いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

四川康定(その5)

2011-10-12 | 旅行 四川
本日は康定から成都までをバス移動

来るとき雅安から康定まで倍以上かかったので、普通は6時間ほどのはずですが10時間ぐらいは覚悟しておかなければ。

8時定刻に出発したバスは濾定、二郎峠トンネルを超え雅安へと予定より2時間遅れの6時間で到着しました。この先は高速で成都まで2時間ほどです。

4時半に成都長途北站に到着。 そこからタクシーで本日のホテルへ移動。(最後の夜はまともなホテルに事前に予約してに泊まることにしています)

芸術センター内にあるホテルはツインで178RMB。 とても安いです。 国慶節でも特別料金もなし。 このホテルはセンター利用者の便宜を図るためにあるみたいで利益はどうでもいいみたいです。

明日は昆山まで帰るだけです。

王さんはちょっとお疲れ気味なので本当は市内の錦里を観光したかったのですが、次回に回しました。

成都市内の錦里なら旅行でなくとも仕事で成都に来たときにちょこっと覗くぐらいはできますから。


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四川康定(その4)

2011-10-11 | 旅行 四川
翌日は康定の南側にある砲馬山に登りました。本当は塔公(塔公寺)に行きたかったのですが、なんせ王さんは朝が遅いしチベット寺院には興味はないようです。(怒)

ですから砲馬山のチベット寺院で我慢します。王さんにはチベット仏教にも興味を持ってもらわねば。


ロープウェイもあるようですが、中腹のお寺はせいぜい2900mぐらいのはずです。町からは高度差で400mほどしかありません。

石段の小道を登って行くことにします。いつも中国のこの様な公園内の石段を登って思うことは、今私が感じているキツサのたぶん100倍ぐらいこの道を作った人はキツかったんじゃなかろうかと思うのです。

こういった手間のかかる仕事をする人も多くいるんですが、なんで我社のスタッフは手を抜くんですかねえ。


途中やはり集票所がありました。やっぱりタダじゃないのね。


登ったところは広場になっていて多くの観光客がいます。


チベットの民族衣装を借りて写真を撮っている女の子たち。

なぜかこんなところにも「藤原とうふ店」をつけたアルトが。(そういや中国でもときどき「藤原とうふ店」見ますよ)

中国ならマーボー豆腐にしてくれんかなあ


チベット人の茶屋があったので休憩しました。

バター茶とヤク牛の煮込みを昼食がわりにいただきました。

バター茶はバターの風味が強くて茶の味がほとんどしません。少し砂糖を入れるほうがおいしくいただけます。

煮込んだヤク牛の肉は味が薄めでしたが香辛料を少しつけて食べるとなかなかの味になりました。


昼食の後さらに上がったところの九龍浴佛寺に行きました。



下りはロープ―ウェイの駅の横を通って南通道を下って康定の町まで下ります。

こちらの道は馬方が観光客を馬に乗せて登らせています。

康定の町まで戻って銀行に行くと何とか王さんはカードで現金を引き出せました。わたしのカードの銀行はこの町にはないのでしかたありません。

ともかく今日も晩飯と宿にはありつけるわけですから一安心です。

康定の町の中央を流れる折多河

町を見下ろす郭達山


本日のゲストハウスは入り口がなんか怪しげですが、6階の最上階まで真っ暗な階段をあがっていったところに入口がありました。


内部は外観とはかけ離れた十分綺麗な部屋でした。シャワー、トイレは共同ですがツインベッドで280RMB。

中国の田舎の旅館やドミなどではシャワーとトイレが一緒になっています。普通のホテルのようにバスルームのなかに便器とバスタブがあるのではなく、和式便器の上にシャワーが備え付けられています。

まあ、裸になって個室に入り便座をまたいでシャワーを浴びる格好になります。ついでに便器も洗えて一挙両得?

だから便器はいつも綺麗?なんです。

ついでにそこで飯も食って寝れば1平方メートルですべて生活が完結するわけですが。(だれか試してみれば。)

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四川康定(その3)

2011-10-10 | 旅行 四川
康定の町から北に33キロほどのところに康定情歌風景区があります。

康定情歌は中国では有名な民謡であり、康定を舞台に2004年には同名のドラマもありました。

この地が観光地として脚光を浴びたのもそれゆえでしょうか。


旅館前でチベッタンの白タク兄ちゃんと交渉する。

他の2人連れのカップル、3人連れの女性旅行者と一台のミニバスをレンタル。みんな帰りの時間を決めて乗り込みました。

片道一人25RMBです。


もともとの予定は本日の目的地である木格措という高原湖からさらに奥の紅湖というところまで一泊のトレッキングをしたかったのですが、王さんが急に付いて来ちゃったものだから結局他の観光客と同じく木格措までシャトルバスで登って帰りの下り遊歩道を歩きながら遊覧するというありきたりの観光に切り替えざる得なかったわけです。

王さんにはクライミングに引きづり込んだようにトレッキングなんかにも興味を持たせるように洗脳せんといかんなあ。道具も買わせないといかんし。


我々を乗せたミニバスは曲がりくねった山道をぶっ飛ばします。前方が渋滞していれば気にせず対向車線を走ります。

狭い車の中で膝上にザックを抱え、緊張に耐えること30分で風景区の入り口に到着しました。

ザック背負ってないのに肩がすごく凝りました。


予想を超える人です。もっと知られてないB級観光地かと思ってました。まあ、この時期の九賽沟に比べればずっとマシなのでしょうけど。


風景区入り口のセンターでチケットを購入します。 200RMB(シャトルバスも込み) 高っかー!

チケットを買うにも並ぶ気が起きないような混雑ぶり。なんで中国人は並ばないんだろうか? 押し合いへし合いでは暑苦しいし、よけいに時間が掛かるような気がするんですが。

ここでやっと王さんの出番です。

「私は王さんのザックをしっかり見張ってるから。だからチケット買ってきて。」 このためだけに連れてきたんだもん


やっとチケットを買ったら今度はバスに乗るためにまた押し合いをしなければなりません。チケット購入は王さんに並ばせましたが、バス乗り場は私も並ばなければなりません。

怒号と子供の泣き声が響きわたります。

もう山歩き以前に十分疲れます。


シャトルバスは風景区内の杉林の中を走ります。

昨日降った雨はこのあたりの高度3000m以上で雪になったようです。路肩や木々の上にまだ雪が解けずに残っています。

途中よく写真でみる七色湖の横を通り過ぎたのですが、観光写真で見るような七色には彩られていなくてせいぜい三色湖ぐらいでした。後一か月ぐらい後だと山の紅葉ももっとすすんでいるのでしょうね。


シャトルバスは薬池温泉を通り過ぎて終点の木格措のほとりに到着します。 高度で3850mほどです。


木格措の遊覧船乗り場で順番を待つ人たち

木格措のほとりにはレストランがあるのですが、カップ麺とお菓子しか売っていません。

ここでまた王さんにカップ麺を買わせて(だって日本人だといつまでたっても買えないんだもん)、生ぬるいお湯をもらって食べた半生の麺が後でひどい目に合うことになりました。

うまくもない昼食の後、木格措の湖畔沿いに行けるところまで登りました。


この先ずっと歩いて山越えすると塔公の村まで抜けれるはずなのですが、たぶん3日ぐらいかかるのでしょうか?

明日はできればバスかなにかで塔公(塔公寺)まで行きたいとは思っているのですが、長距離バス亭には行先が出ていなかったので白タクかなにかを利用するしかありません。

適当なところで折り返しシャトルバス終点まで下りましたが、そのままバスには乗らず歩いてバス道とは違う遊歩道を下山します。

木格措から康定までは水量の多い渓流が続いており、遊歩道も渓流沿いを下ります。 先月安徽省で見たヤマメの類がいてもおかしくない渓相です。(今度から四川に来るときは竿の一本も持ってこようか?)




薬池温泉まで下ると多くの人が足湯を楽しんでいましたが、あまりの人の多さにあきらめました。


ここでシャトルバスに乗り込んで公園入り口まで戻ることにしました。

が、バスを待っているころからどうも胃の具合がよろしくない。どうも昼食の半生カップ麺(思いっきりラードの乗った)が原因だと思いますが。


なんとかバス中は我慢して風景区入り口にたどり着いたのですが、ここまで来たときの白タクを待っている間にゲロってしまいました。

朝来た時の他の乗客もしばらくすると集まってきました。白タクの運転手を携帯で呼び出し康定まで戻りました。

その後は胃もすっきりして今度は康定の町まで戻る間、空腹を我慢することになったんですが。


それにしても昨年といい今年もこの時期の天候が悪く4000m以上は雲の中で雪を頂く山々が見えない。

普段の行いが悪いからなんだろうか? どうも善行が足らないようです。(十分善人なんですがねえ)


康定まで下りて今日のホテルを探しながら、銀行のATMで現金を引き出そうとしたのですがカードの暗証番号を読み取らない。

ATMが調子悪いみたいだ。

3度試したのですがうまく作動しない。そこまでならよかったのだけど4回目には画面に3度異なる暗証番号を入力したのでカードを一時停止しますと表示されているではないか!

オイオイ、俺が間違ったんじゃないぞ。 機械が読み取れなかったんじゃないか。

今回は上海では成都で、成都では雅安で、雅安では康定で現金を引き出せばいいやと考えて手持ち現金をあまり持たないようにしていました。

手持ちの現金は800RMBしかないぞ。

おまけに王さんもATMで現金が引き出せない。それに王さんも100RMBしか持っていないし(もっと持っとけよ!) 銀行は休んでるし。

えっ、ちょっとヤバイんじゃない?  二人で900RMBじゃ帰るまでのホテル代とバス代なんかを計算すると飯代がないじゃん。

VISAカードはあるもののここらの安宿、安食堂では使えません。

とりあえずは今日も安宿を探して二人で340RMB、それもシングル部屋。オイオイ王さんと添い寝かよおおおお!(涙)

明日は何とか銀行も開くでしょう。そうすれば窓口で何とかなるかな。
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四川康定(その2)

2011-10-09 | 旅行 四川
雅安から北に20キロほど入ったところに上里という古鎮があります。ホテル近くの旅遊バス站から上里行きの小型バスが出ています。

7人乗りの小客車です。

上里は四川十大古鎮の一つで山間ののどかな場所にあります。 お茶の交易が盛んにころの宿場町として栄えた町ですが、今は木造家屋が趣を残している観光地として栄えています。

上里入口の木造家屋

通りはお約束の土産物屋が並びます。

二仙橋と古鎮の中を流れる雅龍河


上里の中を流れる川は雨で濁っているのもありますが、このあたりは赤く鉄分の多い岩質で雨だけの濁りではなさそうです。

レストランのおばさんが濁った川で野菜を洗っています。(洗った野菜がほのかに茶色く見えるのは気のせい?)


小学生ぐらいの女の子が細い葉っぱを織って器用にカエルを作っています。きっと家計の足しにでもするのでしょうか。

一つ買ってあげました。(正確には王さんにひとつ買わせました)


午前中の上里観光を終え、いったん雅安に戻り、そこから康定までまたバス移動します。


雅安から康定までは普通4時間ですが、それは交通事情の良い場合の話で、この日は事故渋滞、工事渋滞で雅安に到着したのは9時間後の午後10時前でした。

停滞した車の列はちっとも動きません。

雅安の長距離バス亭は国道318号沿いにあり、バス亭前は小さな食堂兼旅館が軒を連ねています。

すでに時間も遅く雨も降っていてはゆっくりこの日の宿を探すわけにもいきません。

向いにある一軒の食堂で遅い夕食を簡単にとって、そのまま2階の旅館に泊まることにしました。

しかし高い!

3畳ほどの汚い小部屋に硬いベッドが二つ。テレビがついてはいるが、ドアの壊れた共同トイレでなんとお一人様150RMB!

普通ならこれぐらいの旅館は50RMB以下だろう。

国慶節価格恐るべし!

この時期は普段なら200RMB前後の2つ星クラスのホテルでも軒並み750RMB以上になっているようです。

明日から毎日宿探しかあ?
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四川康定(その1)

2011-10-09 | 旅行 四川
先月末に行われた上海での展示会を終了した後、昆山へは戻らず国慶節休日はそのまま浦東から四川成都へ移動しました。

上海浦東から成都へとAM8:05発のCA便で出発。 約3時間の乗機は日本へ帰るより少し長いです。

本日は国慶節だからなんだろうけど機内に乗り込むとき小さな中国の五星紅旗を手渡されました。(別にいらないんだけどなあ)


ところで食事の時間になってちょっと驚きました。

中国民航で機内食がうまいなんて思ったこともなかったのですが、今日のメニューはちょっと違ってました。

洋食か中華で選べるのですが選んだ洋食のオムレツやソーセージは本当に美味しかった。いつもこんなだとうれしいんですけどね。これは国慶節スペシャルメニューですね。


食事の後はCA(スッチーなんて今は言わないらしい)が乗客にインタビューしたりプレゼント配ったり、いっしょに写真を撮ったりのアトラクションありで国慶節ならではなんでしょうね。

うーん俺もCAといっしょに写真撮りたかったよお。(涙)

成都には定刻の11時過ぎに到着。


ところで今回数日前に王さんが急遽いっしょに行くと言って来ました。

まあ断る理由もなかったのでOKしたんですが、だいたい私と違う便で虹橋から成都に向かうという。

到着時間が同じ頃というだけで便名も連絡してこないし。ほんとうにいい加減なんだから。 相変わらずの身勝手でしかたないなあ。


王さん、だいたい私がどこに行くのか知っているのか?


ところでその王さんだが成都の到着フロアでいくら待っていてもちっともゲートから出てこない。

しばらくして携帯に「飛行機遅れる」のメールが入っているのに気が付きました。

オイオイ、遅れるのは仕方ないけど便名ぐらい知らせて来いよ。

便名がわからないので、私としては待つしかないわけです。

結局のところ3時間遅れでやっと王さんが到着ゲートから登場。 ボケー!くっそー晩飯なんか奢らしてやる。
 

ところで王さんに聞いたところによると王さんの乗ったFM便では特別のサービスはなかったようです。

皆さん国慶節はCA便に乗りましょう。(笑)


本当は空港から新南門長距離バス亭に移動するはずでしたが、空港横のバス亭からも雅安行きが日に3本出ていました。

いまから新南門バス亭に移動していては逆に時間ロスも大きいので、ここから最終16:00発の雅安行きに乗りました。

成都から雅安行の中型バスです。新南門からなら大型バスなんですけどね。

本当なら今日は雅安から上里古鎮まで行くはずでしたが、上里行きは明日に延ばします。

雅安長途西站には18時に到着。 ホテルを探しながら2キロほどの道のりをぶらぶらと散策しながら歩いて行きました。


雅安の街を流れる青衣江と呼ばれる河とそこに架かる雅州廊橋

橋の中はアーケードになっており商店が並びます。


雅安はパンダで有名ですが茶馬古道の四川の始発地点でもある町です。 この地のお茶は辺茶と呼ばれ遠くチベットを超えてインドまで行ったそうです。 雲南のお茶はこの地のお茶より高級でチベットではより安いお茶のほうが浸透したのでしょう。

そういえばいまでこそパンダは中国政府によって保護されていますが、パンダが初めて発見されたのもこの雅安近くでした。 その頃はきっとパンダも食われていたんでしょうねえ。 中国人が食わない訳がないもんね。
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