「おしん」よりは上を行っているから見られるのだ。現に、そこに放送局もテレビも存在する程度にはその国は豊かなのだ。

 ドラマは「ドクターX」や「半沢直樹」のようにナンセンスで、人が死なないようなのがよい。

参考:現代の生活格差

テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」は面白い

2013-10-28 06:02:16 | 芸能
 テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」が未だに面白い。こんなものが1千万円もするのかぁ、といつでも驚かされる。


(開運!なんでも鑑定団のホームページより)

 番組が始まったのが、1994年というから、私はもう20年近くこの番組を見ていることになる。アシスタントの吉田真由子さんは、初めのころアイドル風だったが、いまや立派なおばさんだ。相変わらずただ笑うだけで、ほとんど言葉を発しない。あのころはメインの「お宝」だけがスタジオで開陳された。両開きのドアから麗々しく「お宝」が登場する。そのドアを開けるのだけが仕事の女の子がいて、こんなところにも凄い美形をそろえているのだなと感心した。(今はそうでもない。)

 かつてこの番組が、イギリスの同種の番組のパクリだと批判されたことを知る人は少ないだろう。元のイギリスの番組は、視聴者が物置きから出てきた古い顕微鏡などを鑑定士に鑑定してもらう番組で、ショウスタイルではなかった。鑑定価格も5千円ほどで、さほど引き込まれる番組ではなかった。

 初代の司会者、島田紳助さんは1980年代の漫才ブームでビートたけしさんとともに頭角を表わした芸人である。私は浜松の赴任先で漫才ブームに遭遇した。まだ長男が生まれたばかりのころだった。

 紳助さんは反応(つっこみ)が他の芸人より、0コンマ2秒くらい早い。そこが一流とそうでない芸人との違いである。今、芸人ブームだが、生き残る人はいないだろう。紳助さんのような速さの芸人が見当たらないからだ。彼らの世界は100メートル走のようなもので、0.2秒も違ったら話にならない。この話はまた別の機会に。

 私は絵画は昔から鑑賞しているから、油絵や日本画についてはある程度分かる。これまで20年近く見てきて、未だに価値が全然分からないのが焼き物である。とくに抹茶茶碗がよいのか悪いのか分からない。中島誠之助さんの言うがままに聞くしかない。

 おもちゃの値段の高さには驚く。本当にアメリカのオークションでは、そんなに高値がついているのだろうか?ブリキのロボットが50万円も100万円もするのだろうか?北原照久さんは古いおもちゃの値付けで食べている人だから、値段を釣りあげているのではないか?

 古文書の鑑定をしている増田先生がどんな書でも読んでしまうのが面白い。これまで学者は鑑定だけして値付けをしないのがこの常だったが、この人は気取らずにどんどん値付けをしてしまう。

 西洋アンティークも面白い。鑑定士が「この工房は1895年から1年間しか活動しなかったから、そのころの作品はなかなか出てこない」なぞと衒学的に説明するのだが、よく調べたものだと思う。

 まだ「鑑定団」をまだ見たことのない人には、一見をお薦めする。

参考:骨董品の値段
   :昭和初期の食器