いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

中ア 空木岳

2013-08-29 | 登山
お盆休みに中央アルプスへ避暑に出かけました。

当初は駒ヶ根から空木平避難小屋で一泊、翌日は空木岳を超えて駒ケ岳でツエルト泊、そして伊那前岳経由の下山、とゆっくりの二泊三日の予定だったのですが。


ところが初日は事情があって自宅から朝遅い出発となり駒ケ根を午後からの登山となりました。

駒ヶ根高原スキー場の駐車場から空木岳への登山道が続いています。空木岳だけなら林道を車で詰めて最奥まで行くと1時間半ほど時間が節約できますが、最終日に駒ヶ根まで下ると最後にまた登ってくる必要があるため、スキー場の駐車場に車を置きました。


駐車場からは腐葉土の歩きやすい登山道が続きます。ほとんど石もなく足に易しい登山道です。

林道と2度ほどクロスして登山道は上がって行きますが、最後の林道の最奥の駐車場には10台ほどの車が止まっていました。

初日は高度1800mほどにある池山避難小屋に泊まることにしました。


商業小屋並のなかなか立派な避難小屋です。(基本無料ですが1000円カンパです。)

避難小屋に到着したとき、まだ時間も早かったのか、他の登山客の姿は見えませんでしたが、ザックが4つほどありました。

ここをベースにして空木岳へと登っている方たちのザックなのでしょう。

夕方4時ごろになって3名の方が戻ってこられました。

これからそのまま下山されるようです。

もう一名の方もしばらくすると戻ってこられ、今日はここで宿泊のようです。

そしてもう一名トレールランナーのいでたちの方が到着され、やはり明日空木岳を往復するようです。


夕食のとき悲劇は突然やって来ました。(って大げさですが)

20年以上使っているEPIのガスストーブが最近調子悪かったのですが、ついに壊れてしまった?ようです。

バルブが詰まっているのか火が弱く、ストーブを真横に傾けないと火が消えてしまいます。

右手でストーブを横向きに持って、左手で水の入ったクッカーをもってなんとか一杯の湯を沸かしましたが、明日からどうしましょうか?


最初は着の身着のままで寝ていましたが、夜中に薄い夏用シュラフを出してちょうど良いぐらいに冷えてきました。

下界の暑さがうそのようです。


翌日は早めにストーブの点火を確認して湯を沸かそうとしましたが、だんだん横向きにしても火がつかなくなってしまいました。

今回ぐらいはなんとか持つと思ったんですが、買い惜しみしたのがいけなかったです。

ストーブ壊れて急にやる気も冷めちゃって、とりあえずは空木岳まで登ってからその先決めることにしました。


空木平の避難小屋横でもたぶん水は確保できるとは思いますが、一応念のため4Lほど担いでいきます。


途中少しの区間痩せ尾根が続きます。

大地獄、小地獄のやせ尾根の岩場を超えてヨナ沢の頭に到着。そしてしばらく行くと空木岳と空木平避難小屋への分岐点に到着。

途中に見える空木岳

途中に見える宝剣岳

そのまま空木岳でもよかったんですが、空木平避難小屋へと進みます。


避難小屋までは少し下るように道は続き、途中コバイケイソウの群生の中を進みます。


空木平避難小屋に到着。

ここも立派な小屋です。

中を覗くとだれも使用していないみたいです。

さて、ここから空木を超えて宝剣まで足を延ばすかですが、今回はもともと午前中歩いて午後からゆっくり食べたり、飲んだり、小説読んだりの避暑登山に来たのに行動食だけでは味気ないので今回は空木岳だけで帰ることにしました。

宝剣岳、駒ケ岳は昔よく登ったし、まあいいか。(それにしても軟弱になったなあ。)

そうであれば荷物を全部担いで山頂に立つ必要もなく、ザックをここにデポして行きます。

サブザックを持っていないのでザックの雨蓋を外して、雨蓋ポケットに水と貴重品だけ入れ、テーピングテープを利用して雨蓋ポケットに肩紐をつけて小型サブザックのようにして担いで行きました。

避難小屋からは約40分ほどで山頂です。

大半の方は分岐点から直接空木岳の駒峰ヒュッテの間のコースを取るのでしょうか?

途中1名しかすれ違いませんでした。


岩の転がっている沢筋の登りを終えると駒峰ヒュッテです。


小屋から見る山頂

ここからは一息で山頂まで上がれます。


あいにく南駒ケ岳は見えますが、午前中に宝剣岳まで見えていた北側の稜線はガスに包まれています。(ちょっと残念)

南駒ヶ岳はくっきり見えます。

ガスの先には宝剣岳が見えるはずですが

さあて、一旦ザックをデポしてある避難小屋まで下って昼食とったら膝サポーター巻いてゆっくり2000m下るとしますか。

早めに下れたらどっか温泉にでも入ってかえります。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瓢ヶ岳

2013-08-21 | 中濃の山
またまた30年近く前の話ですが、当時ときどきこの瓢ヶ岳へクライミングに来ていました。

今ではボルダリングのメッカのようですが、当時は抜戸岩の近く?(あまりに昔なんでよく覚えていない)にそこそこの壁があってロープクライミングしていました。

まあ今日はクライミングではなく瓢ヶ岳に登りに来たんで覚えてなくてもいいんですけど。

昔は赤土のラフロードで雨の後はチェーンでもつけないとなかなか車が登って行けなかった悪路でしたが、今は綺麗に舗装され700mぐらいの高さの駐車場まで車で登って行きます。

ハイキングコースとしてはちょっと上がりすぎかも。

登山道は駐車場前からスタートします。

しばらく登ると沢筋と並行に道は作られ、一旦沢を横切ります。


横切ったところで一旦道を見落として、石ころばかりの急坂を上がって行きますが、そのうち左手にまた登山道が見えて合流しました。

登山道をしばらく上がって行きましたがまたしても道を外してしまいました。

そしてそのまま植林帯を登って行きます。

ときどき大岩が点在していますが、この辺りの岩には登った形跡がありません。

当たり前か。

稜線に出る前に樹林帯の中のコルのようなところに出ました。

稜線方向に検討をつけてさらに右手に進むとしばらくして稜線の縦走路にでました。

かなり山頂寄りの位置です。

そこから若干のアップダウンを繰り返すと山頂に到着。



誰もいない静かな山頂のはずだったんですが、蜂がブンブン飛びまわって落ち着いて休憩できませんでした。


山頂の北側には高賀山が近くに見えます。

山頂からは一旦来た道を戻って、しばらく進むと骨ヶ平に到着。

そこからさらに片知山方面へ南下しまが、骨ヶ平から南岳までの間は瓢ヶ岳ー骨ヶ平間とは打って変わって笹に覆われた道になります。


足元ははっきりしているので迷うことはありませんが、左右から笹が覆いかぶさっているので、歩きにくいことこのうえありません。

南岳まで来ると笹薮も一段落して樹林帯に変わります。

釜ヶ滝登山口の分技を過ぎて、そのまま進むと抜戸岩に降りるコースとなり舗装道路へと下って行きます。

舗装路をまた10分ほど登って最初の駐車場へと到着しました。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木曽御嶽山

2013-08-17 | 登山
富士山が世界遺産になってTVでもその混み具合がたびたびニュースでも放送されますが、あの込み具合を見ているととっても行く気が起きません。

少なくとも私の住む岐阜の繁華街柳ヶ瀬よりはるかに人が多いです。

登山有料化をしてまで登山者を減らさないといけないのに対し、無料でもって同じく霊験あらたかな御嶽山は富士山に比べてずっと空いてて霊峰好きの方にはお奨めです。

その御嶽山ですが岐阜県側からは飛騨小坂を通ってさらにずっと山奥の濁河温泉から登ります。

小坂から濁河まで車で走っていると、山が深いというか、ほんとうに御嶽山の大きさが実感できます。

濁河温泉の一番奥にある登山者用の駐車場には土曜日の夜に入りました。

翌朝早く駐車場を出発し登山道入り口で登山届を出して橋を渡ります。

橋下に流れる渓流は硫黄分を含んでいるのか河原の石は赤茶けています。

それほど急登ではないよく整備された登山道を1時間ほどで、まずは湯の花峠に到着。


小休止の後、すぐにカエル岩に到着。

目と口を画かなきゃわからないカエル岩ですが。

木製階段や岩石で作られた登山道をさらに登るとお助け水と呼ばれる休憩場所に到着しますが、実際には水は枯れていてありません。

そして登山口から約3時間で五の池小屋に到着。ここは飛騨頂上と呼ばれるところ。ほんとうの山頂である剣ヶ峰はまだ先です。


五の池小屋から四の池を左に見ながらいったん摩利支天分技まで登り、さらに下って行くと避難小屋があります。


避難小屋から賽の河原と呼ばれる広い鞍部を通って三の池小屋新館に行きます。


この新館から左の方に少し上がると三の池小屋旧館に到着。ここからは三の池が良く見えます。


青い水をたたえる池は神秘的でもあります。

その向こうに剣ヶ峰の山頂があります。

三の池を左から回り込むようにして、そこから小一時間で剣ヶ峰に到着しました。


さすがは霊山です。御岳教の白装束をまとった人達も多くいました。

実は三の池小屋でどら焼きを2個食べたのですが、その直後から気持ちが悪くなって、山頂にはフラフラで登頂しました。

帰りに五の池小屋でコーヒーを飲んでしばらく休憩するとムカつきも落ち着きましたが、甘い物も食べ過ぎると疲れどころではなくなることがわかりました。

五の池小屋からは一気に1800mの濁河温泉まで下りました。

もう少し早ければ温泉に入って帰るのも良かったのですが、まだ自宅まで距離もあるので、眠たくなる前に帰ることにしました。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする