いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

天狗山(1149.1m)

2015-06-29 | 岐阜、西濃の山
久々の奥美濃藪山です。

横山ダム横の天狗山に登ってきました。

WEBを見るとほとんどの人が積雪期に登っています。 まあ藪山ですからこの時期は少ないのが当たり前ですが、実際行ってみると踏み跡は結構しっかりありました。


ダムの橋を渡って右折してしばらく行くと射撃場があります。その駐車場に車を置きました。


舗装林道を登り口に向かって歩いていくと30匹ぐらいのサルに迎えられました。  天気が良いので車道で日向ぼっこをしているようです。

遠くからクマ鈴を鳴らしながらゆっくり歩いていくと次々森の中へ隠れていきます。


登り口には目印となる梯子が掛かっています。

ここからしばらくは非常に急登で高度で約50mぐらいはロープが設置されています。ロープなしだととても登れません。しっかり使わせてもらいました。

ロープがなくなるとひと段落ですが急登にはかわりません。 樹林帯の中の赤布を追っていきます。


景色はほとんど望めなくて薄い足元の踏み跡を追って上半身は藪漕ぎといった状態です。


登るに従い藪が濃くなってきました。

山頂まじかになるとときどき根曲がり竹が行く手を阻みます。

とにかく高い方を目指して山頂の東にあるピークを目指します。

そこからは水平に近いのですが相当の「藪を少しでも薄いところを探して山頂方向を目指します。

たまに赤布を見失いますが、ここまでくれば不要です。

地図とコンパス、高度計でほぼ山頂と思わしきところまでたどり着きましたが三角点が見つかりません。


ここより高いところはないと思うのですが、藪の中をうろうろ探しましたが見つかりませんでした。

ピークを間違ったわけでもなし、残念ですが諦めました。 あるはずの三角点が見つからないと、山頂に登った気がしません。

なんか消化不良な感じですが、しかたありません。

山頂?は少しも開けていない藪の中なので、すぐに下山としました。

また地形を確認しながら方向を間違わないように進みます。

途中3回下りで赤布を見失いました。 2回はいったん戻ってすぐ修正しましたが、3回目はだいぶ進んだところで気が付いたのでもとに戻るのに相当急斜面をトラバースしなければなりませんでした。

藪山は気を付けないといけません。


ほとんど展望の開けないコースですが、途中一か所だけ遠くが望める場所がありました。


もっとも南方向にさえ下れば必ずダム横の林道に出るのはわかっていますが、できるだけ下りやすいルートを通りたいものです。

ダム湖横の林道に到着したのは上り始めてから8時間後でした。  

久々に大変でしたが充実した藪漕ぎでした。(グローブの手のひらが破れてしまいましたが。)
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上州妙義山

2015-06-29 | 登山
群馬への出張に引っかけて妙義山へ行きました。

土曜日の朝仕事先である太田のホテルを出発して、電車を乗り継ぎ信越本線の松井田駅へ到着。

妙義山の登り口である妙義道の駅まではここから約4キロの道のり。


車道をあるいて1時間後に道の駅に到着。

本日は雨模様なので妙義縦走は明日に回して、妙義中間道に行くことにしました。

赤門

妙義神社の境内を抜けると、表妙義縦走路と中間道に分かれます。

中間道は整備されたハイキングコースで、雨に濡れた新緑が美しかったです。


登山道の横に掛かった「大黒の滝」


頭上に大岩がかぶさったところがあります。


大砲岩です
この辺りまで来ると雨は上がってきました。


天狗のひょうてい


第四石門
この石門の下は広場になっていて多くのハイカーが休息していました。


第四石門からうっかり第三石門を飛ばしてしまい、そのまま第二石門へ下ってしまいました。第二石門の前後に「縦ばり」と「横ばり」という鎖場があります。


第一石門は通りすぎてからふと後ろを振り返ったときに気づきました。

そこから車道まではすぐでした。

妙義公園管理事務所で休憩後、妙義道の駅に向かって車道を下ります。


金鶏山の筆頭岩が見事です。

約1時間で道の駅に到着しましたが、この辺りにタクシーはなく、まだ時間も十分あるので本日宿泊予定のホテルまで約10キロ強ですが歩くことにしました。




翌日は晴天。表妙義の縦走へ出かけました。

今日は時間節約のためタクシーで道の駅までタクシーを利用

道の駅から昨日と同じ妙義神社を通って縦走路へと進みます。

傾斜の緩い鎖場を超えてコルのようなところへ上がるとそこは大の字のある展望台でした。

展望台へは鎖場を上ります。 道の駅が眼下に望めます。


展望台からこれから登る縦走路を見上げます。

展望台からいったん降りて縦走路へと進みます。

数名の登山者が前後します。


本格的な鎖場が始まる場所でヘルメットをかぶりました。

私の前を3人のお客さんを連れた2人のガイドさんのグループがいました。

安全を期してかときどきロープを使ったりするので、先行させてもらったり、追いつかれたりです。

そのガイドさんから「なつかしいですね。ガリビエールのヘルメット。私も持ってます」と言われました。

なんせ40年物のヘルメットです。  なんやら嬉しいような恥ずかしいような。

最近のベンチレーション付のヘルメットと比較するとガリのメットはまるで工事用メットです。

いくつかの鎖場は適度な緊張感があって楽しいです。


途中の展望台から裏妙義の山並みが見えます。


ルートの途中を振り返ると大きな迫力ある岩壁が見えます。

ところで昨日の疲れが残っているのか脚が相当だるいです。


相馬山の山頂まで来て大休止。


この先の金洞山方面がはっきり見えます。

先ほど会話したガイドグループはそのまま先に進んでいきました。

私は山頂で他に休憩していた2名の方と山談義に花が咲いてしまいました。

そのうちの一人の方が私のガリのメットを指さして「私も以前は工事用のメット被っていたんですが、穴あきに変えました。」

やっぱり最近山を始めた人にはガリも工事用に見えるよなあ。

今日のように暑い日はやはりベンチレーション付がいいなあと思ってしまいます。 (そろそろ買い替えるかあ。)

私たちが話し込んでいる間に後から到着した数名の方が山頂を後にしていきました。

なんかすっかりダレてしまいした。それにマジでちょっとバテてるし。

それでなんとなく3名ともいろいろ理由をつけてここで下山と決めました。 めちゃ軟弱です。(笑)

下山路はいったん戻ってタルウキ沢を下ります。

一般路ですから危険はないですが激下りです。

膝がガクガクするような下りですが、下山の最中もあちらこちらの山の話で盛り上がりました。

中間道ハイキングコースまで下れば、もう一息です。

一人は地元の方で道の駅に車を置いてあり、私の宿泊先ホテルは帰り道の途中ということでご親切にも送っていただけました。

また来年も同じ時期に仕事で群馬に来る予定です。そのときには完全縦走をしたいと思います。
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