ふぐの味
私にとって、ふぐはさほどおいしくない。てっさなぞはコンニャクの刺身を食べさせられてもわからない。
でも、ふぐにも上中下があるらしい。作家の林真理子さんは次第にふぐの味が分かるようになり、ふぐは高いほどおいしいと言う。
私は当分ふぐを食べないだろうと思う。
※今日の俳句
初凪の岩に小舟の当たらざる
ひとし
私にとって、ふぐはさほどおいしくない。てっさなぞはコンニャクの刺身を食べさせられてもわからない。
でも、ふぐにも上中下があるらしい。作家の林真理子さんは次第にふぐの味が分かるようになり、ふぐは高いほどおいしいと言う。
私は当分ふぐを食べないだろうと思う。
※今日の俳句
初凪の岩に小舟の当たらざる
ひとし
私は食べず嫌いでもなければ、好き嫌いについて、院長先生のような口うるさい人間でもない。(笑)基本的には何でも食べる。自分の唾液が大抵のものを旨みある食品に代えてしまうのだ。だからよく咀嚼する。
しかし、それでも神は全能の味覚を私に与えてくれなかった。羅列しよう。ホヤ、アワビ、生卵…である。前二者は、その独特の海の生臭い味覚が、喉のあたりに不可逆的反射反応を起こし、胃と連動して激しい吐き気を催す。なんど料理屋で小片の試し食いをしても、ダメなのだ。私は何らかのアレルギー反応を想像している。
生卵についても体に引き起こされる現象は同じである。乳幼児期は食べていたが、児童期になってなぜか体が拒絶するようになり、今に至る。ものの本によると、サルモネラ菌によるアレルギーだそうだ。嘔吐感と共に目に涙が多量に分泌される。
最後に思い出した。追加する。スッポンだ。吐き気こそ催さないが、むちゃくちゃにまずい。食べる喜びなど吸い取られてしまう。
またまた思い出した。そうフグだ。院長先生の味覚を全面的に支持する。うまくもなんともない。神はフグの「旨み」を私には感じさせてくれないのだ。カッコつけて大皿にブラジルの蝶の羽の飾り物のように並べ立てても騙されない。そのうまくないこと限りなく「まずい」に近いのだ。
シナモン
twitter:https://twitter.com/yamkam1020