いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

世界遺産 黄山と古村落

2012-02-27 | 旅行 その他中国
2月24日

週末に世界遺産の黄山と同じく徽洲古村落で有名な西逓と宏村にOさん、Tさんと行ってきました。

金曜日仕事を終えて、Tさんを迎えにまずは蘇州へ。

7時にTさんと蘇州市内で合流して一路黄山市へ向かいます。

蘇州から杭州、そして臨安を越えて安徽省黄山市へ到着したのは夜中の12時でした。

本日は市内のホテルに宿泊します。


2月25日

朝7時にホテルを出発。

黄山の麓になる湯口まで高速道路を走ります。

一般車両はこの湯口までしか乗り入れができません。

湯口で朝食を済ませてた後、湯口のバスターミナルで駐車します。

バスはケーブルのある慈光閣と雲谷寺の2か所に向かう便があります。

私たちは「迎客松」に近い慈光閣行きに乗ります。


黄山は「天下第一の奇山」「天下の名景黄山に集まる」などと称される説明するほどもないぐらい有名な山です。

日本や韓国からも観光ツアーが組まれています。

この日は日本人の姿は見ませんでしたが韓国人グループはいくつか来ていました。


さすが黄山、冬でも結構観光客は来ています。冬でこれだと夏はすごい人が予想されます。

慈光閣站からは6人乗りのゴンドラが運行されています。 (全長2176メートル、高低差752メートル)


ゴンドラに乗っている間はほとんど雲の中で残念ながら絶景を拝むことはできませんでした。

到着したのは屏王站

山上はマイナス6度。


風がそれほど無いのが幸いですが、石の階段はすべて薄氷が張っていてスリップしやすく慎重に歩きます。

私も2度スリップしてしまいました。

どこかの売店でアイゼン買わなければ急な下りが降りれません。(1足25元です)


「百歩雲梯」まで到着したら蓮花峰に行く路が柵で塞がれていました。どうやら路がさらに凍結しているのでしょう。

一番最高峰の蓮花峰(1864m)に行けないようです。

ここで地図を見ていると有名な「迎客松」は屏王站から左手に行くことを今知りました。

我々は他の観光客につられて右手に来てしまったようです。

残念です。それともどこか遠くの峰からでも見れるのでしょうか?


ところで「迎客松」は実は枯れ朽ちて今は樹脂製とか言う噂まであるそうな。

近くに行けないから誰も確かめられない、なんて中国なら十分ありうる噂です。(笑)

そんな樹脂製「迎客松」はあきらめてしかたなく光明頂(1840m)に向かいます。

そして次の目当てはおなじく有名な「飛来石」です。

展望台の上に刺さっているように見えるのが「飛来石」です。



峰と峰の間を「海」と呼んでいます。

雲海と鋭峰はさながら海と島のようです。

西の方角は「西海」、北は「北海」、東は「東海」南方はなぜか「南海」でなく「前海」と呼ばれます。



本当に水墨画の世界を堪能できます。

もし日程に余裕があったなら山上のホテルに一泊して日の出を拝むのも素晴らしいのでしょう。



飛来石の後は西海飯店、北海賓館をへて下りの雲谷ケーブルがある白鵝岒站へ向かいます。

雲谷ケーブルは使わずに歩いて下山しました。

急な石段を約2時間弱でケーブル始発駅の雲谷站に到着。


ここからふたたびバスで湯口まで移動します。

少し雪を伴った黄山はほんとうに世界遺産にふさわしい景色を見せてくれました。

もしこれから行かれる方がいるなら是非とも冬に行ってください。

緑豊かな夏の山もいいですが、やっぱり山は冬が美しいです。

夏にはない凛とした美しさがそこにはあります。


湯口から黄山市まで移動して昨日のホテルに再度宿泊しました。

夜は夕食の後、老街を散策。

老街は骨董品や書道具などを扱うお店が軒を連ねていました。


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同里水郷古鎮

2012-02-20 | 旅行 その他中国
先日仕事で呉江市に行ったとき、水郷古鎮「同里」がこの近くにあることを知りました。

同里の名前は以前から知っていましたが、はっきりした場所は知っていませんでした。

蘇州にはユネスコの世界文化遺産にも登録されている古典園林があり、その一つに同里の水郷古鎮にある退思園があります。

ここならBIKEで来れます。


ということで週末に同里までBIKEで行くことに。

そこで一泊して翌日は同里から独墅湖のクライミングジムへ行くことにします。


会社の寮を7時半に出発。

腹回りに脂肪という燃料を満タンにして愛車「中南海号」に跨ります。


同里は昆山から見ると南西の方角にあります。

今日は北西の風があり、南に向かって走っているときは、ほとんど無風に感じますが、西に向かうと向かい風のため急にスピードがガクっと落ちます。


途中に小休止を入れて同里には11時に到着しました。

バイクのサイクルコンピューターを見ると53キロです。

入場料は100元(10箇所入場できます)


ここが入場門。


水路の遊覧船乗り場です。

まずは世界遺産となった有名な退思園へ向かいます。


退思園は庭園兼邸宅です。さして広くはありませんが、落ち着いた感じの庭園で池を中心にした景観が高く評価されています。(世界文化遺産だものねえ)


三橋の太平橋・吉利橋・長慶橋と言う見所があります。それほど立派な橋ではありませんが、同里に住む人は昔から「走三橋」といって婚礼などのお祝い事に際しては三橋を渡ってご利益を得たそうです。


退思園の西隣にある戯台です。戯台はもともと地元の人たちが集まり歌を歌ったり劇を見たりする交流する場です。

今日は土曜日だからなのかもしれませんが、戯曲を行っていました。科白(セリフ)はわかりませんが、仕草が面白く見ていて飽きません。


珍珠塔の庭園



本日の宿舎は金峰民居客桟(民宿みたいな旅舎)です。 一泊140元

明日はまずは独墅湖のクライミングジムへ行きます。

ここから真北方向にざっと23キロほどです。

Oさん、Tさんとは10時ごろに現地で待ち合わせ。

8時半ごろゆっくり出発すればいいかな。

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木里ー濾沽湖の旅(1/28~1/29)

2012-02-07 | 旅行
1月28日

昨日ホテルにチェックインしたときは夜だったので気が付かなかったのですが、部屋の窓からは素晴らし景色が。

4Fの室外は洗濯物と廃材のガラクタ置き場になっていました。


麗江の町は昨年の春節にも来ているので古城内も一通り知っています。

古城はホテル近くの南門から入って行きました。

古城は大きくて適当に歩くと迷ってしまいそうです。

本日のホテルは予約済み(最後の日はいつも予約しています)で昨年泊まったホテルと住所的には近くのはずです。

午後にチェックインすればいいので、午前中は古城内をぶらつきました。






古城の北の端でさびれた一軒のコーヒーショップがあったので入りました。

オーナーはインド人で中国人の奥さんと結婚して6年、古城に住み着いて2年目とか。

たしか昨年はこの場所にはありませんでした。いつオープンしたのか聞くと昨年の11月とか。

オーナーは場所が少し悪くてお客さんがあまり来ないようで先行きを心配していました。

古城内のお店も表通りと裏通りにある店では客の入りが大きく異なります。

もし来年ここに来ることがあるなら、たぶんなくなっているかもしれません。

古城の水路には黒龍潭からの清流が流れます。

麗江は世界文化遺産です。

麗江のシンボル 玉龍雪山

午後は予約してあるホテルにチェックイン。

わかりにくい場所にあって、なおかつ樹木で看板が隠れていて、ホテルの前を行ったり来たり4回も素通りしてしまいました。

夕方まで部屋でゆっくりした後、夕食がてらに古城内を散策。

イ族のおばさんたち。

白族の女の子

東巴文化を代表する衣装のおじいさん。(観光客と一緒に写真撮っての仕事衣装ですけど)

白族の綺麗どころ(でない方もいますが)

夜景もきれいな古城です。




1月29日

昨夜急遽会社のスタッフから戻りの上海行きの飛行機のスケジュール変更のメールが携帯に入りました。

朝8時20分が10時40分発に。

朝ゆっくりできるので歓迎です。


空港にて

10日間の旅は終わりました。

あとは上海へ戻るだけです。

木里という名前にひかれ広葉樹の森が連なる山地かと想像して行ったのですが、乾燥した大地に針葉樹が申し訳程度にある山地でした。(ちょっとがっかり)

しかし、久々に山歩き(トレッキングには程遠い)もできて、バスにもたっぷり乗れて(笑)、濾沽湖にもなんとかたどり着けて、とりあえずは80点の旅行でした。

次回もしこの地に来るなら、夏場に来たいと思います。冬枯れの茶色い山肌ではなく草木の茂る緑の山を見てみたい、歩きたいと思います。

夏に長期の休みが取れないのが問題ですが。

リタイヤしてからかな?









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木里ー濾沽湖の旅(1/27)

2012-02-06 | 旅行 四川
1月27日

四川省の濾沽湖鎮から雲南省の洛水までは公共バスは無いようで、小客車か白タクしかないらしい。

ホテルをチェックアウトのとき服務員さんに聞いてみると洛水までは車で350元とか。

ええっ!350元! それって観光込の価格でしょ?

湖の回りの観光地を案内されての価格なんでしょうけど特別寄りたい所もないし、私としては写真ぐらいが撮れればいいのですが。


ホテルの外の街道まで出ると、小客車は見当たらない。(時間帯がわるいんだろうか?)

白タクの運ちゃんが寄って来たので、わざと興味なさそうに値段を聞いてみると南回りで100元、北回りで150元とか。(南回りは湖から離れているので景勝地は通過しません) 

足元見やがって。足が痛くなければ湖の周遊街道の25キロぐらい歩くんだがなあ。


しかたない。北回りで行くことにしました。

格姆女神山(3754m)が正面に見えます。

湖に遊びに来ている観光客の大半は車で来ているようです。小客車はほとんど見かけないし、バスが無いんだから、一人で来ている旅行者には不便なところです。

情人灘(日本語でいうと恋人浜かな)

しかしレンタル自転車もあるようで、時折自転車乗りを見かけます。でもレンタルだと元の場所に返さなければならないので、それも不便ですね。昆山にあるような乗り捨てできるレンタルサイクルがあればいいのに。

地元では神が宿ると言われる格姆女神山。途中までロープウェイで登れます。

濾沽湖が有名になったのはそこに住む原住民・モソ族の独特な婚姻習慣と関係があります。

モソ族はナシ族に属し、濾沽湖周辺に住み、総人口は約1万。モソ族は完全な母系社会を保持しており、一家の主は年長の女性で、財産は全て母から娘へと受け継がれます。結婚は妻問い婚で、男性が女性のもとに通います。男性が結婚しても女性と一緒に住んで生活しません。昼間は実家に住み、夜に妻の家に行き、翌朝はまた実家に戻る結婚生活です。

年に数回帰国して日本の妻のところに帰る私のような中国で単身赴任している人も、ある意味通い婚かもしれません。財産だって妻に押さえられているんですから。


運転手にときどき止まってもらって写真を撮りながら洛水まで移動しました。



洛水の長距離バス亭には10時に到着。

思ったより小さなバスターミナルです。


そこで聞くと、今日、明日ともバスは無いそうです。(車庫にバスが一台も止まってないもの)

まずい!29日には麗江から上海行きの飛行機をどうしても乗らなければなりません。

しかし、2時半に寧狼(草冠に狼)までならあるそうで、それでよければ2時に来いと言われました。

寧狼ってどこだっけ? 地図で調べると麗江の途中の町です。

本当は今日は洛水に泊まってゆっくり観光でもして、28日に麗江に行くつもりでしたが、とりあえず移動を優先しました。

バス亭の叔父さんに2時に戻ってくると伝えて、洛水の街でもぶらつくことにしました。


雲南の洛水は濾沽湖鎮よりはにぎやかで、通常「濾沽湖」というとこちらを指すのでしょう。

といっても1時間で街の端から端まで歩ける大きさですが。

湖畔近くには観光客相手の土産物屋や客桟が並んでいます。

モソ人の女性が観光客を馬に乗せて村を案内しています。


湖畔の土産物屋が並ぶ通り。

湖畔のコーヒーショップで久々のコーヒーを楽しみました。

こうしてボーってしている時間が好きです。

2時にバス亭に戻ると私以外に6名ほどの乗客がいました。彼らも寧狼に行くんだろうか?

しかし、どうやらここからはバスは出ないらしいです。

2時半になると2台の乗用車に分乗して、ここから5分ほどの三家村まで移動しました。


そこの三叉路で街道を通るバスに乗るようです。(空席あるんだろうか?)

3時過ぎに一台のバスがやって来ました。

ラッキーなことに寧狼行きではなく麗江行きのバスです。しかも半分ぐらいしか席は埋まっていませんでした。

さらにさらに麗江までの正規料金より安い77元です。

もし乗客6名に対し、空席5名分だったら、絶対気の弱い私は乗れなかったでしょう。

まあ濾沽湖でゆっくりはできませんでしたが、飛行機の予定を優先して、本日は麗江まで行くことを良しとします。(途中でバスをひらうというのは本当に不確実なので、明日はひろえるかどうかわかりません)


数年前までは濾沽湖と麗江の間はバスで10時間ぐらいかかったそうですが、現在は峠道が整備されて、実際6時間で麗江に到着しました。(途中麗江手前が工事途中のすごいラフロードでしたが)

麗江にはいくつかのバスターミナルがありますが、到着したバスターミナルは知らないターミナルでした。

本当は古城内の客桟(民宿)で泊まっても良かったのですが、すでに9時だし夕食もまだ取っていないので、バスターミナル近くのホテルに決めました。

一番安いシングルの部屋はたいてい最上階にあるのだが、ここもやはり4階の屋上に作り付けてあるペントハウスでした。


夕食は近くの食堂で済ませました。

チャーハンと回鍋肉(ホイコーロー)を頼んだのですが、頼み方が悪かった?のか「一緒に」って言っただけなのに。

出てきたのはチャーハンと回鍋肉が一緒になった「ホイコーロー炒飯」でした。

どうやら創作料理を作らせてしまったようだ。

変なものを頼む奴と思われたかなあ。

しかし、結構いけるのである。 ぜひメニューに加えてくれたまえ。 しかも8元だった。(激安)


















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木里ー濾沽湖の旅(1/26)

2012-02-05 | 旅行 四川
1月26日

西昌発9時の濾沽湖鎮行に乗るも、一本前の8時40分発が出発が遅れていたため、間違えてそれに乗り込んでしまった。

出発間際の車掌の検札で「あんた間違ってるぞ、これは40分発だ」と怒られてあわてて降りる。

どうせ空いてんじゃねえか、と思うもしかたなく正規の9時発に再度乗り込みました。(だいたいアナウンスも改札がないからいかんのだよ。)


バスは塩源を経由して濾沽湖鎮に行くので、塩源の町を通過するのはすでに3回目となってしまう。

これも仕方ないことだが、木里からあのまま歩いていれば、本日はまだ濾沽湖鎮にたぶん到着していないだろう。


昼過ぎに塩源を通過するが、その先の道がひどかった。

しばらくラフロードをバスは走りますが、まったく舌を噛みそうな揺れ方です。

まあ春節が終わればまた道路工事も再開されるのでしょうけど。


濾沽湖は木里と違って観光地ですから、木里行の道とは違い一般の車両も結構走って行きます。

そして狭い山道で無理な追い越しをするから事故るんですよ。

案の定途中でSUVとセダンが派手な衝突をして、1時間半ほど停滞となりました。

停滞風景です。

中国の田舎道は必ずって言っていいほどいつも事故渋滞に見舞われます。もう慣れましたけど。


牧歌的な風景が続きます。

濾沽湖鎮に入る手前にゲートがあります。


濾沽湖鎮には環境保全のための入場料がすべての人に掛かります。

バスの乗客もいったんゲート前で降車してチケットを買います。80RMBです。

これは四川側だけでなく雲南からこの濾沽湖に来ても入場料はかかります。(山越えでもない限り)


濾沽湖鎮に到着したのは5時半でした。

ターミナルもなにもなく広場の横にバスは到着しました。


とりあえずは今日も宿探しですが、広場横にコテージのような雰囲気の良い旅館があったのでそこにします。


おばさんに「一人一晩単間ありますか?」と聞くと3階の狭い通路の一番奥の部屋に案内されました。

部屋にはベッドだけの鍵も掛けれない完全単間でした。(日本のパスポート見せてるのに、やはり金なさそうに見えるんだろうか?)

一晩80元だから文句言いません。


明日は洛水でもう少しいいとこ泊まろう。



濾沽湖そのものは四川と雲南の省境にありますが、濾沽湖鎮は四川省に位置します。

濾沽湖鎮からほぼ対岸にあたる雲南省の洛水のほうが観光化されており、街も湖のすぐそばにあるためボートの発着所もあります。

明日は洛水へ移動です。麗江行きのバスターミナルがあるのも洛水ですから。

今日も荷を軽くするためバックパックに残った最後の食料を夕食にします。外に小さなレストランが数軒ありましたが、おいしそうなお店が一軒もなかったですから。
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