いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

木里ー濾沽湖の旅(1/21)

2012-01-31 | 旅行 四川
1月21日
本日は西昌から木里へ移動します。

バス乗り場待合室です

バスは市内の航天大道を西へと走り、郊外の高速道路へ入るはずでしたが、高速インター直前でタイヤがパンク。

インター手前にあるタイヤ屋さんでタイヤ交換のため約1時間のロスとなりました。(うまい所にタイヤ屋あったよなあ)

バスはまずは塩源へと向かいます。


山道を走ること4時間で塩源を通過。塩源から木里への路は最初高原状の穏やかな山並みの中を縫うようにバスは進みます。


左右の松林が綺麗です。

そして途中の3200mの峠を越えると一変して深い峡谷が見渡せる山道に変わります。バスの窓から下を除くと本当に怖いぐらいの高度差です。優に600m以上の高度差が谷底まであります。


バスはどんどん高度を下げ一端海抜1800mの谷底まで下りた後、再度2400mの木里の町まで高度を上げていきます。


木里の町に到着したのは5時でした。

まずはバスターミナルで念のためバス時刻を確認すると、明日最後の西昌行きが1本あるだけで他のすべてのバスは春節で運休です。

春節明けの運行は25日の西昌行きがあるだけで、それ以外はまだ運休です。

バス会社だって休みたいよね。



木里の町は街道(省道)沿いにある小さな田舎町ですが、春節前で都会とは違いすでに大半の商店は休業状態です。


小さな旅館もレストランもどこも開いていません。


本日のホテルを探しながら歩いて、一軒だけ開いているホテルを見つけました。(木里では一番大きなホテルかな?)

他に選択肢もなさそうなのでそのホテルに入りました。

ホテルの受付で私がパスポートを出すと「えっ!外国人?」と困惑した表情。

オイオイ外国人はダメって言うなよ。

どうもほとんど外国人は来ないようで、宿泊登記のコンピューター入力を外国人用はやったことがないからわからないと言う。

私に自分でカウンター内に入って入力してくれと頼まれました。(いままでたくさんホテルに泊まったけど入力やらされたのは初めてです)

中国語のピンイン入力は苦手なんだけどねえ。

宿泊用のアプリケーションなんて使ったことがないから手間取りましたが、なんとか全部入力してコンピューターから「OK」をもらいました。


ホテルに入るまで町の様子を見ていましたがレストランは開いていませんでした。ホテルも食事が無いとのことで、小さな商店で買った菓子類とカップ麺を夕食としました。

ところで一番肝心な買い物忘れていました。

それはライターです。

タバコをやめてからライターを持つ習慣がなくなって、時々山に入ってからライター忘れたことに気が付きます。

もう少しで山中で食事ができなくなるところでした。

あわてて商店にライターを買いに行きました。

やばかったです。

高原専用ライターって?

19時ごろカップ麺をススっていると公安の訪問を受けました。

怪しい外国人のオッサンの宿泊は公安に届け出るのがホテルの義務です(笑)

昨年末四川のアパチャン族自治州では2名のチベット僧侶の抗議による焼身自殺のため北部の地域で外国人入境禁止措置がありましたが、今は禁止区域はないはずです。(これを書いている30日時点でまたしてもアパ地区で死人のでるデモが行われたようで、四川の情勢は不安定です)

まあ、単なる職務質問でしょう。

何処から来た?何しに?どこへ行く?一人か?戻ってくるのか?etc

私の答えは「明日、木里から山を越えて濾沽湖に行くので戻らない予定。」

ハイハイすぐにこの町出ていきますよ。

公安のお兄さんが一番聞きたかった答を言ったのですぐOKもらいました。(笑)


とりあえず明日は小客車を探して納地まで車で行き、そこから三又河沿いに進む予定ですが、果たしてどうなることやら。







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木里ー濾沽湖の旅(1/19-1/20)

2012-01-30 | 旅行 四川
1月19日
春節前の仕事納めを済ませて、無錫の飛行場へスタッフに車で送ってもらいました。

定刻から二時間遅れの出発で成都には23時20分に到着。

成都空港到着ロビーは中国全土から春節帰国で戻ってきた人達でこの時間でもごった返していました。

皆さん新年を実家で過ごすんですねえ。

今日は空港近くの予約を入れてあるホテルまでタクシーで移動するつもりですが、遅くなりそうなのでTELを入れるも私のつたない中国語が伝わらない。(汗)

まあええわ。

やっとタクシーを捕まえてホテルに入ったのは1時過ぎでした。


1月20日
冬の四川の朝は遅い。

8時ごろに空がうっすら明るくなります。

西昌行きの飛行機は午後1時30分発なので、午前中はホテルでゆっくりしました。


成都空港の待合室


雲を遥かに突き出して聳えるのはミニアコンガ山

14:30に西昌着

空港を出るとタクシーが見当たらない。仕方なしに白タクと交渉。50元なら良しとする。

空港から西昌のホテルのある商業街に移動。名前からして繁華街の近くなのだろう。

西昌は想像していたより大きな町でロケット発射基地として有名です。(空港まであるんだから大きくて当たり前か)

四川省涼山イ族自治州の州都であり、比較的南部にあって寒くはない。むしろ日中は強めの日差しで暑いぐらいに感じます。


イ族は独特の文字を持ちます。ほとんどの看板には漢字と併記されています。
だいたい漢字と同数なので表音文字なのでしょうか?

ホテルにチェックイン後まずは明日の木里行のバスチケットを買いに行きます。

偶然ホテル近くの路線バス亭から長距離バス亭行きが出ていたのでそれに乗りました。

9時発の臨時便のチケットが買えました。木里行は日に2便しか出ていないようで、春節前なので1本増便ということなのでしょう。(座席番号が30ということですからギリギリセーフというところです)

西昌旅遊汽車站

チケット購入後ホテルへ戻り、夕食を取りに商業街へ出かけました。

明日からはきっと粗食に耐えないといけない予感だし、トレッキングが始まれば毎日フリーズドライが中心です。

今日はうまい物食おう!

そういや昨年の雲南はたまたま偶然なのか注文した料理はみな激マズだったなあ(遠い目)

ひょっとして「最後の晩餐」か?
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春節トレッキング

2012-01-15 | 登山
日本の正月太りで重くなった身体ですが、こちらに戻ると春節前の忘年会が続いてますます重くなって行きます。

直接身体に?キロの脂身つけての荷重トレーニングです。(笑)

今週末から四川にトレッキングを兼ねた旅行ですが、歩けるのか? 俺。


今年の春節は四川省最貧(失礼)の涼山イ族自治州にある木里チベット族自治県から雲南省の寧浪イ族自治県濾沽湖に行きます。

ともに貧困指定されてはいるけれど昨今の秘境ブームで観光開発によっていつまで素朴な田舎であるかわかりません。 特に濾沽湖はシーズンなら観光客でにぎわう観光地です。

少数民族の人達が民族固有の文化を守るため文明まで拒否する必要もないし、外地の人間の一方的な田舎への思い入れに応える必要もありませんが、行ってみたらネオンがギラギラじゃあ興ざめでしょ。

まあ、そこまで都会化しなくとも最近は名ばかりの秘境が多いですから。


さて木里といえばプラントハンターのジョセフ ロックが木里より亜丁まで探検して、その探検日記をもとにイギリス人作家のジェームスヒルトンが小説「失われた地平線」を書いたことは有名ですが、もともとチベット語のシャンバラ(理想郷)をもじってシャングリラ(桃源郷)という言葉を造語したわけです。

そのシャングリラという言葉も今や先に名づけた雲南の香格里拉に負けじと四川の亜丁までが我こそ本家「香格里拉」と競っています。

昨年行った雲南の香格里拉はどこがシャングリラ?って感じでした。ちょっとガッカリ名所でしたが。


だから今年は期待してます。

木里がド田舎であることを。 ほんとなーんもないことを。

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