いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

連雲港 花果山

2012-03-04 | 中国ハイキング
先週末に江蘇省の北の端に位置する連雲港市へ出張に行きました。

仕事のほうは金曜夕方には終了。土曜日は昆山に戻るだけです。

せっかくなので西遊記の孫悟空が生まれたという連雲港市の花果山にちょっと寄り道(最初から計画的?)してきました。




明末期に生きた呉承恩がここに滞在して「西遊記」を書き上げたと言われます。

原作の花果山は海に浮かぶ島の設定ですが、この花果山は連雲港の街の北東に位置し黄海を見下ろす場所にあります。

標高625mの花果山は江蘇省内では最高峰になります。


冬場の3か月つまり2月いっぱいまでは入場料は50元。しかし本日は3月4日。入場料は倍の100元です。(高っかー!)

入場ゲートから公園内をバスが走っており、要所要所にバス亭があります。

本日は歩いて登りたかったんですが、付き合ってくれたOAさんが連雲港市から昆山まで一人で運転していかなければならないので、残念ですがロープウェイ利用としました。(だって私は助手席で寝ているだけですから)

主峰の玉女峰まではロープウェイだけでなくバスでも山頂に行けます。


ロープウェイ利用しているのは私たちだけみたいです。

冬場の寒い日は同じ樂して行くなら皆バスに乗るんですね。

オープンのゴンドラは寒かったあ!


山頂は樹氷が綺麗です。


やっぱり孫悟空の故郷です。山頂にはサルがいっぱい。

ところでサル達はむやみに人を襲うことはないのですが、人が持っているペットボトルだけを狙って飛びついてきます。

OAさんは手に持っていたペットをいきなりひったくられました。

私は背にザックを背負っていたのですが、ザックのポケットに差し込んでいたペットボトルを狙われて、あっと思ったら知らない間にサルが背中に乗っかってボトルを抜いて行きました。


まったく油断もすきもありません。 ペットボトル内のドリンクが甘くて好物なんですね。

サルはベットのキャップを回して外す力も知恵もありません。


ペットを逆さに持って底を鋭い前歯で噛みきります。底からドリンクを飲むんですね。


それにしてもこの寒い中、観光客が持ってるジュースを待っているのでしょうか? 山頂付近にはエサはなさそうですから、夕方には下に降りてゆくのでしょう。


山頂からは歩いて下山しました。

途中に作られたばかりの新しいお寺や人工の滝など、いかにもできたての観光地で歴史を感じるような建物はなにもありませんでした。


正直100元は高いです。時間があれば花果山から続く雲台山系でも歩けるならまだ納得できるんですが。
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黄山と古村落(西逓と宏村)

2012-03-01 | 旅行 その他中国
2月26日

黄山登山の翌日は同じく世界文化遺産である西逓と宏村に行きました。

黄山市から西の斉雲山へ向かい、そこから北上してまずは西逓へ向かいます。

黄山市からは約1時間です。

入場料は104元。その金額にはガイド料も含まれています。と言っても中国語オンリーですが。

古鎮の入り口には立派な牌坊が立っています。昔は10塔の牌廟があったそうですが文革で取り壊されたそうです。

西逓は胡氏一族の村で、1000年近い歴史があるそうです。

そしてこの村人の大半の姓が胡だそうです。

明、清時代の古民居が300棟残っており、一般には、「世界で最も美しい村」と言われています。


私は古鎮、古村、古城によく行きますが、この西逓はさすが世界遺産だけあって他の古鎮とは一線を画く美しさです。





昔はここから未婚の女性が玉を投げて、下でそれを受け取った男子と結婚したという言い伝えがあるそうです。

室内に一歩入ると、家はコの字型に建てられていて、大きく天井が開いています。


これは、防犯のためでもあり窓が作られなかったのですが、自然光を取り入れるという意味もあるらしい。また、風水の考えでは、雨水は冨と同じと考えるらしく、家内に降ってきた冨を逃がさないようにと家の中に水を貯める仕組みになっています。
 
中国人は一旦得たものは全て取り込む、自分のものというのは昔から変わらないんですね。


石の透かし彫りや、柱の木彫りの精巧さがすばらしい。


どこを撮っても絵になる風景ですが、もう少し写真の腕があればねえ。(最近一眼使わずに簡単なコンデジばっかりですが)

お次は西逓から少し離れた宏村です。

こちらも入場料は西逓と合わせたように104元です。

宏村も明清代の古い民居が残る村で、「牛形村落」といわれるように空から見ると牛の形をしている村なのだそうです。

たまたまなのか意味があるのかわかりませんが、どこか高い場所から見たのでしょうか?

入口の池に古村の家々が映ります。


ここでもガイドさんがついてくれます。次々案内してくれるのですが、なんせ中国語の説明ではなんとなくしかわかりません。

村の中心部の池、月塘は、民居の白壁が池に映ってとても美しです。この日は写生をしている学生さんはいなかったのですが、普段は多くいるようです。


ところでこの池は映画「グリーン・ディスティニー」(臥虎蔵龍)のワンシーンでロケ地に選ばれたところとしても有名です。
その映画のおかげで一躍有名になった池です。

Oさんは「この景色が見たかったんだ」とこの景観にいたく感動していました。


西逓と宏村も世界文化遺産だけあって、すばらしい景観と文化財でした。

今回は時間的に余裕がなく特急で2か所を見て回りましたが、機会があればもう一度ゆっくり見学をしたくなるような古村落でした。
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