(ウィキペディアより引用。)
屋台の焼き鳥屋があったのは私が学生時代のことだ。屋台の焼き鳥屋はいまは見かけない。
当時はコップ酒だった。ツマはキャベツだけ。それをウースターソースに浸けて食べる。焼き鳥に浸けるのはタレだけ。塩にするかどうかは聞かれたことがなかった。それが今はタレか塩か聞かれる。
鳥を焼いて食べるようになったのは平安時代くらいかららしい。塩で食べた。タレはまだなかった。鎌倉時代に醤油が発明されて江戸初期まで改良され、それが加工されてタレができた。だから、鳥肉をタレで食べる文化は新しいのだ。
そこで塩にするか?と問われても困る。焼き鳥はタレに決まっているからだ。塩の文化はずっと過去のものである。
「タレか塩か」尋ねるのはひとつの流行に過ぎないと私は思っている。
(てんぷら屋もツユか塩か尋ねるようになった。てんぷらのツユはてんぷらを冷ます意味がある。てんツユの機能は味だけではないのだ。これについては、すでに述べた。2012-11-25)
※今日の俳句(冬)
初雪やササラ電車の出動す
ひとし(豊橋市)
リモコンのことは、まだ解決していません。
でも、昨今の塩ブームには、辟易しています。天ぷらを塩で食べる?とんでもないことです。肉と野菜の塩麹炒めなんてのも、気が抜けた味です。
妻が高知出身なので、よく高知に行きますが、なんと、あのカツオのたたきまで塩で食わせるようになってる!「塩たたき」がおすすめですとか言われて食べてみたけど、全然ダメでした。あれはカツオのたたき独特のタレを付けてニンニクをたっぷり乗せて食べるから旨いんです
。この塩ブーム、何とかしてほしいですね。
そのうち、鰻重を食べに行くと、「塩鰻重」がおすすめです、なんていわれる日が来るかもしれません。塩天丼に塩カツどん、ほら、想像しただけでムカムカして来ませんか?