(八重洲地下街。筆者撮影。)
上の写真のように東京駅八重洲口の地下街が完成しました。まだ大混雑というほどではありませんね。
1969年、私が名古屋に赴いたとき、名古屋駅前にも栄(さかえ)という繁華街にも広大な地下街があってびっくりしたものです。当時から現在まで、名古屋の地下街の大きさは世界一です。また通行人数がすごいです。
八重洲地下街はまだまだ名古屋の地下街に遠く及びません。ですが、そのうちに名古屋の地下街を追い抜くでしょう。面積では当分抜けませんが、人通りで抜くでしょう。
なぜなら、名古屋の地下街は夜にシャッターを下ろす時間が早いからです。東京と大阪の中間という好立地なのに名古屋が取り残されたのは、夜に早く店を閉めてしまうからだと私は考えています。もっとも、早く閉めてしまうから人が来ないのか、人が来ないから早く閉めてしまうのかはどちらが先か確定しにくいですが・・。
やはり、名古屋は街の勢いが東京大阪に比べて足りないのでしょうか?無理に因果関係を問うと、おうおうにしてトートロジー(同語反復)におちいってしまう、これはその例ですね。
岡山市には夜の飲み屋街がないそうです。岡山市民はみな「家飲み」をするからだそうですが、反対に飲み屋街がないから「家飲み」をせざるをえないとも言えますね。先輩が後輩を飲みに誘うのも自宅だそうです。これもトートロジーでしょうかね?
※今日、気にとまった短歌
しめしめと勇んで飲んだ日もあった誰も居らねば何時でも飲める (鹿嶋市)石崎寿男
据え置き電話が発達していない中国では携帯が猛烈に発達しました。
アフリカの鉄道がない場所では車が激しく導入されました。
どうも古くからの利器がない地方では、もっとも新しい利器が優先的に発達してしまうようですね。
東京モーターショーの公式サイトには
「ご来場の際は、公共交通機関のご利用をお願い申し上げます。 」
とはっきり書いてあります。
http://2011.tokyo-motorshow.com/guide/
トヨタ社員はマイカー通勤不可という話は初めて知りました。
35年前の記事がガセだったのか、その間に事情が変わったのか……ご教示に感謝いたします。
「名古屋は車が地上を走り人は地下を歩く」には笑ってしまいました。
確かに名古屋は車社会ですが、多くの地方都市(私がいる豊橋市など)が車社会です。
後輩にきれいな女医さんがいます。彼女はトヨタ自動車の課長のお嬢さんでしたが、愛知医科大学を受けたときの面接で「あなたのお父さんの収入で学費が払えますか?」と聞かれ、父君が激怒し、けっきょく高知医科大学に入りました。
高知市はとてもじゃないが車なしでは学生生活もできなかったそうです。だから私は、公営交通が少ない地方ほど車が必要なのではないかと漠然と考えています。
愛知県は車社会だから酒が飲めない、夜遊びができない人が多い、という単純な理由では?
お笑いをまた一つ。
30年か35年前(!)の『日経ビジネス』誌のコラムに大略次のようなものがありました。
「トヨタ本社と日産本社を比べると日産本社のほうが成人病〔原文ママ〕の社員が多い。日産本社は銀座にあるが、トヨタ本社は車でしか通勤できず酒が飲めないからだ」
※今では日産本社は横浜みなとみらいにあります。余談ですが、なぜか横浜も「夜遊びに適さない街」として知られています。
「名古屋では車のほうが人より偉い、車は地上を走り人は地下を歩く」というブラック(過ぎる?)ジョークがありますが、本当に愛知県はそこまでの車社会なのでしょうか?
もう一つ付け加えるならば、東京、大阪は長距離、中近距離電車の乗換駅(ハブ)ですが、不勉強で申し訳ないのですが、私のような他県在住者からは名古屋駅がハブになっているという印象がありません。